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Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
二学期編

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第六十七花「次の景色へ」  


私は染井 芳乃(ソメイヨシノ)

城津 芽草(シロツメクサ)ちゃんと星咲 睡蓮(ホシザキスイレン)さんと糸刃 翔(イトバ ショウ)ちゃんと花森 菫(ハナモリ すみれ)ちゃんと顧問の風信子 桃花(ヒヤシンス ももか)先生と黒百合 リリィ(クロユリ りりぃ)ちゃんといっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!

私と芽草ちゃんはシナリオ、睡蓮さんはプログラム、翔ちゃんはイラスト、菫ちゃんはサウンド、リリィちゃんはデバッガーで、頑張っています!


 


 


◆ 十月・放課後・ゲーム開発部部室


 


カタカタカタ……


 


 


部室には、今日もキーボードの音が響いている。


 


 


 


「……ここ、もう少し演出を増やせます」


 


 


睡蓮さんが画面を見ながら言う。


 


 


 


「背景の光を動かす感じ?」


 


 


私は椅子をくるっと回して聞き返す。


 


 


 


「えぇ、場面転換を自然に見せられるかと」


 


 


 


「いいわね」


 


 


芽草ちゃんが頷く。


 


 


 



 


 


「じゃあシナリオも少し調整しようか」


 


 


私はノートを開く。


 


 


 


「このシーン、もっと感情を出したいかも」


 


 


 


「……ここ?」


 


 


翔ちゃんがスケッチブックを見せる。


 


 


 


そこには、新しい表情差分。


 


 


 


少し泣きそうで、


 


でも優しく笑っている顔。


 


 


 



 


 


「わぁ……!」


 


 


私は思わず目を輝かせる。


 


 


 


「すごい……この顔だけで気持ち伝わる」


 


 


 


「……頑張った」


 


 


翔ちゃんが少し照れながら言う。


 


 


 



 


 


「なら、ここに音を足します」


 


 


菫ちゃんが静かに言う。


 


 


 


「小さいピアノ音」


 


 


 


「余韻、強くなると思う」


 


 


 


「絶対合う!」


 


 


 



 


 


「……あの」


 


 


 


リリィちゃんが遠慮がちに手を挙げる。


 


 


 


「このルート、少しだけ説明不足かもです……」


 


 


 


「どこどこ?」


 


 


 



 


 


リリィちゃんはノートを見せる。


 


 


 


「初見だと、ここで迷う人が多いと思います」


 


 


 


「なるほど……!」


 


 


私は感心する。


 


 


 


「やっぱりリリィちゃん観察力すごい!」


 


 


 


「ひゃぅ……!」


 


 


 


リリィちゃんは顔を赤くする。


 


 


 



 


 


「でも本当に助かるわ」


 


 


芽草ちゃんが優しく言う。


 


 


 


「作ってる側だと見えなくなる部分もあるもの」


 


 


 


「は、はい……!」


 


 


 



 


 


その時、


 


 


ガラッ


 


 


 


部室の扉が開く。


 


 


 


「あら、みんな頑張ってるわね」


 


 


 


「先生!」


 


 


 


風信子 桃花先生が資料を抱えて入ってきた。


 


 


 



 


 


「差し入れ持ってきたわよ」


 


 


 


先生が机に袋を置く。


 


 


 


「太陽光クッキー!」


 


 


 


私はぱっと立ち上がる。


 


 


 


「わーい!」


 


 


 



 


 


「ちゃんと休憩もしなさいね」


 


 


 


先生は少し笑いながら言う。


 


 


 


「集中しすぎると、視野が狭くなるから」


 


 


 


「はーい!」


 


 


 



 


 


みんなでクッキーを食べながら一息つく。


 


 


 


「……なんか」


 


 


私は窓の外を見ながら呟く。


 


 


 


「前より自然に話せるようになったね、みんな」


 


 


 



 


 


「そうね」


 


 


芽草ちゃんが頷く。


 


 


 


「最初は遠慮ばかりだったけど」


 


 


 


「今はちゃんと意見を言い合えてる」


 


 


 



 


 


「……居心地いい」


 


 


翔ちゃんがぽつり。


 


 


 


「えへへ」


 


 


私は笑う。


 


 


 


「ゲーム開発部、最高だね!」


 


 


 



 


 


「えぇ」


 


 


睡蓮さんが微笑む。


 


 


 


「ここは、いい場所です」


 


 


 


「……うん」


 


 


菫ちゃんも小さく頷く。


 


 


 


「落ち着く」


 


 


 


「わ、私もです……!」


 


 


 


リリィちゃんも続ける。


 


 


 



 


 


先生はそんな私たちを見て、


 


 


少しだけ目を細めた。


 


 


 


「いい部活になったわね」


 


 


 



 


 


夕焼けが部室を赤く染める。


 


 


 


笑い声。


 


 


 


キーボードの音。


 


 


 


紙をめくる音。


 


 


 


 


少しずつ、


 


でも確かに前へ進んでいく時間。


 


 


 



 


 


――次の景色は、きっともっと面白い。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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