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Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
一学期編

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第十一花「新人教師とゲーム開発部」

私は染井 芳乃(ソメイヨシノ)

ゲーム開発部で、城津 芽草(シロツメクサ)ちゃんと星咲 睡蓮(ホシザキスイレン)さんと糸刃 翔(イトバ ショウ)ちゃんとゲームを作っています!

そして――花森 菫(ハナモリ すみれ)ちゃんが新たに加わりました!


 


 



 


太陽女学院・校門。


 


「先生!おはようございます!」


 


「おはようございます!」


 


「えぇ、おはよう」


 


穏やかな朝の空気の中、生徒たちの元気な声が響く。


 


(私の名前は風信子 桃花(ヒヤシンス ももか)。ここ、太陽女学院の先生……と言っても、今年入ってきたばかりの新人だけどね)


 


そんな中――


 


「先生!おはようございます!」


 


「おはようございます。」


 


「せんせ、おはようございます。」


 


「ん、(きれいなお辞儀をする)」


 


「おはよ、ございます。」


 


 


元気な声、落ち着いた声、少し控えめな声。


 


五人の生徒たちが並んで挨拶をしてくる。


 


「えぇ、おはよう。」


 


自然と笑みがこぼれる。


 


(たしかあの子達は……ゲーム開発部の……)


 


 



 


太陽女学院・職員室。


 


「風信子先生、おはようございます」


 


「あ、矢車(ヤグルマ)先生、おはようございます」


 


 


軽く頭を下げながら席につく。


 


 


「そういえば風信子先生」


 


 


矢車先生が書類を整理しながら、ふと思い出したように言った。


 


 


「ゲーム開発部って知っていますか?」


 


 


「ゲーム開発部……?」


 


 


少し考える。


 


 


「えぇ、さっき校門で見かけた生徒たちが……たしかそうだったかと」


 


 


「そうですそうです、その子たちです」


 


 


矢車先生はくすっと笑う。


 


 


「最近できたばかりの部活で、なかなか面白そうなことをやっているみたいですよ」


 


 


「へぇ……」


 


 


(ゲーム開発……)


 


 


少しだけ、興味が湧く。


 


 


「ただ――」


 


 


矢車先生が少し声のトーンを変えた。


 


 


「顧問がまだ決まっていないんですよ」


 


 


「顧問、ですか」


 


 


「えぇ。活動自体は認められているんですが、本格的な大会などに出るには顧問が必要でして」


 


 


 


そして――


 


 


「風信子先生、よかったら顧問、やってみませんか?」


 


 


「えっ……!?」


 


 


思わず声が出る。


 


 


「わ、私が……ですか?」


 


 


「えぇ、新人の先生ですし、生徒との距離も近いでしょう?」


 


 


「それに、ああいう“新しいことに挑戦している部活”って、見ていて楽しいですよ」


 


 


 


(ゲーム開発部の顧問……)


 


 


頭の中に、さっきの五人の姿が浮かぶ。


 


 


元気な子、冷静な子、上品な子、静かな子、控えめな子。


 


それぞれ違うけど、どこか一緒にいることが楽しそうで。


 


 


「……でも、私……ゲームのこと、あまり詳しくなくて」


 


 


少し不安を口にする。


 


 


「大丈夫ですよ」


 


 


矢車先生はあっさりと言った。


 


 


「顧問って、専門知識がすべてじゃありませんから」


 


 


「生徒たちを見守って、支えてあげること。それだけでも十分です」


 


 


 


「……」


 


 


少しだけ、考える。


 


 


(私に、できるかな……)


 


 


でも――


 


 


(ちょっと、見てみたいかも)


 


 


 


「……一度、見学に行ってもいいですか?」


 


 


「もちろんです!」


 


 


矢車先生がにっこり笑う。


 


 


「きっと、気に入りますよ」


 


 


 



 


放課後。


 


 


風信子 桃花は、部室棟の前に立っていた。


 


 


「ここが……ゲーム開発部」


 


 


小さく呟く。


 


 


扉の向こうからは、楽しそうな声が聞こえてくる。


 


 


「ここ消せるよ!」


 


「いい連鎖ね」


 


「音、もう少し柔らかくする……?」


 


「調整できますよ」


 


「……いい感じ」


 


 


 


(……楽しそう)


 


 


少しだけ微笑んで――


 


 


「さて、と」


 


 


軽く息を整える。


 


 


 


コンコン。


 


 


扉をノックした。


 


 


 


新しい出会いが、


 


今、扉の向こうで待っている。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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