地下街
—地下街—
中に入ると――
「「あぁぁぁぁぁぁががぎいぃ!!」」
「「あぁぁぁぁうわぁぁぁぁぁ!!!」」
「うぅ……いいぃぃぃ!!!」」
「ドス…」
「バァゴン!」
中は無数の怒号と壁を殴る音で溢れていた
道は三つあり、どちらも暗い。
中央の道は灯りが付いているが
点滅している、そのまま明かりの方へ進む
怒号や殴る音はひたすら
反響していく、進み続けると
商店街が見える、頭上のアーチは
ひどく破損している。
[な――も揃ってる♩]
[第一区画へようこそ♩]
[こメでスいブろタよう♩]
商店の方へ目をやる
[コットソ四つ70%]
[やすたかいヨス] [出ていけ不法ブタども]
商店街は落書きだらけだ
[ウスギタナイブタアマシンコウ]
[アスミラ聖女ノ会]
「あぁああぎいいいぃぃぃ!!!」
地下は怒号そのものが
支配していた
両側の商店はガラスが破壊され飛び散っている
木造の建築が多く、まるで熊が研いだような
跡が幾つもある。
地面はアスファルトで出来ている
タ…
タ…
タ…
商店街の出口付近に着いた、商店街の向こうは
木造建築の建物が二層に乱立しているのが
遠目からでも見えていた。
「ヤァ」
突然右横から声がした
「メズラァアしィナなぁ」
オナじぃぎあへっどぉだぁなぁ」
軍服を着たギアヘッドだ
義体はひどく損傷していて義足が完全に折れている…
「ココォスゲえだぁろぉ」
敵意はないようだ勲章を左胸に着け
”第一五〇華型歩兵師団”
ギアヘッドが動員される前の軍服を身につけている
商店街の出口付近、商店の右側の路地裏で
換気扇に横たわりながら話し続ける
「キィおおつけヨォぉぉ…オナジィ
シダアァァんのぉヨォそみダァ」
「怪力男に気をつけろ」
「やつにあったら逃げろ」
「私みたいになるぞ」




