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Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
二学期編

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第六十花「秋風に揺れるコードと、次の一歩」  


私は染井 芳乃(ソメイヨシノ)

城津 芽草(シロツメクサ)ちゃんと星咲 睡蓮(ホシザキスイレン)さんと糸刃 翔(イトバ ショウ)ちゃんと花森 菫(ハナモリ すみれ)ちゃんと顧問の風信子 桃花(ヒヤシンス ももか)先生と黒百合 リリィ(クロユリ りりぃ)ちゃんといっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!

私と芽草ちゃんはシナリオ、睡蓮さんはプログラム、翔ちゃんはイラスト、菫ちゃんはサウンド、リリィちゃんはデバッガーで、頑張っています!


 


 


◆ 十月・放課後・部室


 


「もう、十月かぁ……」


 


 


窓の外には、少しだけ色づき始めた木々。


 


 


風が吹くたびに、葉が揺れている。


 


 


 


「早いものね」


 


 


芽草ちゃんが静かに言う。


 


 


 


「夏が終わったと思ったら、もう秋よ」


 


 


 


「ほんとだね……」


 


 


 



 


 


「最近、エラー減ってきました」


 


 


 


睡蓮さんが画面を見ながら言う。


 


 


 


「安定してきています」


 


 


 


「やった!」


 


 


 



 


 


「絵も、だいぶ揃ってきた」


 


 


 


翔ちゃんがスケッチを並べる。


 


 


 


「キャラの統一感、出てきた」


 


 


 


「すごい……!」


 


 


 



 


 


「音も、季節に合わせて調整中です」


 


 


 


菫ちゃんがイヤホンを外しながら言う。


 


 


 


「秋っぽい雰囲気、意識してます」


 


 


 


「いいね!」


 


 


 



 


 


「バグ報告、少なくなりました」


 


 


 


リリィちゃんがノートを見せる。


 


 


 


「前より安定してます」


 


 


 


「おお……!」


 


 


 



 


 


「つまり」


 


 


 


芽草ちゃんがまとめるように言う。


 


 


 


「完成に近づいてるってことね」


 


 


 


 


「……うん」


 


 


 


私は少しだけうなずく。


 


 


 


「ほんとに、ここまで来たんだ」


 


 


 



 


 


「でも」


 


 


 


芽草ちゃんが続ける。


 


 


 


「ここからが一番大事よ」


 


 


 


「え?」


 


 


 



 


 


「細かい調整で、作品の印象は大きく変わるわ」


 


 


 


「プレイヤーがどう感じるか、最後まで見ないといけない」


 


 


 


 


「なるほど……」


 


 


 



 


 


「ねぇ」


 


 


 


私はふと思う。


 


 


 


「完成したら、どうなるんだろ」


 


 


 


 


一瞬、静かになる。


 


 


 


 


「……公開」


 


 


 


睡蓮さん。


 


 


 


「……評価」


 


 


 


翔ちゃん。


 


 


 


「……反応」


 


 


 


菫ちゃん。


 


 


 


「……修正点、確認」


 


 


 


リリィちゃん。


 


 


 



 


 


「ふふっ」


 


 


 


芽草ちゃんが笑う。


 


 


 


「忙しくなるわね」


 


 


 


「だね!」


 


 


 



 


 


「でもさ」


 


 


 


私は机に手を置く。


 


 


 


「なんか怖いけど……楽しみでもある」


 


 


 


 


「ええ」


 


 


 


芽草ちゃんが頷く。


 


 


 


「それが“作品を出す”ってことよ」


 


 


 



 


 


窓の外で、風が吹く。


 


 


 


葉が一枚、舞い落ちる。


 


 


 


 


「秋だね」


 


 


 


「ええ」


 


 


 


「……静か」


 


 


 


「いい季節です」


 


 


 


「音も映えそう」


 


 


 


「ちょっと、寂しいけど……好きです」


 


 


 



 


 


「よし!」


 


 


 


私は立ち上がる。


 


 


 


「今日もやろう!」


 


 


 


「ええ」


 


 


 


「……うん」


 


 


 


「了解」


 


 


 


「作業、続けます」


 


 


 


「はい……!」


 


 


 



 


 


カタカタと響く音。


 


 


 


秋の風と混ざる静かな時間。


 


 


 


 


少しずつ完成へ近づいていく。


 


 


 



 


 


――季節が変わるたび、作品も育っていく。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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