第十二花「ゲーム開発部!顧問決定!!」
私は染井 芳乃!
ゲーム開発部で、城津 芽草ちゃん、星咲 睡蓮さん、糸刃 翔ちゃん、花森 菫ちゃんと一緒にゲームを作っています!
そして今――
コンコン。
部室の扉がノックされた。
「はーい!」
私が元気よく返事をして扉を開けると――
そこに立っていたのは、
「失礼します」
見覚えのある先生だった。
「あっ……!」
「今朝、校門で挨拶してくれた子たちね」
「先生!どうしたんですか?」
「少し、見学させてもらってもいいかしら?」
「もちろんです!!」
私は勢いよく答える。
◆
部室の中。
「へぇ……これが、今作っているゲーム?」
先生――風信子 桃花先生が、興味深そうに画面を見つめる。
「はい!試作版なんですけど、もう遊べます!」
「では……少しだけ」
先生はマウスに手を伸ばし、ゲームを操作する。
同じ動物をつなげて――消す。
ぽんっ、と優しい音。
「……あら、楽しい」
小さく、でもはっきりとした感想。
「ですよね!!」
思わず食い気味になる私。
「ルールもわかりやすくて、つい続けたくなります」
「ありがとうございます!」
「イラストもかわいいですね」
「……ありがとう」
翔ちゃんが少し照れながら言う。
「音も、心地いいです」
「……まだ調整中、ですけど……」
菫ちゃんも控えめに答える。
「全体の構成も、よく考えられていますね」
「えぇ、役割分担して作っていますので」
芽草ちゃんと睡蓮さんも落ち着いて説明する。
「……なるほど」
先生は少し考えるように視線を落とした。
そして――
「とても、いい部活ですね」
やわらかく微笑んだ。
「えへへ……」
なんだか、すごく嬉しくなる。
「実は……」
先生が、少しだけ真剣な表情になる。
「この部活、まだ顧問が決まっていないと聞きました」
「はい!」
「はい、そうなんです」
「現在、探している最中です」
「もしよければ――」
一瞬、空気が止まる。
「私が、顧問になってもいいかしら?」
「えっ――」
「本当ですか!?」
私は思わず大声を出してしまった。
「えぇ。まだ新人で至らないところも多いけれど……」
「みんなの活動を、そばで支えられたらと思って」
「……っ」
胸の奥が、じんわりと熱くなる。
「お願いします!!」
私は深く頭を下げた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
芽草ちゃんも丁寧に頭を下げる。
「よろしくお願いします」
「……よろしく」
「よろしく、お願いします……」
全員で、頭を下げる。
「ふふっ、なんだか少し緊張するわね」
先生――風信子 桃花先生が、少し照れたように笑った。
「でも――」
「これから、よろしくね。ゲーム開発部のみんな」
「はい!!」
こうして――
ゲーム開発部に、ついに顧問の先生が決まりました!
仲間は五人から六人へ。
“作る楽しさ”は、どんどん広がっていく。
ゲーム開発部――
まだまだ、これからです!
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




