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[GEAR HEAD]  作者: 地位分沢口
第二区画
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33/50

広場

—広場—


地下鉄の階段を登る

 空が白い


 フゥ――

 フゥ――


雪が降っている、降り続けるしんしんと。


 横にレンガ造りの建物がいくつも並び

 遠くには議事堂が見える

 今は廃墟となった議事堂が。


 階段から右側へ行く


 クシャ

 クシャ


 義足がいつもより重く感じる

 雪に深く足跡を残す

 地面のタイルが義足に響く感じがした

 第二区画は広大な土地だ


 クシャ


 クシャ


 クシャ…

 義足が止まる

 視界は倒れている石像に、

 かつての首相の像だ。

 倒れた石像に近づく


 クシャ


 クシャ


 クシャ…

 石像の台は大理石で

 かつての首相の言葉が刻まれている


 “悪魔は穿たれ”

 “世界は秩序により”

 “安定を得ている”


 ガルシャ暗殺作戦の時の言葉だ

 アスミラを唯一神とし

 他の宗派を異端と弾圧した

 過激派宗教組織、アスミラ解放戦線を

 率いた指導者、ガルシャ。

 ガルシャが暗殺された時、共和国側は歓喜に満ちていた

 テレビのニュースを思い出す…

 最初の作戦だった、ギアヘッドが

 最初に殺した組織、最初に殺した人間。

 


「よぉ」


 後ろから声が、ギアヘッドだ

 

「お前か?ファング」


 この発生器からの声は聞き覚えがある


 後ろから声をかけてきたギアヘッドの胸ポケットから

 無線が聞こえてくる


 ズゥゥゥ

「「こちら第二区画[図書館]!!」」

「「部隊名「神隠」!!」」

 

 ミュータナーからの攻撃が激しい!!」」

「「山彦」の防衛線が破られかけてるッッ!!」」


「「「鵺」をよこしてくれッッ!!!」」

 


 雪は降り続けていた



 罪を隠してはくれないのに

 

 

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