3話 ユウシャの終わり
──。とある村にはユウシャと直に呼ばれる者が居ました。
ユウシャは今年で13歳。
ユウシャが生まれたのと同時期に硃色の目をした化憑きが生まれてしまいました。
その化憑きは悪魔あるいはマオウと呼ばれました。
マオウは生まれて直ぐに周囲の人々を壊し、喰い尽くしすぐに力をつけていきました。
マオウは人々の魔力を喰い尽くした時、通常の人のは比較もできぬほど強大で破壊を目的に各地を転々として行きました。
ですがマオウの最も恐るべき点はこれではありませんでした。
マオウは力が強大すぎたが故に他の化が依り付けない程でした。
それのせいで道に沿って化が逃げ惑い数多もの街を陥落させてゆきました。
ここで立ち上がったのが13歳のユウシャでした。
ユウシャはマオウの魔力に晒され身体が変化し、力を吸収できる様になりました。
ユウシャは陥落された街の人々を回り、情報を集めました。
そしたら何の偶然か、もしかしたら必然だったのかもしれない。
ユウシャの生まれた村。その場所が決戦の場となった。
ユウシャは剣を担ぎ、マオウは己の身体のみを。
決戦の場所。ここはとても見晴らしの良い高地だ。
「マオウ、貴方をこの地で葬る」
ユウシャは相手の力を吸う能力で勇敢に戦った。
「勇者が魔王に勝つなんてものは王道のRPGだけだな」
と言って笑った。
マオウはユウシャを己の欲望のままに喰らい付こうと襲う。
その刹那。ユウシャは残る力の全てを出し切る。
マオウの力を全て吸い尽くす。
その時点でマオウはこの世から魂を追放された。
「貴方は...まだ..───。」
見つめた硃色の目は私を惜しんでいた。
────────、──────────────。───、───。
私の魂もこの世からはもう追放されてしまった。
貴方にはまだやるべき事があるでしょう?
その身に宿した力で私の部屋を作ってくれて、ありがとう。
これが何をもたらすのか、本当に楽しみだね。
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