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[GEAR HEAD]  作者: 地位分沢口
第二区画
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32/49

東戦線

—東戦線—


コンクリート造りの建物内部にて


「精神安定剤をくれ」

「頭が割れそうだ…」

 “ロジック”はネイサンから青いカプセル

 精神安定剤を受け取ろうとしていた。


「これで最後だぜ…

 物資の補給が間に合ってねぇ」

 ネイサンは懐から安定剤を出し

 ロジックに渡した


「わかってる…わかってるよ…」

 ロジックは東戦線での戦いで

 精神的に疲弊していた


 師団も同じだった、東戦線の戦い

 後期はほとんどのギアヘッドが

 人間性を取り戻していた

 “完璧な兵士“は残ってはいなかった


 記憶を失い、覚えていない祖国を思い

 戦いに臨んでいた。


 パチッ…


 パチッ…

 “フラッシュ“はドラム缶に

 火をつけ側に佇んでいた

 寒さなど感じないはずだが。


「へへ…」

 ネイサンがフラッシュを

 見て発生器を震わせる


「なんだ…」

 フラッシュは火のついた

 ドラム缶の側で話す


「また頭あっためんじゃねえかと…」

 フラッシュは最初に

 ドラム缶に火をつけたあと

 頭部をドラム缶に突っ込んでいた


「もうやらんさ」

「だといいがなぁ…」


 ズゥゥゥゥ

 ロジックの服のポーチには

 無線機が付いており

 他の部隊の通信を拾っている

 それを聞き、皆で戦況を把握していた


「「ヤベェぞ!!

 またやりやがったあのギアヘッド!!」」

 無線は興奮した

 ギアヘッドの声を流している。

「「三体目だ!!!」」


「三体目!?」

 “クロース“は読んでいた

ボロボロのコミックから手を話し、

 ロジックの無線機から流れる

 通信を聞きかじり始めた


「すげぇ…!勝てる…こいつがいるなら!」

「黒殺し」なら戦争を終わらせられる!」

 クロースの発生器は

 少年のような声を出していた


「くく…」

 ネイサンが笑う


「くく…クロースお前、

そいつだけじゃねえぜ…」

「なんてったってなぁ“殺し“てんのはなぁ…

 そいつだけじゃなぁ…なぁ!」

 ネイサンがこちらを見て話しながら

 クロースの肩を掴む


「いやっ!もちろんファングさんだってすげぇよ!」

「本当にそうおもってんのかぁぁぁ!???」

「ぐぁぁゆれる!」

 ネイサンはクロースを揺らしている


 プウゥゥゥゥゥゥゥンンンンン!!!!


「召集だ!全員外に出ろ!!」

 ロジックが部隊全員に呼びかけた


 コツッ

 コッ

 タッ

 皆、外へ駆け出していく




「ファング」


 後ろからロジックの声が、

 まだ出ていなかったのか

 何か話しかけようとしている

 

「もし…国に帰ったら…あの黒殺しと…」


「お前なら…作れるのか…」


 作る…?

パチッ…

 パチ…

 パチッ…

 ドラム缶の火は渇いた音を出している

 


ロジックが発生器から声を出した

 


「ギアヘッドの国を」

 

 

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