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[GEAR HEAD]  作者: 地位分沢口
第一区画
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19/28

地下街

—地下街—


中に入ると――

「「あぁぁぁぁぁぁががぎいぃ!!」」

「「あぁぁぁぁうわぁぁぁぁぁ!!!」」

「うぅ……いいぃぃぃ!!!」」

「ドス…」

「バァゴン!」



 中は無数の怒号と壁を殴る音で溢れていた

 道は三つあり、どちらも暗い。


中央の道は灯りが付いているが

点滅している、そのまま明かりの方へ進む


 怒号や殴る音はひたすら

 反響していく、進み続けると

 商店街が見える、頭上のアーチは

 ひどく破損している。

 

 [な――も揃ってる♩]

 [第一区画へようこそ♩]

 [こメでスいブろタよう♩]


 商店の方へ目をやる


 [コットソ四つ70%]

 [やすたかいヨス] [出ていけ不法ブタども]


 商店街は落書きだらけだ

          [ウスギタナイブタアマシンコウ]

             [アスミラ聖女ノ会]

「あぁああぎいいいぃぃぃ!!!」


 地下は怒号そのものが

 支配していた

 両側の商店はガラスが破壊され飛び散っている

 木造の建築が多く、まるで熊が研いだような

 跡が幾つもある。

 地面はアスファルトで出来ている


 タ…

 タ…

 タ…


商店街の出口付近に着いた、商店街の向こうは

 木造建築の建物が二層に乱立しているのが

 遠目からでも見えていた。

 

「ヤァ」


 突然右横から声がした


「メズラァアしィナなぁ」

 オナじぃぎあへっどぉだぁなぁ」


 軍服を着たギアヘッドだ

 義体はひどく損傷していて義足が完全に折れている…


「ココォスゲえだぁろぉ」


敵意はないようだ勲章を左胸に着け


 ”第一五〇華型歩兵師団”


ギアヘッドが動員される前の軍服を身につけている

 商店街の出口付近、商店の右側の路地裏で

 換気扇に横たわりながら話し続ける


「キィおおつけヨォぉぉ…オナジィ

 シダアァァんのぉヨォそみダァ」




「怪力男に気をつけろ」

「やつにあったら逃げろ」

「私みたいになるぞ」

 

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