第十四花「試作ゲームの進化!」①
私は染井 芳乃!
城津 芽草ちゃんと星咲 睡蓮さんと糸刃 翔ちゃんと花森 菫ちゃんと顧問の風信子 桃花先生とゲーム開発部をしています!
中間テストも終わって――
いよいよ!
「開発、再開だー!!」
部室に、私の声が響く。
「まずは試作の見直しからですね」
睡蓮さんがノートパソコンを開く。
画面には、今の試作品。
かわいい動物たちが並んでいて、
タップすると消えて、スコアが増えていく。
シンプルだけど、ちゃんとゲームになっている。
「でも……」
芽草ちゃんが腕を組む。
「このままだと、ちょっと単調かもしれないわね」
「たしかに……!」
「……すぐ飽きる」
翔ちゃんの一言が、ぐさっと刺さる。
「うぅ……改善しよう!」
◆
まずは――システム面。
「連続でタップしたら、コンボボーナスをつけてみましょう」
「いいね!テンポもよくなるし!」
睡蓮さんがカタカタとキーボードを叩く。
数分後――
「実装できました」
「はやっ!?」
試してみると――
ポン、ポン、ポンッ!
「コンボ ×3!」
「おぉー!!」
一気に爽快感が増した。
◆
次は――見た目。
「……動き、ほしい」
翔ちゃんがぽつりと呟く。
「動き?」
「……ただ出るだけじゃなくて……ぴょん、とか……ふわ、とか」
「なるほど、アニメーションね!」
「任せて」
翔ちゃんはスケッチブックを取り出し、
すぐにラフを描き始める。
数十分後――
「……できた」
「かわいい……!!」
動物たちが、ぴょんっと跳ねたり、
ふわっと浮かんだりする演出が加わった。
「これだけで、全然違うね!」
◆
「音も、変えたいです」
今度は菫ちゃんが前に出る。
「タップ音、今はシンプルすぎるので……」
「どんな感じにするの?」
「……楽しくなる音」
少し考えてから、菫ちゃんはイヤホンをつなぐ。
そして――
ポン♪
ピコッ♪
キラリン✨
「わぁ……!」
「すごい……一気にゲームっぽくなった……!」
「……音で、気持ちよさ変わる」
翔ちゃんも小さく頷く。
◆
そして――
「ルールにも少し変化をつけましょう」
芽草ちゃんが提案する。
「例えば……」
「時間内にどれだけスコアを稼ぐか、だけじゃなくて――」
「特定の動物を集めるミッション形式とか?」
「それいい!!」
「目的ができるから、遊びやすくなるわね」
さらに――
「レアな動物も出してみましょうか」
「出たら高得点!」
「……捕まえたい」
「音も特別にします」
どんどんアイデアが広がっていく。
◆
しばらくして――
「……できました。改良版試作です」
睡蓮さんが画面を見せる。
そこには――
ぴょんぴょん動く動物たち。
タップすると楽しい音。
コンボで増えるスコア。
ときどき現れるレアキャラ。
さっきまでとは、まるで別物だった。
「……すごい」
私は思わずつぶやく。
「うん、かなり良くなったわね」
芽草ちゃんも満足そうに頷く。
「でも――」
先生が、ゆっくりと口を開く。
「まだ“完成”ではないわね」
「はい」
睡蓮さんが静かに答える。
「もっと遊びたくなる工夫、まだできるはずです」
「そうだね……!」
私は拳を握る。
「開花祭で“すごい!”って言ってもらえるゲームにしよう!」
「……うん」
「えぇ」
「はい!」
「……がんばる」
試作は――
確実に進化した。
でも、まだ途中。
ゲーム開発部の挑戦は――
ここから、さらに加速していく!
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




