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Another Possibility 〜リアルラックガール〜  作者: チャゲアイス
第1章 初めてのVRゲーム
7/15

第A話 バレンタインですね(1)

いやーバレンタインですね!

これは書かないとと思い急いで書きました!

……が思いの外忙しく書ききらなかったので2部構成です。

しかも1分遅れました。

申し訳ない。


この話は本編の約5ヶ月前のお話です。

 私立の高校に通う高校生には、土曜授業という呪いの言葉があるのです。

 それを知った入学当時の私は相当なショックを感じたのを、今でも覚えています。


 普段の土曜授業は朝から夜まで憂鬱なのですが、今日は違います。

 なんせ今日は2月の14日、バレンタインです!

 クラスの女子と言わず、世間一般の女性は皆2.3日前から若干浮足立ち、昨日に至ってはチョコの材料を買うためにたくさんの女子がスーパーに買い物に来てたのを見つけました。

 かくいう私も材料を買いに出かけていたのですけどね。

 昨日は由香を迎えに行ってから、近所のスーパーに買い物に行き、夕飯後からチョコ作りという流れでした。


 その時の出来事としては…


「今年はカップケーキとチョコクッキーで良いかな…」


 由香と一緒に買い物に出かけた時になにを作るかのイメージを固めて居たのですが…


「お姉ちゃん頑張ってね!」


 どうやら由香はチョコを作らないみたいです。


「由香は友達とかにあげないの?」

「中学生になったらどうなるかわからないけど、小学生なんてあげて既製品だよ!

 たまに手作りする人も居るけどね」

「へー、私とはくちゃんは作ってたけどな」

「それはお姉ちゃんたちが、お菓子作り好きだからでしょ!」

「まぁそれもそうね

 高校ではお茶部に入ったし、先輩たちからもチョコもらえるみたいだから嬉しいな!」

「本当にお姉ちゃんって、ミルクティー好きだよね

 お茶部って自分の好きなお茶を用意してお茶会してるだけなんでしょ?」

「まぁそうだね」

「琥珀お姉ちゃんは抹茶とか抹茶ミルクとかなんでしょ?」

「そうだよ…」

「よく飽きないよね」

「まぁ週1しか活動してないからね」

「でも明日はあるんだ?」

「なんか、伝統らしいよ」

「へんなの」

「まぁいいじゃない、買う物揃ったからお会計して帰るよ!」

「はーい」


 そして夕飯のあと、チョコを作りながら毎年思う事がありますが、今年は格段に増えましたよ。

 高校生となるとクラスメイトや部活での先輩など配る人がいっぱい居るので大変です。

 私の場合はクラスメイトの女子全員とはくちゃん、少数のクラスで仲の良い男子と部活の先輩たちです。

 なんでも文化祭で引退した先輩たちもバレンタインには来るそうなので、その先輩たちの分も必要ですね。

 3年生5人のうち1人だけしか居ない男子の先輩も、必ず来るようにと招集が掛けられてて、気まずそうに了承してたのは記憶に新しいです。

 でも伝統のようなものなので仕方ないですよね!


 チョコ作りの途中で雅お姉ちゃんが帰って来ました。

 雅お姉ちゃんは大学のために宇都宮で、1人暮しをしてるんですけど、なんと彼氏にチョコをあげるとかいう理由で帰って来たのです。


「ただいまー!」

「おかえり」

「わー!雅お姉ちゃんおかえり!」

「美紅も由香も可愛いわね!」

「はいはい、チョコはもう渡して来たの?」

「まだに決まってるでしょ

 バレンタインは明日よ?」

「じゃあなんで1日早く?」

「チョコを作りに来たのよ!」

「手作りにするのー?」

「いや、彼氏のは買って来たわ

 なら、これから作るのは誰のか分かるでしょ?」


 どうやら今年もいつものごとくやるんですね。


「じゃあ私も準備しとくよ」

「美紅ちゃんお願いね」

「由香は雅お姉ちゃんと一緒に頑張る!」


 そう3人で示し合わすと、取り敢えずはと自分の作業を終えるために動き始めます。


「今年は25個位あれば良いかな…」

「美紅ちゃんいっぱい作るのねー」

「美紅お姉ちゃんはモテモテ?」

「2人ともからかわないでよ!

 はくちゃんとクラスの人と部活の先輩のだよ!」

「あらあら残念なのね…」

「美紅お姉ちゃん!諦めないで!」

「もう!手伝わないよ!」

「「それだけは!!」」

「分ったなら良いよ……もう…」


 茶化す姉妹たちをあしらいながら、なんとか必要な量のチョコを作りあげた私は、雅お姉ちゃんと由香と共にもう一つのチョコ作りを始めました。


 開始にあたってまず私は雅お姉ちゃんに今回作るものを聞くのです。


「で、今回はなにを作るの?」

「ズバリ!チョコレートケーキを作るわ!」

「チョコレートケーキ!!」

「なにをしたいかは、材料見てなんとなくは分ってたから、まぁ始めちゃおうか

 じゃあそっちはそっちでやることやって!

 由香も雅お姉ちゃんと一緒で良い?」

「分ったわ」

「うん!」

「じゃあこっちはケーキの土台と、飲み物作っとくよ」

「良いセンスを期待してるわ!」

「頑張ってね!」


 そして0時近くまで、試行錯誤した結果に出来た物は、ベリー系を少しトッピングに使ってホワイトチョコでHappy Valentineの文字を書いたミニケーキと透明の水の様な飲み物、それと一つの可愛らしい箱です。


 私たち3人はそこまで作り終わると眠りについたのでした。


 そして話を今に戻して時間は4限後のホームルームも終わりちょうど挨拶をした後です。

 クラスの子達には渡し終わってこれから部活という時に教室のドアから勢い良くはくちゃんがやって来ました。


「べにちゃーん!チョコちょーだい!」

「もー部活まで待っててよ…」

「いーやーだー今欲しい!」

「今食べたらお茶に合わせる分が無くなっちゃうよ?」

「今貰って後で食べるの!

 1番に貰うの!」

「いやクラスメイトには配り終わったよ…」

「なん…だと……」

「はいはい、そーゆーのいいから部活行くよ!」


 部活に着いた私たちは、先輩に挨拶を済ませると、自分たちで持ち込んでるお茶を用意して、自分の席に着きます。


「じゃあチョコ配っちゃおうか!」


 そんな部長の掛け声とともに男子以外の、部員と3年のOGの先輩が部員全員にチョコを配っていきます。


 ちなみ男子はホワイトデイに部員分持参です。


 そしてなんと言っても全部手作り!

 それがお茶部の決まりなのです!

 部活設立の時の条件でもありました。


「やっぱり美紅ちゃんの作るお菓子は美味しいねー」


 部長を始め色んな人に褒められても、毎度の事なので笑って返すだけですね。

 いつもの部活と同じ様に1時間ちょっとをお茶とお菓子でおしゃべりをした事で部活は終了です。


 とうとう今日のメインイベントですね。

 先に帰ってないと良いんですけど…



 部活も終わり足早に下校をしているとはくちゃんに、またいつものなの?と呆れられつつも家に着くとまだ、ターゲットは帰ってきてないようです。


「ただいまー」

「あら良かったわね。間に合って」

「そーだね」


ピンポーン


 ゆっくりしようとした時に、家のインターホンが鳴りました。

気付いてると思いますが、この話のサブタイが『第A話』となっています。

数字が本編でアルファベットが閑話という感じで区別してください。

AとBには続きなどの要素はなく閑話の何話目かの見分けの方法とし、続く場合は今回のように、(1)などして同じアルファベットを用いることにします。


今話と次話は短くなってしまいます。すみません。


この話の続きは明日か明後日の投稿となります。

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