第四十五花「きらめく夏、街歩き日和!」
私は染井 芳乃!
城津 芽草ちゃんと星咲 睡蓮さんと糸刃 翔ちゃんと花森 菫ちゃんと顧問の風信子 桃花先生と黒百合 リリィちゃんといっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!
◆ 夏休み・駅前広場
「暑い〜〜!!」
私は思いっきり空に向かって叫んだ。
太陽は容赦なく照りつけていて、地面がじんわり熱い。
「……夏ね」
芽草ちゃんが日傘をさしながら呟く。
「日差し、強いです……」
リリィちゃんは帽子をぎゅっと押さえている。
「……溶ける」
翔ちゃんはすでにぐったり気味だ。
「でもさ!」
私はくるっと振り返る。
「せっかくの夏休みだし、今日は遊ぶ日だよ!」
「そうね、気分転換も必要だわ」
「効率にも影響しますから」
睡蓮さんは相変わらず理論的。
「街、ちょっと楽しみ」
菫ちゃんが静かに微笑む。
◆ 商店街
「わぁ……!」
通りに入った瞬間、私は目を輝かせた。
色とりどりの看板。
にぎやかな声。
焼きたての匂い。
「お祭りみたい!」
「夏は人が多いものね」
「……いい匂い」
翔ちゃんがふらっと屋台の方へ。
「ちょっと待ってください〜!」
リリィちゃんが慌てて追いかける。
◆
「かき氷食べたい!」
私は勢いよく言った。
「いいわね」
「……賛成」
「私も……!」
「では、あちらに」
睡蓮さんが指さす先には、小さなお店。
◆ かき氷屋
「冷たっ!」
一口食べた瞬間、頭にキーンとくる。
「それが醍醐味よ」
芽草ちゃんは涼しい顔。
「……美味しい」
「甘いです……!」
「色もきれい」
「シロップの組み合わせも工夫できますね」
「ゲームの話にしないで!?」
◆
そのあとも――
雑貨屋をのぞいたり、
服を見たり、
ゲームセンターに寄ったり。
「これ、参考になるかも」
「UIデザイン、いいですね」
「この色合い、好き」
気づけば、
全部が“ゲームのヒント”にもなっていた。
◆ 公園・夕方
「はぁ……楽しかった」
ベンチに座って、私は空を見上げる。
夕焼けがゆっくり広がっていた。
「こういうのも悪くないわね」
芽草ちゃんが隣で言う。
「……うん」
「気分転換、大事です」
「また来たいな」
「次は別の場所もいいかも」
「効率的に計画しましょう」
「だから効率から離れて!」
みんなで笑う。
◆
「ねぇ」
私は小さく言う。
「今日さ」
「うん?」
「なんか全部、楽しかった」
ゲームのことも、
ただ遊ぶことも。
全部まとめて、
すごくいい時間だった。
「……そうね」
芽草ちゃんが少しだけ柔らかく笑う。
◆
夏はまだ始まったばかり。
やりたいことはいっぱいある。
ゲームも、
遊びも、
全部――
「やり尽くそう!」
「欲張りね」
「……いい」
「はい……!」
「楽しみ」
「計画を立てましょう」
夕焼けの中、
私たちの笑い声が響いた。
――夏休みは、まだまだ続く。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




