くいしん坊リスと招かれざる客
秋の色が濃くなり、グランバル領では豊作を感謝する祭りの準備で皆慌ただしく過ごしていた。
アレックスがここで暮らし始めて二度目の祭り。当初は冬を越えたら出ていく予定だったが、領民たちと親しくなったのと、リーシャが泣いて『行っちゃヤダーー!!!(泣)』と離れようとしなかった為、そのまま住み着くことになった。
前回は祭りの手伝いが嫌だと逃げ回るアレックスをリーシャとレヴィが捕まえ無理やり手伝わせたが、飲み込みがはやいようですぐに仕事を覚えた彼はあっという間に自らの分を終わらせ、他の人たちの分までこなし、意外な才能を発揮していた。今年は自ら進んで仕事を買って出ている様。
リーシャは母とエヴァと共に領地の人達に配るお菓子作りの真っ最中。美味しく焼けた菓子を可愛らしい袋に詰めながら、パクっ♪リボンを結んで、パクっ♪♪
「まぁ、フフフ」
「リリーったら、このままでは足りなくなってしまうわねぇ。」
つい、つまみ食いが過ぎたようだ。
「頬っぺたパンッパン、リスみたいだなWWW」
どこからか現れたアレックスが、そう言ってお菓子で膨らんだ頬をつつく。
恥ずかしくて膨らんだ頬を真っ赤にしてアレックスの胸をポカポカ叩くと、母たちはそんなふたりを微笑ましく見ていた。
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グランバル領の端の森の中で、異変が起きていた。ボヤ騒ぎがあり自警団が森の中を見回り中、多くの馬の蹄の跡を発見した。祭りに領外の人間が参加することはほとんどない。
「領主様に連絡を!!」
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「こーんななにもない所に隠れてたなんて。大人しく待っててくださいよ? 王子様っ♪(ニヤリ)」




