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勇者X  作者: 厚揚げどーふ
一章 旅立ち編
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4話(裏) 

第4話で、アリベルが脱獄した裏で起こっていた事件です。

王都に存在する、アズライト刑務所。そう。アリベルが捕まっていた場所である。


数多くの囚人を収容するこの刑務所には、一般の囚人が立ち入ることのできない最下層が存在する。


そこは、過去に問題を起こした魔具を保管するための場所だった。


魔具。


それは、道具そのものに特殊な能力が宿った存在である。


便利な道具として人々の生活を支えるものがある一方、使い方を誤れば大きな被害をもたらすものもある。中には、あまりにも危険であるため、厳重な管理のもとに封じられているものさえあった。


そして、その最下層に保管されている魔具の一つに、「魔鈴」と呼ばれるものがあった。


薄暗い保管区域。


静まり返った空間に、一人の囚人が迷い込んだ。


囚人は周囲を見回しながら、奥へと足を進める。


やがて、その視線が一つの魔具に向けられた。


……リン。


小さなベルのような音が、静寂を破る。


その直後、囚人は意識を失った。


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