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探偵は女子高生と共にやって来る。- 精神 -【読み切り特別篇】  作者: 飛鳥 進
特別編-精神

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15/16

精神-15

 燐が目を覚ますと、倉庫に居た。しかも、椅子にびっちり身体を固定されていた。


「あれ? 起きちゃった?」


 影から姿を現すのは、フードを目深に被った男。


「起きましたよ。変態」燐は冷静に物を言う。


「本当に口の聞き方がなっていないな・・・・・・・」


 男はサバイバルナイフを腰のナイフケースから取り出し、燐に近づいていくる。


「口の聞き方がなってないのは、そっちでしょ・・・・・・・ まともに話が出来ないくせに」


「何ぃ〜」


 男は燐目掛けて、ナイフを突き刺す。燐は痛みを覚悟し、グッと目を閉じる。


 そして、倉庫には悲鳴が上がる。


「ぎゃァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


 手から血を流すフードの男。


「痛いかい?」


 倉庫の入り口から声がする。


 男は痛みを堪えながらフードを外して、声の方を見る。


「お、お前は!?」


 驚愕するフードの男、野神弘志。


 ま、読者の皆様はもうお気づきではありましたでしょうが・・・・・・・・・


「どうも。殺したはずの」


「熱海長四郎!!!」


 長四郎の手には宙を回っていたブーメランがその手に返る。


「言うなよ。自己紹介してあげようと思ったのに・・・・・・・」


「そんなことより、私を助けろっ!!!」


「やだ」


「ごめん! お待たせ!!」


 絢巡査長が燐の背後から姿を現し、縄を解く。


「ありがとうございます」燐は解放された瞬間、野神目掛けて走り出す。


 そして、野神の鳩尾を思い切り蹴る。


 いくら恰幅の良い野神とはいえ、いきなりの蹴りには耐えられず床に転がる。


「さ、ここであんたの暴走も終わりだ。依頼人さん・・・・・・・」


「か、金は弾む助けてくれ」


「やだ」


「俺は人を殺していない!!」


「じゃあ、なんでラモちゃんのことを殺そうとしたんだよ」


「そ、それは・・・・・・・ 失礼な奴だからだ!!」


「それが、動機か・・・・・・・」


「動機? 俺は人殺しなんかしてない!!」


 顔を真っ赤にして怒る野神に、その場に居た全員が深いため息をつく。


 ここまでしておいて、それはないだろうと。


「あのね。貴方は、人を殺してるの。それも大勢ね」


「しょ、証拠は!?」


「証拠ね・・・・・・・ これ、なぁ~んだ?」


 長四郎が見せたのは電動キックボード・フープの写真だ。


「これ、あなたよく利用しますね。ウラは取れてます」


「だったら、なんだ!」


「これで犯行現場に移動していたんでしょ?」


「フヒっ!?」鼻息を荒くする野神に長四郎は続ける。


「そして、俺を殺した時の映像」


 暗視カメラの動画を野神に見せる。確かに野神はソファーに横たわる長四郎人形をめった刺しにしていた。


「それは!?」


「よく撮れてるでしょ? そんで、これが現場を去る時の映像」


 事務所から出た野神がフープに乗って去っていくのがしっかりと映し出されていた。


「これ撮ったの私」燐はまんざらでもなさそうに言う。


「で、連続殺人事件の方ではというと、ここのプリン屋さん知ってますよね?」


 長四郎は以前、訪れた事件現場近くのプリン屋の写真を見せた。

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