強襲
自警団がグランバル伯爵への報告を急ぐ中、領地内のあちこちで火の手が上がる。
「さぁて、どこに隠れているかな♪」
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「領主様、大変です!!」
知らせを受けて屋敷内が慌ただしく動き始めた。
父からの指示でレヴィや他の使用人たちが屋敷内の警備の確認と、領民へ避難を促す為に走り回る。
グランバル伯爵も久しぶりに剣を腰に携え屋敷を後にした。
(私も!)居てもたってもいられないリーシャは、使用人たちと共に村へと向かおうとするが、母に止められてしまった。
(私もみんなを守りたいのにっ────!)
母と共に屋敷内に避難してきた領民へ傷の手当と水や食料を渡す中、ひとり窓の外を見つめ立ちすくむアレックスが目に留まる。
「アレックス?どうしたの? ────っ?!」
真っ青な顔のアレックスに驚くリーシャ。急いでエヴァを探してくると、エヴァがアレックスを強く抱きしめて、「少し、失礼します。」とその場を後にした。
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「殿下、殿下。 ゆっくり呼吸をしてください、さぁ」
アレックスを抱きしめながら、その震える背中を優しく撫で小さな声でエヴァが囁く。
「っ母上が……、」大粒の涙を流し今にも消えて無くなりそうなアレックスをエヴァは抱きしめ続けた。
「ここを離れましょう、見つかるのは時間の問題です。」
落ち着きを取り戻したアレックスにそう言うと、力強く手を握る。
「でも、ここの人たちを見殺しになんて────」
「王妃様との約束をお忘れですか?殿下は必ず生き延びなければなりません!」
アレックスの手を取り外の様子を伺いながら裏口を出た瞬間だった。
「アハ♪ 王子様、みーつけたっ♪」
「「っ?!」」




