表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
二学期編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/68

第六十三花「届ける準備と、はじめての一歩」  


私は染井 芳乃(ソメイヨシノ)

城津 芽草(シロツメクサ)ちゃんと星咲 睡蓮(ホシザキスイレン)さんと糸刃 翔(イトバ ショウ)ちゃんと花森 菫(ハナモリ すみれ)ちゃんと顧問の風信子 桃花(ヒヤシンス ももか)先生と黒百合 リリィ(クロユリ りりぃ)ちゃんといっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!

私と芽草ちゃんはシナリオ、睡蓮さんはプログラム、翔ちゃんはイラスト、菫ちゃんはサウンド、リリィちゃんはデバッガーで、頑張っています!

 

 

◆ 翌日・放課後・部室

 

「よーし!」

 

 

私は勢いよく机に手をついた。

 

 

 

「完成したゲームを……どうやって届けるか考えよう!」

 

 

 

「ようやくその段階ね」

 

 

芽草ちゃんが微笑む。

 

 

 

 

 

「方法はいくつかあります」

 

 

睡蓮さんがタブレットを操作する。

 

 

 

「校内での試遊会、配布用データの作成、外部コンテストへの応募……」

 

 

 

「いっぱいあるね……!」

 

 

 

 

 

「まずは」

 

 

 

リリィちゃんが小さく言う。

 

 

 

「身近な人に遊んでもらうのがいいと思います……」

 

 

 

「反応、見やすい」

 

 

 

「たしかに!」

 

 

 

 

 

「じゃあ……校内で試遊会!」

 

 

 

私は手を挙げる。

 

 

 

「昼休みとか、放課後に来てもらう感じ!」

 

 

 

「いい案ね」

 

 

 

芽草ちゃんが頷く。

 

 

 

 

 

「ポスターも必要ですね」

 

 

 

翔ちゃんがスケッチブックを開く。

 

 

 

「目を引くやつ」

 

 

 

「おお……!」

 

 

 

 

 

「音のデモも用意します」

 

 

 

菫ちゃんが静かに言う。

 

 

 

「興味を引くには大事」

 

 

 

「さすが!」

 

 

 

 

 

「では、配布用のビルドも作成します」

 

 

 

睡蓮さんがキーボードを叩く。

 

 

 

「不具合が出ないよう、安定版を」

 

 

 

「お願いします!」

 

 

 

 

 

「……私、チェック、増やします」

 

 

 

リリィちゃんがノートをぎゅっと握る。

 

 

 

「人が触ると、予想外の動き、出るかもなので……」

 

 

 

「頼もしい……!」

 

 

 

 

 

「よし!」

 

 

 

私はぐるっとみんなを見る。

 

 

 

「それぞれ準備、開始だー!」

 

 

 

「ええ」

 

 

 

「……うん」

 

 

 

「がんばります」

 

 

 

「やります……!」

 

 

 

 

 

数日後――

 

 

 

◆ 部室

 

 

 

「できた!」

 

 

 

翔ちゃんがポスターを掲げる。

 

 

 

そこには、

 

 

可愛らしいキャラクターと、

 

 

柔らかい色合いで描かれたタイトル。

 

 

 

「わぁぁ……!」

 

 

 

私は目を輝かせる。

 

 

 

「めっちゃいい!!」

 

 

 

 

 

「シンプルで伝わるわね」

 

 

 

芽草ちゃんも満足そうに頷く。

 

 

 

 

 

「こちら、配布用データです」

 

 

 

睡蓮さんがUSBを差し出す。

 

 

 

「動作確認も済んでいます」

 

 

 

「完璧……!」

 

 

 

 

 

「音も、調整終わりました」

 

 

 

菫ちゃん。

 

 

 

「試遊用は少し短めにしてます」

 

 

 

「いいね!」

 

 

 

 

 

「……バグ、今のところなしです」

 

 

 

リリィちゃんが少し誇らしげに言う。

 

 

 

「どのルートも確認済みです」

 

 

 

「すごい……ありがとう!」

 

 

 

 

 

「よし……」

 

 

 

私は深呼吸する。

 

 

 

 

「じゃあ――貼りに行こう!」

 

 

 

 

◆ 廊下・掲示板前

 

 

 

ペタッ

 

 

 

ポスターを貼る。

 

 

 

 

「……なんか」

 

 

 

私は少しだけ緊張する。

 

 

 

 

「いよいよって感じ」

 

 

 

 

「ええ」

 

 

 

芽草ちゃんが隣に立つ。

 

 

 

 

「ここからが本番よ」

 

 

 

 

 

 

「誰か、来てくれるかな……」

 

 

 

私はぽつりと呟く。

 

 

 

 

「きっと来るわ」

 

 

 

 

「だって」

 

 

 

 

「いいものを作ったんだから」

 

 

 

 

 

 

その時――

 

 

 

「……あの」

 

 

 

後ろから声がした。

 

 

 

 

振り向くと、

 

 

掲示板を見ていた生徒が一人。

 

 

 

 

「これ……」

 

 

 

 

「ゲーム、ですか?」

 

 

 

 

 

 

「はい!」

 

 

 

私は思わず前に出る。

 

 

 

 

「私たちが作ったゲームです!」

 

 

 

 

「……ちょっと、やってみてもいいですか?」

 

 

 

 

 

 

「もちろん!」

 

 

 

私は笑顔で答える。

 

 

 

 

 

 

芽草ちゃんが小さく微笑む。

 

 

 

 

「……来たわね」

 

 

 

 

 

 

小さな一歩。

 

 

 

でも確かな、

 

 

 

“誰かに届く瞬間”。

 

 

 

 

 

 

――物語は、ここから広がっていく。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ