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Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
二学期編

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第六十四花「はじめてのプレイヤー」  


私は染井 芳乃(ソメイヨシノ)

城津 芽草(シロツメクサ)ちゃんと星咲 睡蓮(ホシザキスイレン)さんと糸刃 翔(イトバ ショウ)ちゃんと花森 菫(ハナモリ すみれ)ちゃんと顧問の風信子 桃花(ヒヤシンス ももか)先生と黒百合 リリィ(クロユリ りりぃ)ちゃんといっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!

私と芽草ちゃんはシナリオ、睡蓮さんはプログラム、翔ちゃんはイラスト、菫ちゃんはサウンド、リリィちゃんはデバッガーで、頑張っています!


 


 


◆ 放課後・廊下の掲示板前


 


「……じゃあ、やってみます」


 


 


さっき声をかけてくれた生徒が、少し緊張した顔で言った。


 


 


 


「うん!」


 


 


私は端末を起動する。


 


 


 


「ここ、タップで始まるよ!」


 


 


 



 


 


画面が光る。


 


 


 


静かに、音が流れ始める。


 


 


 


 


「……かわいい」


 


 


 


プレイヤーの子が小さく呟く。


 


 


 


 


「キャラ、動くんですね」


 


 


 


「うん!私たちで作ったの!」


 


 


 


私は少し誇らしい気持ちで言う。


 


 


 



 


 


「ここ、選択肢……?」


 


 


 


「そう!物語が変わるよ!」


 


 


 


芽草ちゃんが横で補足する。


 


 


 


 


「なるほど……」


 


 


 



 


 


タップ。


 


 


 


画面が切り替わる。


 


 


 


 


「わ……!」


 


 


 


「変わった……!」


 


 


 


 


プレイヤーの目が少し大きくなる。


 


 


 



 


 


「このキャラ、好きかも」


 


 


 


ぽつりと出た言葉。


 


 


 


 


私は思わず芽草ちゃんを見る。


 


 


 


芽草ちゃんは、静かに小さく頷いた。


 


 


 


 


「……成功ね」


 


 


 



 


 


その後も、少しずつプレイが続く。


 


 


 


笑ったり、迷ったり、


 


 


画面に反応しながら進んでいく。


 


 


 


 


「これ、面白いですね」


 


 


 


「ほんとに学生が作ったんですか?」


 


 


 


「すごい……」


 


 


 


 



 


 


その言葉が、少しずつ増えていく。


 


 


 


私は胸の奥がじんわり温かくなるのを感じた。


 


 


 


 



 


 


「どうだった?」


 


 


 


私は思わず聞いた。


 


 


 


 


「えっと……」


 


 


 


少し迷ってから、


 


 


その子は笑った。


 


 


 


 


「楽しかったです」


 


 


 


 



 


 


その一言で、


 


 


全部が報われた気がした。


 


 


 


 


「……っ」


 


 


 


私は思わず笑ってしまう。


 


 


 


 


「やったぁ!」


 


 


 


 



 


 


芽草ちゃんが静かに言う。


 


 


 


 


「最初のプレイヤーね」


 


 


 


 


「うん!」


 


 


 


 



 


 


そこへ、


 


 


部室から他のメンバーもやってくる。


 


 


 


「どうでした?」


 


 


 


睡蓮さん。


 


 


 


「反応、気になります」


 


 


 


リリィちゃん。


 


 


 


「音、どうでしたか?」


 


 


 


菫ちゃん。


 


 


 


「……興味深い」


 


 


 


翔ちゃん。


 


 


 


 



 


 


「みんな!」


 


 


 


私は振り返る。


 


 


 


 


「ちゃんと届いたよ!」


 


 


 


 



 


 


その言葉に、


 


 


みんなの表情が少しだけ和らぐ。


 


 


 


 


「そう……」


 


 


 


芽草ちゃんが静かに言う。


 


 


 


 


「第一歩ね」


 


 


 


 



 


 


夕方の光が廊下に差し込む。


 


 


 


掲示板の前には、


 


 


少しずつ人が集まり始めていた。


 


 


 


 



 


 


――誰かに届くということは、


 


 


もう始まっているということ。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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