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人形姫とダンスを。  作者: ViVi


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31/52

違和感


「────痛っ」


穏やかな眠りから覚まさせたのは下肢に走る痛みだった。


(んー、眩しい……)

久しぶりに感じる陽の光がとても眩しく、瞳を開くのがツラい。ん゛ーと唸りながらゆっくりと開いた視線の先には、


「(ママっ!)」

掠れて上手く出ない声。


「あぁ、リリー!よかった」


マーサがすぐにコップにお水を用意して、ママの手から飲ませて貰う。お水が喉を通ってお腹に入るのがとってもわかる、変な感覚。


「ママにひさしぶりに会ったみたい、ママお顔が疲れているわ?」


なぜか久しぶりに感じるママは目の下にクマができ、疲れた様子。心配そうに見つめる娘(わたし)にフフッと笑うとやさしく頭を撫でてくれた。


コン、コン、コン……ガチャ


「奥様、お薬をお持ちしました。そろそろお時間────!」


入ってきたのはレヴィ。私(リーシャ)の姿を捉えるとホッとしたような優しい表情。頬に大きなガーゼと、レヴィの目の下にも大きなクマを見つけた。


段々と、目を覚ます前の記憶が蘇ってきた。お祭りの準備をしていて、村を怪しい人達が襲ってきて……あっ!


「レヴィ、怪我は??痛みは大丈夫??

助けに来てくれてありがとう。」


そう言うと瞳に少し涙を滲ませ小さく「いいえ」と首を振る。


「俺がお守り出来なかったせいで、お嬢様に怪我を負わせてしまいました。申し訳ございません……」


深く頭を下げるレヴィ。

怪我???あ、あの時ナイフが左足に刺さって、それで足が痛いのね!


「謝ることなんてないわ!レヴィが来てくれなかったらもっと酷いことが起きていたはずよ!」


「ありがと!私の騎士さん!」


レヴィが後ろを向いて鼻をすする。マーサがレヴィの背中を優しくさする。もぉ、泣き虫なんだから!


私たちのやり取りを見て、ママが優しく微笑む。


「さぁ、リリー。お薬をのんで、お医者様に診ていただきましょうね。

それから、ごはんをたべましょう!料理長にとびっきり元気の出るお料理をお願いするわ♪」


ごはん!! そういえば、とーーーーってもおなかペコペコ!


「わぁい!────っ痛」


体を大きく動かそうとすると左足に痛みが。慌てて駆け寄り心配そうに見つめる3人に「大丈夫よ!」と笑顔を向ける。


レヴィに支えて貰いながらママの手でお薬を飲ませて貰う。体がうまく動かせなくて、左足の様子がよく分からない……けど、なぜか違和感。


(私の体、どうなっているの???)



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