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Another Possibility 〜リアルラックガール〜  作者: チャゲアイス
第1章 初めてのVRゲーム
4/15

第4話 初めてのポーション作り

ふう、本当は昨日の午後6時には投稿してるつもりだったんですけど、なんと前日に寝落ちw

そんなこともあり今日の投稿になります。


*3話誤字修正しました

 同話ミルクのステータスのDEX値の装備の値が、加算の部分て装備の部分で違っていた所を修正しました。



【第一回ミニイベント発生!】


 急に目の前に出てきたこのテロップに目を奪われ、私はインベントリに伸ばしていた手を止め、イベント告知ウィンドに目を落としました。


【プレーヤーがイベントトリガーアイテムの詳細を確認しました為、第一回ミニイベントを開催致します。】


【概要:アイテム探索系イベント

プレーヤーの数と同等の本をアーダンの周辺に散布しました。

1冊を手に入れた時点でクリア

本は使用して頂くとランダムでアイテムやスキルとなります。ランクもランダムとなっています。

2つ目以降の発見はオブジェクトとして触ることから不可能となりますので他のプレーヤーに助言をしたりなど自由にして下さい。

本は入手後、詳細を確認し、中の番号を確認して頂きます。番号は小さいほど良い物が当たり易くなります。その後もう一度アイテムを選択すると使用のボタンが出現しますので、そちらから使用して下さい。

ただし番号が小さいからと言って必ず良い物が当たるわけではなく、補助的な物で、抽選は非公開ステータスのラックに起因します。】


【では貴方に更なる可能性がありますように】


 視線をインベントリに落とすとイベントアイテムの字があります。


「ミルちゃんそれってさ……」

「うん、イベントアイテムって書いてあるよ」

「見てみよ見てみよ!」

「そうだね…その後にグリちゃんの本も探しに行かないとね」

「一緒に探してくれるの!ありがとう!」

「モノクルなら探し易いからね!」


 そう言って私はイベント本の詳細を確認した。


「えーと、3939だねビミョー……」

「みっくみくだね!」

「はいはい……もう開けちゃうよ」

「はーい!とても気になります!」

「……全属性魔法解放の書(D)?」

「なんて言うかモノクルに続きまた凄そうなの引いたわね…」

「でもDって多分ランクでしょ?

正直微妙じゃない?」

「いや!全属性だよ!

全・属・性!」

「でもD……モノクルはS……」

「うーむ、すごいと思うけどな…それに職業関係なく魔法使うのって本来難しいんじゃなかったっけ?」

「あっそっか……忘れてた」

「もう、てか何があたりかなんて分からないんだから、残念がる根拠もないじゃない」

「そうだね。じゃあきを取り直してグリちゃんの分の本を探しに行こー!」

「頑張るぞー!」


 そういってギルドを出て行こうとしていた私たちをチルさんが呼び止めてきました。


「ねぇ、あなたたちが探してるのってこれじゃない?落とし物としてさっき道具屋のバッツさんが届けてきたのよ」

「なるほどプレーヤーの場合は自分の物になるか取れないけどザーブルなら持ち運び譲渡が出来るのね」

「なるほど、裏技みたいだね」

「チルさんこれ譲ってくれたりて出来ますか?」

「あらイベントのなのよね?

 GMって人たちからプレーヤーはイベントをやるから関与、対応は自由にと言われているから、あげても問題ないわよ」

「ぜひ!下さい!」

「グリちゃんがっつきすぎ……」

「んーでもせっかくだからこのクエストを受けてもらおうかしら」

「はい!行ってきます!ミルちゃんはちょっと待ってて!」

「え……行っちゃった…どうしよう…」

「このクエストはそこそこ時間かかるから商業ギルドに入って来くるのはどうかしら?さっきお金がどうのって言ってたじゃない?

 4、50分程はかかると思うからちょうどいいと思うわよ。」

「なるほど!そうですね!もしグリちゃんが早く帰ってきたら伝えてもらっていいですか?」

「もちろんいいわよ」


 そう言って私は商業ギルドにクエストを受けに行きます。

 商業ギルドに入ると私は受付に直行しました。

 受付以外に人は、ほぼ居ないので受付に直接クエストを受注しに行っても問題ないと考えたからです。


「すみませんクエストを受けに来たんですが何がありますか?」

「おぉ!クエスト受けてくれるのか!!

 今日はプレーヤーたちが来たからほとんど冒険者ギルドに持ってかれちまって暇してたんだよ!俺はサムってんだ!

 クエストだったな、ちょっと待ってろ、あーっと…

 ミルクはまだEランクか、まだ納品でのランク上げは考えてないのか……

 ならこの薬草採集なんかどうだ!」


 すごい迫力です…

 薬草30個で報酬が100ノルですか、まぁ他に受けたいものもないし良いかな!


「はいじゃあそれをお願いします!」

「ほいよ!集め終わったらまた来てくれ!」


 メニューからクエストウインドウを確認すると、薬草900/30の字が目に入って来ました。

 取った時に質が良さそうと思った薬草などはカウントされていませんね。おそらくランクとかがしょう、ちょっと鑑定を…ありますね。

 インベントリには1000個以上の薬草が有ったのに、クエストの要求数の分子が900だった理由はクエストの依頼の下級の薬草がD~Fの薬草だったかららしいです。

鑑定で質を級分けしてみるとLが最上級、S-Aが上級でB-Cが中級って感じに分かれるみたいですね。


「あれ?終わってる?もともと取って来てたら良いってちょっと簡単すぎないかな…?

まぁいいや!おじさん終わりました!」

「……お?お疲れ様!

 あとおじさんじゃなくてサムだ」

「サムさん終わりました!」

「なんか俺が終わってるみたいでやな言い方だな

 まぁ早かったな」


 そこで私以外の人がこのクエストを受けた時どうなるか気になったので、サムさんに薬草に種類があるのか聞いてみたところ、普通は薬草の見分けはつかないが、薬師を長くやってると目利きが出来るようになるとかならないとか…なので目利きが出来る人はこのクエストでは下級の物を納品するらしいです。

 そしてポーション作りの時に30個使う薬草のうち10個までなら一段階質の悪いものを使っても良いらしいのですが、駆け出しの目利きの出来ない薬師は自分には扱いきれない質の良い薬草を使ったり、質が二段階違うものを使ったり、11個以上使ったりなどして失敗してしまうそうです。


 けど思ったより早く終わっちゃうな…


「5分で戻れるとしてもあと30分位あるし…

 あの…サムさんクエストを受けたいんですけど…」

「……おっ、ミルクか!

 そうだな…今あるEランククエストは薬草採取しかないが、どうだ?やるか?」

「え?そうですね…

 まぁ今ある薬草分は良いかもしれませんね…お願いします!」


 少し会話の文は違ったりして最後の方は毎回薬草ですまんなとか言われてたけど、そんなやりとりを19回ほど繰り返しました。

 ちょうど21回目のクエスト受注の時でした。


「ミルク!お前も、もうすぐDランクだしクエストのみじゃなくて納品でもランク上げを視野に入れてはどうだろう?

 どうだ、そろそろポーションを作ってみては?

 目利きの問題で失敗する事も有るだろうけど下級ポーションなら作り方を覚えればすぐに作れると思うからやってみないか?授業料や材料費で150ノル掛かるが教えられるぞ?」

「ポーション作り……楽しそうですね!ぜひ教えてください!」


 それから私はサムさんの案内でギルド内の作業部屋に着き、大きなテーブルの前につくとサムさんはここで待ってるようにて言って、奥からいろいろなものを取り出してきました。


「今回は初のポーション作りということで材料や設備は全部ギルドが受け持つ

 がしかし、次回からは材料だけは自分で用意すること!

 利用料は掛かるが作業はここを貸し出ししてるから当分はここを使うと良い、まぁ人によっては友人の施設を借りやつなんかもいるがな。

 そして、当たり前だが自分の調合施設を持ったら醸造台やら何やらを準備していかなくてはならないからな!頑張るんだぞ!」

 「はい!」


 そうして、サムさんのポーション作り教室が始まりました。


「まずは鍋に水と薬草を入れて煮詰める

 そして煮詰めた薬草は取り出して乾燥させる。これは日向干しがベストだ!

 乾燥させた薬草は粉状にして次回以降に使うからな!

 次に煮詰めたお湯の方を醸造台に移す

 そして前回以前に作成した薬草の粉末を加えて混ぜる

 この時使う粉末の量は薬草10個分で良いからな!間違えて30個分入れるなよ

 それと薬草の粉末は他にも用途があるから取っておけよ!

 それを濾過して瓶詰めして完成だ!

 乾燥させた薬草は今度都合の良い時に取りに来れば良いからな

 じゃあ作ってみてくれ!」


 作業自体は簡単そうですね。薬草30個で10本のポーションが出来て納品は800ノルってさっきのクエストよりだいぶ入りが良いですね…

 自分でお店を開けば下級ポーション1個100ノルらしいですからクエストよりも10倍のお金が入っていきます……お店欲しいですね。


 そんなこんなで5分やそこらで10個の下級ポーションが出来上がりました。


「おっ、ちゃんとポーション出来たみたいだな!

 せっかくだ!初回サービスとして今日はここ自由に使って良いぞ

 薬草の粉末は一回分200ノルで売ってるからそっちに行ってくれ」


 嬉しいことにここで残りの時間を潰せそうですね。

 そんなことを思っていた時にシステムメッセージが現れました。


【オリジナルモノクルのMore Possibility が解放されました】


 ん?んん?

 びっくりしましたが、1分ほどで落ち着きを取り戻せた私は、メニューウインドウから装備の確認をしてみたら、モノクルに2つ目のスキルが付いていました。


☆☆☆★☆★☆★☆☆☆


オリジナルモノクル(片眼鏡)— ランクS

Lv.2


DEX+205、AGI+2


スキル

鑑定観察大・メディカルアシスト(New)・M・P


☆☆☆★☆★☆★☆☆☆


「うん、いろいろ気になるけどまずはスキルかな」


メディカルアシスト


ポーションなどの薬品を作る際、確率で成功率を上げる

最大100%で成功、素材のランクにより成功率減少、最大ー30%

質別に作成回数により減少率が低下

最善の作業工程から外れた行動を取った時にレンズにアシストが表示される


「うん?めっちゃすごくない?これなら最上級ポーションも作れるかも…試してみようかな…

 っと、その前にM・Pについてヘルプに補足ないかな

 あ、あった!」


M・P


More Possibility|(更なる可能性)


 なるほど、単純ですけど言われないと分からないやつですね。

 じゃあ気を取り直して最上級ポーション作りますか!


 そうしてインベントリから最上級の薬草を出すと25個、上級のを5個足すことにしましょう。

 一応上級でもランクSの薬草にしておきました。



 薬草を煮詰めると視界の右上に99%の文字が表示されました。

 完成した時に効果を確認してみると、下級ポーションの1.7倍の効果があります。

 サムさんの説明ではハイポーションはポーションより2.5倍の効果があるらしいですから、最上級でも所詮はポーションということから99%の数字が出たんだと思います。


 では後10分ほど余裕がありますが、納品に行きましょう。


「ポーションの納品に来ました!」

「早速やってるな!どれ……

 ミルク……これはお前が作ったのか?」

「はい、え?なんかまずいことしましたか?」


 最上級はダメだったのでしょうか…


「今日が初めてのポーション作りだったんだよな?」

「はい…」

「そうか……(ならハイポーションくらいでいいか)…」

「え?なんですか?」

「いや、今時間平気か?」

「はい10分くらいなら」

「じゃあちょっと作業部屋について来てくれ」

「分かりました」


 そして作業部屋に着くとサムさんはポーションの材料と緑色をしたブルーベリーの様なものを大量に持ってきました。


「じゃあ今からハイポーションの作り方を教えるから、ここにある材料を選んで一番効果が高くなる様に作ってみてくれ!」


 そう言ってサムさんは、ハイポーションの作り方を教えてくれました。

 と言っても、ポーションを作る時と同じ作業で粉末の薬草を入れる時に緑の果実(鑑定したらチナって言うらしいです)の果汁を足すだけみたいです。

 もちろんチナにもランクや質が設定されています。



 そしてランクLの材料を選び作業をしているとチナを絞る時にレンズで包丁が光りました。

 包丁を手に取るとチナを半分にするようにと指示が出てきたので半分にしてから、絞りました。

 そうして完成させたものを、サムさんに渡そうとした時です。


「なぜチナを半分に切った?」


 サムさんが質問を投げかけてきました。


「えーっと…勘ですかね……」

「そうか…(勘とか天才かよ)…良いんだろうな…」

「あの、そろそろ、この作業をした意味を教えてくれませんか?」

「そうだな、その前に確認だがミルクは材料の目利き出来ているのは自覚しているか?」

「してますよ。ポーションの様に下級から最上級までありますよね」

「そうか、そこまで分かってるなら説明もし易い

 これは一種の試験の様なものだったと思ってくれて良い」

「試験ですか?」

「そうだ。まず今現在ポーションと以外の薬品で最上級のものが出回ることはほぼない

 なぜかと言うと、1人しか作れないんだ。

 ポーション以外の薬で最上級を作るには必ず一つ重要な事が有る

 なんだか分かるか?」


 急に真剣な表情になって話出したサムさんは私に質問を投げてきました。


「工程が変わるとかですか?」

「そうだ。必ずどこか一箇所以上の工程が変わるんだ

 そしてその違う工程を知っていた者が何度か他の者に助言をして作成させてみたところ、結果は失敗

 どの様な要因があるかは分からないが、周囲の人はその者を他の薬師とは区別しこう呼んだ《薬屋》と…のちにそれは職業として確立した。

 1人しか居ない職業へと……」


「で、その薬屋さんがサムさんなんですか?」

「いや、それは師匠の話だ。

 俺はその唯一の弟子、現薬屋だ。

 そして、ついに…ついに見つけたぞ後継者!

 師匠からはポーション以外の最上級を作れる者を弟子にして薬屋の職を与える様にと言われているからな!

 これからはお前も薬屋だ!」


【ユニーク職業:薬屋を入手しました】

【薬屋のレベルが、薬師のレベルを参照し7にアップしました】

【職業:薬師が首になりました】


 え?えぇ?薬師首って、薬屋と薬師は同時には取れないのか…それもそうだよね。

 それから、色々と薬屋について聞いていたらサムさんが本棚から一冊の本を取り出しました。


「じゃあこれ!色んな薬品のレシピだ!

 師匠の代から続いてる物だから粗末に扱うなよ!」


 そう言うとサムさんは少し日に焼けた、しかし小綺麗で百科事典くらいの分厚さの本を渡してたのです。


「きゃっ、重い…」

「まだ、半分くらいしか埋まってないが、優良な情報の宝庫だからな!

 自分でも新しい薬品を作ったらそこに書き足してくれ!

 ちなみに薬屋は自分で新しい薬品を見つけてからが本番だからな!

 あと薬屋は同時に2人までしか居れないから俺が死んだら後継者を探してくれ!」

「半分しか書いてないんですか!?分厚い意味!

 てゆうか不謹慎なこと言わないで下さい!」

「師匠って呼んでも良いぞ?」

「呼びません!」

「まぁ頑張れ」

「急に他人事?!」


 もう疲れます。

 ここにい続けても疲れそうなのでそろそろ戻っておきましょうか……


「あっ!時間!」


 慌てて時計を確認すると、ここを出る予定の時刻のデッドラインを3分ほど過ぎています。


「あの、友達まってるんで、今日はこれで失礼します!」

「おう!困ったことがあれば師匠の所に来るんだぞ!」


 一体いつ師匠になったのでしょうね。まぁ親切に色々教えて貰ったのも事実ですし、今度の対応によっては師匠と呼んでも良いのかもしれませんね。

 そんなことを思いながら、私は冒険者ギルドに掛けていきます。

いやーSランク装備って怖いですね(笑)

でも最低でもあと4人似た様な公式チートが居ると思うとワクワクしますね!


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