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[GEAR HEAD]  作者: 地位分沢口
郊外
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3/25

スパークカード

—スパークカード—


男子トイレ側に戻ると

壁際の方で賭けが行われている

一人がひたすら笑い大勢が嘆いていた

「んがががは!!愉快愉快!!

 他にはいねぇのか!」


「「幸運のネイサン」に挑む奴は!!」


近づく、ネイサンはこちらに目をやると

他のギアヘッドを金属の手で

パタパタと追い払う


「来やがったな?ファング、今日はどんだけ

 稼がせてくれるんだ?」


ネイサンの向かいに座る

上には剥き出しの配線が繋げられた

 ブラウン管のテレビが付いていた


「あなたはぁ〜わたしをぉぉ〜」


 デッデン


「えらばぁぁ、なかっったぁ〜」


 テレビでは演歌が流れていた。

ポケットに入れた緑のカプセルを

 首の右の付け根の部分を開き。

 カチ…と音がするまではめる。


チュー……


チューブから液体が流れていき

頭部の後ろから脳へ注入された


「発声器はいつ

 取り付けるんだよぉあんたは」


 ネイサンはカードを配りながら話し続ける

ただ配り終わるのを待つ


「戦争じゃぁ

活躍したじゃねぇかほかの奴より」


5枚のカードを配り終わる


「なぁこんなの聞いたことねぇか」


 小声でネイサンは話す

その間カードに目を配る


「記憶を取り戻す装置があるらしい」


レンズがネイサンの方を向く


「ある男がいた記憶を失い途方に暮れ

 病院にたどり着いたラムセス医療病院だ」


「そこでラムセスは

 電気による治療を試みた」


「脳の前頭葉に強い、だが人体が耐える

ギリギリの電圧を与え

脳の古い記憶を呼び覚ます

方法を思いつく、そして男に持ちかけた」


「男は言った」


「くたばれと」


笑いながらネイサンは続ける


「夢物語というわけでもない奴は天才だった

 俺たちの原型を作った奴だ」


「実際にその装置の記された設計図が

 あるらしい名は確かぁ…」


「“スパークカード“」


「あんたが良ければ

 案内してやってもいいんだぜ」


 「俺はルートを仕入れたからな」


「まぁちょーいと高くつくけどな

 発声器二個でどうだぁ」


手は止まり何かが視界を覆う。


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