キラキラ
蒼がルビーの乗った車椅子を押し、トパーズとルビーは手を繋いで意思疎通をする。私も時々ふたりに手を貸してもらいながら、みんなで展示を見て回った。どの作品も、全部がまぶしくてキラキラしていた。
「では、インペリアル様、こちらへよろしくお願いします」
司会者の声とともに、表彰式が始まった。
特設ステージの上で次々と優秀なチームが呼ばれ、賞状と賞品が手渡されていく。会場内には惜しみない拍手と歓声が鳴り響き、熱気は最高潮に達していた。
惜しくも自分たちのチームの名前が呼ばれることはなかったけれど、4人の表情に陰りは一切なかった。やりきった充実感と、互いへの誇らしさが胸を満たしている。
「きゃーーー! やったーーー!! パチパチパチ!」
ステージ上の受賞者たちに全力で拍手を送りながら、桃が胸を張ってふふんと自慢げに微笑んだ。
「すごかったよね! でもさ、私は私たちの作ったディスクオルゴールが、世界で一番キラキラしてるって思ってるよ!」
「ええ、もちろん最高の作品よ!」
トパーズも優しく頷き、会場の奥を見据えた。
「さぁ……選ばれなかったことだしお父様を捕まえるわ……」
腕まくりでもしそうな勢いで歩き出そうとした、その時だった。
「……あーーー、私用で全校生徒の前で伝えるのも申し訳ないが……トパーズ、話がある。チームの皆さんと応接室に来なさい」
大ホールのスピーカーから響き渡ったのは、トパーズのお父様の声だった。
ざわつく会場の中で、4人は顔を見合わせる。
「……願ったり叶ったりだね」
蒼がフッと口元を緩める。
『よかったな。ちゃんといい父ちゃんじゃん』
ルビーも安堵したように言った。
「当然よ……! わたしのお父様だもの……っ」
あの時のジノの呪いが消えた、トパーズの瞳にうっすらと涙が浮かぶ。
「さ、行こうか」
蒼の呼びかけに強く頷き、4人はついに待望のインペリアル氏との対面へ歩き出した。




