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Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
二学期編

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第五十九花「放課後の小さなご褒美」  


私は染井 芳乃(ソメイヨシノ)

城津 芽草(シロツメクサ)ちゃんと星咲 睡蓮(ホシザキスイレン)さんと糸刃 翔(イトバ ショウ)ちゃんと花森 菫(ハナモリ すみれ)ちゃんと顧問の風信子 桃花(ヒヤシンス ももか)先生と黒百合 リリィ(クロユリ りりぃ)ちゃんといっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!

私と芽草ちゃんはシナリオ、睡蓮さんはプログラム、翔ちゃんはイラスト、菫ちゃんはサウンド、リリィちゃんはデバッガーで、頑張っています!


 


 


◆ 放課後・部室


 


「……できた!」


 


 


私は勢いよく顔を上げた。


 


 


 


「シナリオの修正、全部終わった!」


 


 


 


「お疲れ様」


 


 


芽草ちゃんが静かに微笑む。


 


 


 


「いいペースね」


 


 


 



 


 


「確認しますね」


 


 


 


睡蓮さんが画面を操作する。


 


 


 


カチ、カチ……


 


 


 


「……問題ありません」


 


 


 


「やったぁ〜!」


 


 


 



 


 


「……良くなってる」


 


 


 


翔ちゃんが小さく頷く。


 


 


 


「表情、想像しやすい」


 


 


 


「ほんと!?」


 


 


 


「……うん」


 


 


 



 


 


「音も合わせてみました」


 


 


 


菫ちゃんが再生ボタンを押す。


 


 


 


 


――優しい音楽が流れる。


 


 


 


少し切なくて、でも温かい旋律。


 


 


 


 


「……すごい」


 


 


 


「ぴったり……」


 


 


 


「雰囲気、出てる」


 


 


 



 


 


「……バグも、大丈夫です」


 


 


 


リリィちゃんがメモを見ながら言う。


 


 


 


「このシーン、問題ありませんでした」


 


 


 


「ありがとう!」


 


 


 



 


 


「いい流れね」


 


 


 


芽草ちゃんが全体を見る。


 


 


 


「ここまで来たら、かなり完成に近いわ」


 


 


 


「ほんとに……?」


 


 


 


「ええ」


 


 


 



 


 


「なんかさ……」


 


 


 


私はぽつりと呟く。


 


 


 


「ここまで来ると、ちょっと寂しいかも」


 


 


 


 


「寂しい?」


 


 


 


「うん」


 


 


 


「作るの、楽しかったから」


 


 


 


 



 


 


「ふふっ」


 


 


 


芽草ちゃんが笑う。


 


 


 


「まだ終わりじゃないわよ」


 


 


 


「え?」


 


 


 


「完成してからが本番」


 


 


 


 


「……あ」


 


 


 



 


 


「プレイしてもらって、評価されて」


 


 


 


「そこからまた学ぶの」


 


 


 


 


「そっか……!」


 


 


 


「……終わりじゃない」


 


 


 


翔ちゃんもぽつり。


 


 


 


「続く」


 


 


 


 



 


 


「よし!」


 


 


 


私は手を叩く。


 


 


 


「じゃあ今日はご褒美にしよ!」


 


 


 


「ご褒美?」


 


 


 


「うん!」


 


 


 


 



 


 


「コンビニ寄って、何か買って帰ろう!」


 


 


 


 


「いいわね」


 


 


 


「……賛成」


 


 


 


「甘いもの、食べたいです」


 


 


 


「音楽聴きながら食べたい」


 


 


 


「わ、私も……!」


 


 


 


 



 


 


◆ 学校帰り・コンビニ


 


 


「わぁ〜いっぱいある!」


 


 


 


「迷うわね」


 


 


 


「……これ」


 


 


 


「期間限定って書いてある……」


 


 


 


「こっちも気になる……!」


 


 


 



 


 


「決めた!」


 


 


 


私はお菓子を手に取る。


 


 


 


「これにする!」


 


 


 


「私はこれ」


 


 


 


「……同じの」


 


 


 


「私はこれにします」


 


 


 


「これ、音楽聴きながら合いそう」


 


 


 


「わ、私はこれ……!」


 


 


 


 



 


 


◆ 帰り道


 


 


「いただきまーす!」


 


 


 


袋を開ける音。


 


 


 


「おいしい〜!」


 


 


 


「ふふっ」


 


 


 


「……甘い」


 


 


 


「いいですね」


 


 


 


「幸せな音」


 


 


 


「ほ、ほんとに……!」


 


 


 


 



 


 


「こういうのもいいね」


 


 


 


私は空を見上げる。


 


 


 


少し赤く染まった夕焼け。


 


 


 


 


「ええ」


 


 


 


「……いい」


 


 


 


「大事な時間です」


 


 


 


「心、落ち着く」


 


 


 


「はい……!」


 


 


 


 



 


 


「また頑張ろうね」


 


 


 


 


「ええ」


 


 


 


 



 


 


帰り道。


 


 


 


お菓子を食べながら、


 


 


笑いながら、


 


 


少し遠回り。


 


 


 



 


 


――頑張ったあとのご褒美は、少し特別。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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