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Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
一学期編

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第十五花「試作ゲームの進化!」②

私は染井 芳乃(ソメイヨシノ)

城津 芽草(シロツメクサ)ちゃんと星咲 睡蓮(ホシザキスイレン)さんと糸刃 翔(イトバ ショウ)ちゃんと花森 菫(ハナモリ すみれ)ちゃんと顧問の風信子 桃花(ヒヤシンス ももか)先生とゲーム開発部で頑張り中!


 


進化した試作ゲーム――


 


だけど、まだ“完成”じゃない。


 


 


「あと一歩……何か足りない気がする」


 


 


私は画面を見つめながらつぶやく。


 


 


「そうね……」


 


 


芽草ちゃんも考え込む。


 


 


「ゲームとしては成立してる。でも、“記憶に残る何か”が欲しいわ」


 


 


 


「……世界観」


 


 


翔ちゃんがぽつりと言った。


 


 


「世界観?」


 


 


 


「……この子たち、なんで出てくるのか……わからない」


 


 


 


「あ……たしかに!」


 


 


ただ動物をタップするだけじゃなくて、

“理由”や“意味”があったほうがいい。


 


 


「じゃあ……設定をつけてみましょう」


 


 


睡蓮さんがすぐに反応する。


 


 


 



 


数分後――


 


 


「こんなのはどうかしら」


 


 


芽草ちゃんがノートを見せる。


 


 


 


「ここは、“花の庭園”」


 


 


「動物たちは、花から生まれる精霊」


 


 


「プレイヤーは、その庭園を管理する存在」


 


 


 


「いい……!」


 


 


「かわいいし、雰囲気も合うね!」


 


 


「……描ける」


 


 


翔ちゃんの目が少し輝く。


 


 


 


「じゃあ、背景も作り直そう」


 


 


 



 


数時間後――


 


 


画面には、やわらかな色合いの花の庭園。


 


 


花がふわっと咲いて、

そこから動物たちが現れる。


 


 


「うわぁ……!」


 


 


「一気に世界ができた……!」


 


 


 


「音も合わせますね」


 


 


菫ちゃんが新しいBGMを流す。


 


 


やさしくて、少し幻想的なメロディ。


 


 


「……すごい、ぴったり」


 


 


 



 


「あと、もう一つ」


 


 


睡蓮さんが画面を操作する。


 


 


 


「成長要素を追加してみました」


 


 


「成長?」


 


 


 


「スコアをためると、庭園の花が増えていきます」


 


 


「えっ!」


 


 


 


実際にプレイすると――


 


 


スコアが一定に達した瞬間、


 


 


ぽんっ、と新しい花が咲いた。


 


 


 


「うわぁぁ!!」


 


 


「すごい……やりこみ要素……!」


 


 


 


「……もっとやりたくなる」


 


 


 


翔ちゃんが小さく呟く。


 


 


 



 


そして――


 


 


「……これで」


 


 


睡蓮さんが、静かに言った。


 


 


 


「試作としては、“完成”です」


 


 


 


一瞬、誰も言葉を発しなかった。


 


 


 


「……できたんだ」


 


 


 


私は、画面を見つめる。


 


 


 


最初は、ただタップするだけのゲームだった。


 


 


でも今は――


 


 


世界があって、音があって、

成長があって、楽しいが詰まってる。


 


 


 


「……やったね」


 


 


「えぇ」


 


 


「はい!」


 


 


「……うん」


 


 


 



 


「さて」


 


 


桃花先生が、微笑む。


 


 


 


「最後に必要なものは?」


 


 


 


「……名前!」


 


 


 


私は即答した。


 


 


 


「そうね。このゲームにふさわしい名前を決めましょう」


 


 


 


みんなで考える。


 


 


花、庭園、精霊、成長――


 


 


そして――


 


 


「……“咲いていく感じ”がいい」


 


 


翔ちゃんの一言。


 


 


 


「咲く、増える、広がる……」


 


 


 


「ガーデン……ブルーム……」


 


 


 


「うーん……」


 


 


 


そのとき――


 


 


「……“フルール・スピリット”はどうでしょう」


 


 


菫ちゃんが、少し控えめに言った。


 


 


 


「花の精霊、って意味で……」


 


 


 


一瞬の沈黙。


 


 


 


「……いい」


 


 


翔ちゃんが即答する。


 


 


 


「雰囲気もぴったりね」


 


 


 


「覚えやすいし、かわいい!」


 


 


 


「決まり、ですね」


 


 


 


 


「よーし!!」


 


 


 


私は大きく手を上げた。


 


 


 


「試作ゲーム――『フルール・スピリット』完成!!」


 


 


 


「「「「おー!!」」」」


 


 


 


こうして、私たちの最初のゲームは完成した。


 


 


でも――


 


 


これはあくまで“試作”。


 


 


 


本番は、開花祭。


 


 


そして、その先――


 


大会へ。


 


 


 


ゲーム開発部の物語は、まだまだ続く!

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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