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Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
一学期編

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第九花「試作ゲーム完成と新しい香り!」

私は染井 芳乃!

ゲーム開発部、ついに“開発”がスタートしました!


 


目標は――まずは遊べるミニゲームを作ること!


 


 



 


「じゃあ、さっそく作っていこう!」


 


私の一言で、部室の空気が一気に引き締まる。


 


「私は仕様の細かい部分を詰めるわね」


 


芽草(メクサ)ちゃんはノートを開き、ルールの調整を始める。


 


「では、プログラムの土台を作ります」


 


睡蓮(スイレン)さんはパソコンに向かい、キーボードを静かに打ち始めた。


 


「……キャラ、描く」


 


(ショウ)ちゃんはスケッチブックとタブレットを広げる。


 


 


「私は……テストとアイデア出し!」


 


 


……ちょっとふわっとしてるけど、できることをやる!


 


 



 


数時間後――


 


「見てください、基本的な動作はできました」


 


睡蓮さんが画面をこちらに向ける。


 


 


「おおっ!」


 


 


画面には、カラフルな動物のマスが並んでいた。


 


 


「これ……翔ちゃんの絵!?」


 


 


「……うん」


 


 


うさぎ、ねこ、くま――


 


どれもかわいくて、見ているだけで楽しくなる。


 


 


「タップしてみてください」


 


 


私は恐る恐る画面に触れる。


 


 


同じ絵がつながっているところを押すと――


 


ぽんっ、と軽い音とともに消えた。


 


 


「消えた!!」


 


 


「いい感じね」


 


芽草ちゃんも満足そうに頷く。


 


 


「ただ、まだスコアや時間制限は未実装です」


 


 


「じゃあそこも入れていこう!」


 


 



 


さらに作業は続く。


 


 


「コンボ判定、こんな感じでどうかしら?」


 


 


「……いいと思う」


 


 


「では、スコア計算に反映させますね」


 


 


「このエフェクトどうかな!?キラッてするやつ!」


 


 


「……かわいい」


 


 


「背景、もう少し明るくしてもいいかもね」


 


 


「調整します」


 


 


みんなの声が重なっていく。


 


最初はバラバラだった作業が、少しずつひとつの形になっていく。


 


 



 


そして――


 


「……できました」


 


 


睡蓮さんが、静かに言った。


 


 


「え……?」


 


 


「試作版ですが、“遊べる状態”です」


 


 


 


「やったぁぁぁ!!」


 


 


私は思わず大声を上げた。


 


 


「ほんとにゲームになってる……!」


 


 


画面には、かわいい動物たち。


 


タップすると消えて、スコアが増えていく。


 


時間もカウントされている。


 


 


「すごい……すごいよみんな!!」


 


 


「まだ改良の余地はあるけれど、第一段階としては上出来ね」


 


 


「えぇ、基礎は完成です」


 


 


「……楽しい」


 


 


翔ちゃんが小さく呟く。


 


 


「よーし!みんなで遊ぼう!!」


 


 


順番にプレイしていく。


 


 


「あっ!ここつながる!」


 


「その消し方だとコンボになるわよ」


 


「いいスコアですね」


 


「……もう一回やりたい」


 


 


笑い声が、部室に広がる。


 


 


 


ゲーム開発部――


 


初めての“作品”が、動き出した瞬間だった。


 


 



 


その頃――


 


部室棟・一階の掲示板。


 


 


「……ゲーム開発部……ですか……」


 


 


小柄で、萌え袖の女の子が、掲示板を見上げていた。


 


 


指先で、そっと張り紙に触れる。


 


 


「……ちょっと、気になる……」


 


 


ふわりと揺れる袖。


 


 


その瞳は、ほんの少しだけ――


 


期待の色を帯びていた。


 


 


 


新しい“何か”の気配が、


 


静かに、近づいている。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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