第十三花「目標と中間テスト!」
私は染井 芳乃!
ゲーム開発部で、城津 芽草ちゃん、星咲 睡蓮さん、糸刃 翔ちゃん、花森 菫ちゃん、そして顧問の風信子 桃花先生と一緒に活動しています!
顧問の先生も決まって、部活はますます本格的に――
「さて」
放課後の部室。
桃花先生が、みんなを見渡した。
「せっかくここまで形になってきたのだし……目標を決めましょうか」
「目標!」
私はぴんと背筋を伸ばす。
「太陽女学院には、“開花祭”があるでしょう?」
「あっ!」
「学園祭ね」
芽草ちゃんが頷く。
「そこで、今作っているゲームを発表するのはどうかしら?」
一瞬の静寂。
そして――
「いいですね」
「……やりたい」
「面白そうです」
「……やってみたい、です」
みんなの声が重なる。
「よーし!!」
私は勢いよく立ち上がった。
「開花祭までにゲーム完成させよう!!」
「えぇ、そのためにはスケジュール管理も必要ね」
「開発の進行表も作りましょう」
「……イラスト、いっぱい描く」
「音も……ちゃんと仕上げます」
「ふふっ、いいわね」
先生が優しく微笑む。
「ただし――」
その一言で、空気が少し変わった。
「その前に、中間テストね」
「……え?」
「…………あ」
完全に忘れてた。
「学生の本分は勉強。部活ばかり、というわけにはいかないわ」
「うぅ……」
「テスト期間中は部活も制限されますし、今のうちに準備しておく必要がありますね」
睡蓮さんが冷静に言う。
「……がんばる」
翔ちゃんも小さく拳を握る。
「ふふっ、開花祭のためにも、まずはテストを乗り越えないとね」
先生の言葉に――
「はーい……」
私たちは揃って返事をした。
◆
そして――中間テスト当日。
教室。
「では、始め」
先生の合図とともに、試験が始まる。
(うぅ……問題多い……!)
私は必死に問題用紙とにらめっこする。
(この問題……昨日やった気がする……たぶん……!)
ペンを走らせながら、なんとか食らいつく。
ちらりと横を見ると――
芽草ちゃんは、迷いなくすらすらと解いていた。
(さすが……!)
その表情は余裕そのもの。
一方――
(……集中)
翔ちゃんは静かに問題に向き合っている。
◆
別の教室。
睡蓮さんは、落ち着いた様子で問題を解いていた。
無駄のない手の動き、整った字。
まるで普段のプログラミングのように、正確に解き進めていく。
その少し後ろでは――
(……大丈夫、大丈夫……)
菫ちゃんが、少し緊張しながらも丁寧に問題を解いていた。
時々手を止めて考えながらも、しっかりと前に進んでいる。
◆
数日後――
「テスト返却するぞー」
教室にざわめきが広がる。
「は、はぁ……」
私は深呼吸をする。
(どうか……赤点じゃありませんように……!)
「城津」
「はい」
名前を呼ばれた芽草ちゃんが前に出る。
「今回も学年トップだ。よくやったな」
「ありがとうございます」
さらっと受け取る姿がかっこいい。
(やっぱりすごい……!)
「染井」
「は、はいっ!」
恐る恐る答案を受け取る。
(……セーフ!!)
ギリギリだけど、なんとか大丈夫!
◆
放課後、部室。
「みんな、テストどうだった?」
「問題ありません」
「まあまあね」
「……なんとか」
「……大丈夫、でした」
「よかったぁぁ……」
私はその場にへたり込む。
「これで、心置きなく開発に戻れるわね」
芽草ちゃんが微笑む。
「えぇ、開花祭まで時間は限られていますから」
「……作る」
「いい音、作ります」
「よーし!!」
私は勢いよく立ち上がった。
「開花祭に向けて、ゲーム完成させるぞー!!」
「「「「おー!!」」」」
勉強も、部活も、どっちも全力!
ゲーム開発部――
次の目標へ、全力で進みます!
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




