【第五話】『傍若無人』
あなた方は結局何者なんですか!何が目的なんですか!
あなたがこちらに来る決心をしたなら、いつでも教えてあげますよ?
君が今まで通りの日常を過ごすと決めた場合、僕らはこうしてずっと君を監視し続ける事になる。
・・・
ん〜。
つまり、あの白い光で突然何かが変わって、記憶まで改ざんされてしまう現象を知ってしまった人間は稀で、監視の対象になると。
ずっと見張られてたなんて知らなかったけど、わかってしまうと気持ちよくないなぁ。
警察にも相談できないストーカーじゃん。
ベッドで横になりながら整理していると、遮光カーテン越しに窓の外が白く光った。
遮光だぞ?
ガチャリ。
『悩んでますね〜♪』
そして脳裏にピンと来た予感通り、部屋のドアから『さっちゃん』が入ってきた。
『あの、入って来るならノックしてもらっていいですか?』
『おお!想定外に冷静ですね!良い傾向、とは言い難いですが。』
さっちゃんは後ろ手でドアを閉めながらこちらを見定めるように近寄り、椅子に座った。
『え〜と、なんて呼べば・・』
こんな時、人見知りの気がある僕はコミュ力の無さにうなだれる。
『これは失礼しました。私は「本井 諭実と申します。以後、お見知りおきを。』
『そして、良い判断ですね。軽率に「さっちゃん」と呼ばなかった事に好意を感じます♪』
あ〜良かった。その呼び方、サングラスの男が嫌がられてたもんなぁ。
まあ、頭の中じゃもう「さっちゃん」が定着してるけど。
『では、本井さんと呼んでいいですか?』
『はい、構いませんよ』
『あの光って、この街に何か起きた時に発生してますよね?』
『いきなりの直球、流石です。
そうですねぇ、そういう見方も出来ますね』
『ですが、そう言った質問には今の段階では詳細を話せません。私が今日来たのは、あなたが知りたかった事のうち、ある事に対するヒントを伝えに来たんです。』
『ヒント、ですか?』
『私も忙しい身なので、手短に話しますね。
あの「フラッシュ事件」の噂を流したのは「私」です』
!!!
『それでは、ごきげんよう。』
むしろ謎が増えた。




