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2話 アナタはそうした

───────────。


ここは静寂が間引かれたような騒々しい街。


そして。化の通り道となる街。


化から身を守るためにこの街はほかの場所とは一線を画すほどに魔術が発達したらしい。


そんな街に生まれてしまったアナタは、親が魔術の研究で忙しくほぼ構ってもらえなかったそうな。


それの影響か、アナタは乱暴で傲慢な子に育ちました。


─────────────────。


アナタが18歳の頃。


僕が導かれるかの様にこの街に歩いてきたのは。


僕が来た時、街は一瞬で恐れ慄いていた。


アナタはそんな時でものんびりと一人酒に耽っていた。


一人での息抜きの時間、騒々しい街がいつもに比べても耳に突き刺さり残り続けるような騒がしさ。


苛々としながら外に出る。その碧の美しい目に映るのは、世界中で恐れられている。


そして、最も強くなる才を秘めている化とも人とも着かない者。


僕はアナタと死闘を繰り広げた、生命としての業を忘れ破壊を求める僕と、何もかもが欲しい傲慢を秘めたアナタ。


ぼうっ。ぴかり。


肉体と魔術が重なり合い芸術となる。


アナタの一撃が私の胸を貫く。


だがアナタには殺す程の度胸がなかったのか、微塵の優しさが芽生えたのか、定かではない。


だが僕には少なくとも、その美しい目は優しく見えた。


アナタは僕に回復を掛けた。


アナタは僕を抱きしめた。


ここで確信した。アナタは僕に魅せられた。


傲慢なアナタは憐れんでいたのだ。この僕を。


傲慢なアナタは心の底から掴みに来ていたのだ。この僕を。


アナタが知ってはいけない感情を知ってしまった。


アナタにその感情を知ってしまったら───。


まるで────。輝石のようにふつくしい。


僕は不覚にもその顔を見て口が緩んでしまった。


何でかって?それは、恋をしてしまったんだ、お互いに。 


3つ歳の離れたアナタの腕に抱かれ、碧の瞳を見つめた。


その中には元は晴天のような澄んだ蒼色だった、今は朱く濁りきってしまった目が映っている。


「本当に、可笑しい...」


「キミが言うことかい?」


遠く遠く沈んでゆく朱き陽に身体を染めながら────────。


キミとアナタの夢は何を思っていただろう?


私達には今、検討もつけられない。

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