精神-7
解放された長四郎と燐は別れて行動することとなった。
長四郎は野神への説明へ。燐は一川警部達と共に行動することとなった。
そして、長四郎は野神の住むアパートへと向かった。
ピンポーン!
インターホンを鳴らすと不機嫌な顔をした野神が姿を現した。
「どうも」
「何?」
「分かりましたよ。あなたが狙われてる原因」
「またにしてくれない?」
困っているはずなのに、冷たくあしらわれる長四郎は面食らう。
「待ってください。気にならないんですか?」
「こっちは、プライベートの時間なんだよ!! いきなり来て訳分かんないこと言うなよ!!」
玄関前で怒鳴る野神に長四郎は「失礼しました。追って、報告書を出しますので」それだけ聞くとドアをバンッと閉める野神。
参ったな。心の中で長四郎はそう思いながら帰路に着く。
その道中に、レンタル電動キックボード「フープ」のステーションがあった。
そこで、フープの社章が入ったメンテナンス従業員が作業していた。
「まただよ。体重オーバーで壊す奴」
「あ~ これは持ち帰って修理ですね」
そんな会話をしながら、一台のフープをトラックに載せる。
その光景を見ながら、長四郎は大変なんだな。お疲れ様です。と心の中で労う。
そして、事務所に帰る前にとある場所へと立ち寄った。
最初の事件現場だ。
最初の事件は二ヶ月前に起きた。斑さんが五反田の工事現場で殺されたのだ。
「午後22時に会社を出て、何故かこの現場に来た斑さんは刺殺された。か・・・・・・・」
被害者は午後22時会社を出たのは確認出来ている。駅に向かう姿が防犯カメラ映像で確認は出来たがカメラ映像のない場所からその姿を捉えることは出来なかった。
「サバイバルナイフで滅多刺しか」
スマホに入っている捜査資料を読みながら長四郎は、ながらスマホをする。
そうすると案の定、人とぶつかった。
「あ、すいません」長四郎は深々と頭を下げて謝りスマホをしまう。
「いえ、大丈夫でしたか?」
ぶつかった相手は長四郎の心配をする。そこで、人間力の差と言うものが如実に出てくるのだ。
相手はパティシエのコック服を着て、手にはビラが握られていた。
「良かったらどうぞ」
「どうも」長四郎は受け取り、ビラを見る。
プリンの専門店であった。甘い物には目がない長四郎は「買います」とパティシエに向かって言う。
「店はすぐそこなんです! どうぞ!!」
嬉しそうに長四郎を案内する。
店は出来たての感じでとても綺麗であった。そして、ケーキケースに多くの種類のプリンが入っていた。
「美味そう」思わず率直な感想を述べる長四郎。
「ありがとうございます。おすすめは、プレーン、蜂蜜入り、チョコレートです」
「じゃあ、その三つください」
「ありがとうございます」
長四郎はスマホ決済をするため、レジに顔を向けると頭上にカメラがあった。
ここの防犯カメラ映像も警察は入手しているであろうと思い、会計をして事務所へと帰った。




