第5話:「ルン・ルン・リメイクショー」
【警告:第5条 閲覧に関する同意】
本エピソードには、一部に過激な身体部位の損壊、および著しい精神的苦痛を伴う描写が含まれます。
読み進める場合は、ご自身の「人間としての尊厳」を保てる範囲でお願いいたします。
一切の異議申し立ては、本施設では受け付けられません。
「えっとー、Wi-Fiのパスワードは……『MAYONAKANOSAIKIDOUOMOSIroi?-666』……っと。よし、配信開始!」
レナは満足げにスマホの画面をタップした。
「みんなお待たせー!今ヤバいとこに潜入して……」
ふと、レナは背後に「気配」を感じて振り返った。
そこには、巨大なうさぎのアニマトロニクスが、音もなく立ち尽くしていた。
「……え、待って、うさぎ?……え、ちょ、キモいキモい!!近寄んないで……いやあああああ!!」
悲鳴と共にスマホが床に転がる。
うさぎの冷たい金属の腕が、逃げようとするレナの腰をガッシリと掴んだ。
「マジ無理!離して、離し……っ、ガッ!!?」
ベキッ、メキメキメキィッ!!
凄まじい力で胴体を締め上げられ、レナのあばら骨が次々と内側にへし折れる。折れた骨の鋭利な先端が、生々しい音を立てて肺と胃袋を突き破った。
「あ、……が……っ、ごふっ……!!」
レナの口から、どす黒い鮮血が溢れ出す。だが、うさぎは止まらない。
次に、レナの太ももを両手で掴むと、雑巾でも絞るように反対方向へ捻り上げた。
グチャリ、と肉が裂け、ボルトが引きちぎられるような音と共に大腿骨が粉砕される。
「あ、……ぁ、……っ……」
痛みによるショックで悲鳴すら出ないレナの顔面に、うさぎは自らの重い金属の足を振り下ろした。
ぐしゃぁっ。
鼻梁が砕け、眼球が飛び出すような衝撃。
床に転がったスマホの画面には、「え?」「放送事故?」「マジのやつ?」と困惑するコメントが猛スピードで流れていく。
うさぎは、まだピクピクと痙攣するレナの四肢を掴むと、そのまま床に叩きつけ、大きな『解体クランプ』をその上にセットした。
「解体クランプの巨大な金属爪が、レナの頭部を左右からガッチリと固定した。
ギチ……ギチギチギチィィッ!!
油圧の唸りとともに、レナの側頭部から嫌な音が響く。まず耳がひしゃげ、そこから混濁した黄色い体液が噴き出した。逃げ場のない眼球は内圧に耐えきれず、どろりと眼窩からこぼれ落ちる。
『あ、……が……ぁ、あ……ッ!!』
レナが最期の悲鳴を上げようとした瞬間、クランプがさらに加速した。
ベキョォッ!!
熟した果実が踏み潰されるような濡れた音とともに、頭蓋骨が粉砕される。脳漿と鮮血が混じり合い、床のスマホを真っ赤に染め上げた。
うさぎ型は止まらない。まだピクピクと跳ねる彼女の肩口をクランプで抉り取ると、そのまま一気に引き絞る。鎖骨が剥き出しになり、神経の束がブチブチと断たれる。
最後の一押し。クランプが胴体の中央で合わさった。
グチャアッ!
肺に残った最後の空気が、血泡とともに喉からシュウゥ……と漏れ出し、レナだった肉塊は、ただの『処理済みのパーツ』へと成り果てた。配信画面の向こう側では、静まり返った視聴者の前で、飛び散った肉片がレンズをゆっくりと滑り落ちていった。
監視室のモニターを見つめていたイワタの顔が険しくなる。
「……レナの信号が消えた。代わりに『ラピス』の信号が移動している」
その頃、締旗は「ROOM 236」――アニマトロニクスの予備パーツが乱雑に置かれた部屋にいた。
「レナさーーーん?いるなら返事してくださーい!」
返事はない。不気味さに耐えかね、その場を離れようとした時、彼は思い出した。
「……あ、そうだ。さっき拾った設計図を共有しなきゃ。あいつらの弱点がわかるかも……」
「だ……れ?……助け……て」
不意に、部屋の奥からレナの声が聞こえた。
「レナさん!?無事なんですか!?」
「う……ん、助けて……うさぎに襲われて……とにかく、助けて」
「今行きます!」
締旗が声の主へ駆け寄るが、そこにレナの姿はなかった。
あるのは、床にこぼれた正体不明の液体。
「なんだこれ……。それよりレナさんは……?」
立ち上がろうとした締旗の手が、その液体に触れる。
「……ッ!? なんだ、この液体……」
転んだ締旗の手が触れたのは、粘り気のある、無色透明な液体だった。
ただの汚れだと思い、水道を探そうとしたその時。
「あ、熱っ……!? なんだこれ、焼ける……!!」
悲鳴を上げる間もなく、液体に触れた部分の皮膚が、ジュウジュウと音を立てて泡立ち始めた。強酸に晒されたように、肉がドロドロに融解し、骨が露出していく。
「は?…え…」
激痛にのたうち回る締旗の背後。
暗闇の中から、「ボコボコ……ッ」という、粘液が沸き立つような不気味な音が響く。
振り返ると、そこには巨大な影――丸みを帯びた、ユーモラスなはずのカバのシルエットが、暗がりに鎮座していた。
その大きく開かれた口内からは、鉄をも溶かすであろう猛毒の粘液が、よだれのように滴り落ちている。
逃げようと前を向いた締旗の前に、さらなる絶望――「うさぎ型」が立ち塞がる。
うさぎの口元のスピーカーから、死んだはずのレナの声が響いた。
「ま……さか……スピー……カー?」
その直後、解体クランプが唸りを上げた。
「……おかしい」
監視室でイワタが呟く。
「ROOM 237にいたレナとしめはたの信号が、次々と消えた。奴が俺を追ってきた時の執念からして、見逃したとは考えにくい。……二人とも、やられたか」
イワタは銃を手に立ち上がった。
「……俺も行くか」
彼が辿り着いた現場は、目を覆いたくなるような血の海だった。
だが、そこにはレナの死体も、締旗の死体もなかった。
落ちているのはレナのスマホと、無残に砕かれた、骨らしき欠片。
「死体がない……?骨だけを砕いて、どこへ運んだ……」
うさぎの足跡を辿り、ROOM 236も確認するが、そこも同じ惨状だった。
「間に合わなかったか。共通しているのは、死体が消え、骨が砕かれていること……」
イワタの鋭い視線が闇を射抜く。
「……一度全員と合流し、情報を共有し合う必要があるな」
(第5話 完)
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クレジット:キャラ提供
締旗来雨 このキャラは@aisu1452さんに作ってもらいました!!
光暗クラ このキャラは@banirakokoaさんに作ってもらいました!!
お二人ともありがとうございました!!




