探検
昨日初めて魔物を殺した。
実にあっさりとだ。
でもその感触はまだ手に残っている。
思い出しただけで吐き気がする。
だがこんなことで一喜一憂していてはいけない。
立ち止まってはいけない。
そう思い今日も外に出る。
一階の部屋の使えそうなものを集めた。
とは言っても数日分の食料と金属バットが二本だけだった。
とっくに水道は止まってるし水と食料は大きな課題だな。
しっかし、物運ぶだけでもう午後になってしまった。
時が経つのは早いな。
食料が有限である以上時間もかなり大切になってくる。
早めに水や食料を自給自足出来るようになりたい。
まだ食料以外にも欲しいものはたくさんある。
それを探すためにはこのマンションの敷地から出ないといけない。
最初の魔物はゴブリンだったから勝てたけど、次も同じとは限らない。
より慎重に動かないといけないな。
でも慎重すぎても食料とかなくなっちゃうからなー。
とりあえず町をうろうろしてみるか。
かれこれ30分は歩いているんだがな。
意外と魔物少ないな。
ちょくちょく見かけるけどどいつもこいつも感覚が鈍いのか。
全然気づかれないな。
音を立てないようにしてるのもあるとは思うが。
それにしても全然人がいないな。
不気味なくらいだ。
かといってそこらじゅうに死体があるわけでもないからな。
俺以外の人はどこにっいったのだか。
流石に人肌が恋しい。
あ、でもキチガイは遠慮します。
そんなことを言っていたら近くの小学校に着いた。
俺の地元はここじゃないから中に入ったことはないがんだか。
「失礼しま・・・え?!」
死体だ。
服装から見て教師だろうか。
人の死体を見たのは俺の祖父の葬式以来だ。
それも祖父は老衰で死んでいたから顔もどこか笑顔だった。
でもこの死体は違う。
後悔と悲しみにまみれたような顔をしている。
しかも腹を裂かれて内臓らしきものが見えている気がする。
ううぅ。
気持ち悪い。
「はあ、はあ、はあ、耐えた。」
長い間吐き気と格闘していた。
とは言っても5分か10分か、そのくらいだったと思いが。
体感では小一時間くらいだった気がした。
ゴクゴク
「あ゛あ゛〜〜〜〜〜〜」
水を飲んだら少し落ち着いてきた。
ん?
変な声がするな。
どこからだ?
というか、人ってこんな変な声出せるのか。
ギャッギャッギャッギャッ
まるで昨日のゴブリンの声みたいだ。
ゴブリン?
あ、そうか!
ゴブリンか!
しかしなぜ学校から声が聞こえてくるのか。
普通学校は避難所として安全じゃなじゃダメだろ。
政府の怠慢だな。
てゆうかまじで声でデケーな。
めちゃくちゃ沢山いるんじゃねーか。
退散だな。
危うきに近寄らず、だ。
てかもう昼か。
流石に飯は持ってきてないな。
カロリーバー一本しかないよ。
ま、いいか。
テキトーな家に入ってご飯を食べた。
この家荒れてんな〜。
家具とかぐしゃぐしゃじゃん。
相当焦って逃げたんだろうな。
うーん、さすがに食えそうなもんはないな。
役に立ちそうなものは・・・お、いいのあんじゃん。
ゴルフのクラブ。
ドライバーかな?
あんまりゴルフには詳しくないけど。
打つところで叩けば魔物にも通用するんじゃないか?
いいものを拾った。
もうちょっと探索してから帰るか。
筆者はゴルフやったことないんですけと難しいんですかね?




