表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
一学期編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/67

第四十四花「テストのあとに、夏の足音」



 


私は染井 芳乃(ソメイヨシノ)

城津 芽草(シロツメクサ)ちゃんと星咲 睡蓮(ホシザキスイレン)さんと糸刃 翔(イトバ ショウ)ちゃんと花森 菫(ハナモリ すみれ)ちゃんと顧問の風信子 桃花(ヒヤシンス ももか)先生と黒百合 リリィ(クロユリ りりぃ)ちゃんといっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!


 


 


◆ 放課後・部室棟 ゲーム開発部


 


「……終わったね」


 


私は椅子に座りながら、ぽつりと呟いた。


 


 


「ええ、ようやくね」


 


芽草ちゃんが軽く息をつく。


 


 


「……解放」


 


翔ちゃんは机に突っ伏しながら、小さくそう言った。


 


 


「本当に、お疲れ様です……」


 


リリィちゃんがお茶を配ってくれる。


 


 


 


部室の空気は、どこかゆるくて。


 


 


テスト前のピリピリした感じは、もうどこにもなかった。


 


 


 


「こうしてるとさ」


 


 


私は天井を見上げながら言う。


 


 


「やっと終わったんだなーって実感する」


 


 


「そうね」


 


 


「……長かった」


 


 


「でも、みんなで頑張ったの、良かったです」


 


 


 



 


 


「遅くなりました」


 


 


そのとき、扉が開く。


 


 


星咲 睡蓮さんと花森 菫ちゃんが部室に入ってきた。


 


 


 


「お疲れ様!」


 


 


「二人ともどうだった?」


 


 


 


「問題ありません」


 


 


睡蓮さんはいつも通り落ち着いている。


 


 


 


「私はちょっと楽しかったかな」


 


 


菫ちゃんが柔らかく笑う。


 


 


 


「やっぱりすごいなぁ……」


 


 


 



 


 


「さて」


 


 


芽草ちゃんが軽く手を叩く。


 


 


 


「テストも終わったし、これからどうするかよ」


 


 


 


「ゲーム作る!」


 


 


私は即答した。


 


 


 


「即答ね……」


 


 


 


「だって、やっと時間できたし!」


 


 


 


「……賛成」


 


 


 


「私もです」


 


 


 


「新しい曲、作りたいな」


 


 


 


「システム面も改良できますね」


 


 


 


 


全員の意見が自然と揃う。


 


 


 



 


 


「でもさ」


 


 


私は少し考えてから言う。


 


 


 


「その前に――」


 


 


 


「?」


 


 


 


「ちょっと休みたいかも!」


 


 


 


一瞬の沈黙。


 


 


 


そして――


 


 


 


「……それも大事ね」


 


 


芽草ちゃんが小さく笑う。


 


 


 


「……同意」


 


 


 


「はい……!」


 


 


 


「リフレッシュも必要だね」


 


 


 


「効率にも関わりますし」


 


 


 



 


 


そのとき。


 


 


 


ガラッ――


 


 


 


「みんな、お疲れ様」


 


 


風信子 桃花先生が部室に入ってきた。


 


 


 


「先生!」


 


 


 


「テスト、どうだった?」


 


 


 


「たぶん大丈夫です!」


 


 


 


「ふふ、それはよかった」


 


 


 


先生は少しだけ微笑んでから――


 


 


 


「それと」


 


 


 


「?」


 


 


 


「もうすぐよ」


 


 


 


「……?」


 


 


 


「夏休み」


 


 


 


 


一瞬、時間が止まった気がした。


 


 


 


「……あ」


 


 


 


「そっか……!」


 


 


 


「……夏」


 


 


 


「夏休み……!」


 


 


 


「色々できますね」


 


 


 


「イベントもできそう」


 


 


 


 


一気に空気が変わる。


 


 


 



 


 


「ゲーム開発もいいけど」


 


 


先生が続ける。


 


 


 


「せっかくの夏休みなんだから」


 


 


 


「思い出、作りなさいね」


 


 


 


 


その言葉に、


 


 


みんなの目が少し輝いた。


 


 


 



 


 


「夏休みかぁ……」


 


 


 


私は窓の外を見る。


 


 


 


空は少しずつ夏の色に変わってきていた。


 


 


 


 


ゲームも作りたい。


 


 


遊びにも行きたい。


 


 


みんなと、もっといろんなことをしたい。


 


 


 


「……楽しみ!」


 


 


 


自然と笑顔になる。


 


 


 



 


 


「じゃあ決まりね」


 


 


芽草ちゃんが言う。


 


 


 


「夏休みは――」


 


 


 


「ゲーム開発+思い出作り!」


 


 


 


「欲張りだね!」


 


 


 


「……いい」


 


 


 


「賛成です!」


 


 


 


「楽しそう」


 


 


 


「効率よく進めましょう」


 


 


 


 


部室に、明るい笑い声が広がった。


 


 


 



 


 


こうして、


 


 


私たちのテストは終わって――


 


 


 


次に始まるのは、


 


 


 


夏休み。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ