第四十三花「期末テスト!」
私は染井 芳乃!
城津 芽草ちゃんと星咲 睡蓮さんと糸刃 翔ちゃんと花森 菫ちゃんと顧問の風信子 桃花先生と黒百合 リリィちゃんといっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!
◆ 期末テスト当日・教室
「……来ちゃったね」
私は机に座りながら、小さく呟いた。
「逃げられないわね」
隣で芽草ちゃんが静かに答える。
「……眠い」
翔ちゃんはすでに半分寝ている。
「起きてください……テストです……!」
リリィちゃんが小声で必死に注意する。
チャイムが鳴る。
一気に教室の空気が引き締まった。
「では、始めてください」
先生の声と同時に、紙をめくる音が一斉に響く。
◆ 国語
「……えっと」
問題文を読む。
(筆者の気持ち……筆者の気持ち……)
芽草ちゃんに教えてもらったことを思い出す。
(ゲームのキャラの気持ちを考えるみたいに……)
「……これ、かな」
少しだけ自信を持って書き込む。
◆ 数学
「……」
数字の列を見て、頭が一瞬止まる。
(翔ちゃんは“パターン”って言ってたよね……)
問題をじっと見る。
「……あ、これ前にやったやつに似てる!」
少しずつ、手が動き始める。
◆ 英語・理科・社会
時間はあっという間に過ぎていく。
「……ふぅ」
最後の問題を書き終えたとき、
ちょうど終了のチャイムが鳴った。
◆ テスト終了後・廊下
「終わった……!」
私は思わず伸びをする。
「どうだった?」
芽草ちゃんが聞いてくる。
「思ったよりいけたかも!」
「それは良かったわね」
「……数学、たぶん満点」
翔ちゃんがぼそっと言う。
「え!?すご!」
「……ミスしてなければ」
「その“たぶん”が怖いよ!」
「私は……普通、です」
リリィちゃんは少し不安そうにノートを抱えている。
「大丈夫だよ、リリィちゃん頑張ってたし!」
「はい……ありがとうございます」
◆ 放課後・部室棟 ゲーム開発部
「ただいまー!」
私は勢いよく扉を開けた。
「お疲れ様」
すでに芽草ちゃんが座っている。
「……疲れた」
翔ちゃんは椅子にぐったり。
「お茶、淹れますね」
リリィちゃんが準備を始める。
少しして――
「遅くなりました」
星咲 睡蓮さんが入ってくる。
「ごめんね、ちょっと長引いちゃって」
花森 菫ちゃんも続く。
「二人ともお疲れ様!」
◆
「どうでしたか、テストは」
睡蓮さんが静かに聞く。
「まあまあかな!」
「安定、って感じね」
芽草ちゃんが肩をすくめる。
「……問題なし」
「私は……少し不安です……」
「私は楽しかったかも」
菫ちゃんがふわっと笑う。
「楽しいって感覚あるの!?」
「問題がきれいに解けると、ちょっとだけ」
「レベル高い……」
「私は特に問題ありませんでした」
睡蓮さんはいつも通りだった。
◆
「でもさ」
私は机に肘をついて言う。
「みんなで勉強したの、結構効いた気がする!」
「ええ、無駄ではなかったわね」
「……うん」
「はい……!」
「またやりたいかも」
「次はテストじゃない時にね!」
部室に笑い声が広がる。
◆
「さて」
芽草ちゃんが少しだけ真面目な顔になる。
「テストも終わったことだし」
「……やること、あるでしょ?」
「……あ!」
「ゲーム開発、再開ですね」
睡蓮さんが頷く。
「待ってました……!」
「新しいアイデア、あるよ!」
私は勢いよく立ち上がる。
テストは終わった。
でも、
ここからが本番。
「よーし!」
「ゲーム開発部、再始動!!」
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




