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探偵は女子高生と共にやって来る。- 精神 -【読み切り特別篇】  作者: 飛鳥 進
特別編-精神

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14/16

精神-14

「どうも私、警視庁の一川と申します」


 野神を訪ねてきた一川警部と絢巡査長の二人。


「警察がなんですか! 僕は疑われる理由は何もないはずだ!!」


 早々に激昂する野神に「いや、疑っているわけではないとですよ」と困った顔で宥める一川警部。


「じゃあ、何なんですか!」


「あのですね。殺されたのが、熱海長四郎という探偵でして。ご存知ですよね?」


 絢巡査長が本題を切り出すと、野神はまたかと言わんばかりの顔をした。


「確かに知り合いですけど、それが何か? 知り合いというだけで疑うんですか!?」


「いや、疑ってはいないですけど・・・・・・・」


「何を怒ることがあるとですか?」


 当然の質問をする一川警部に「怒らせてるのはあんた達だ! 仕事中に押しかけて!! 警察ってのは暇なのか!!!」と恫喝する。


 ああ、例のアレだと思う刑事二人。


「暇を持て余した刑事の遊びですから」


 一川警部がニコッと笑うと野神は般若のような顔をする。


「それでですね。昨日、どこに居ましたか?」


「何ぃ〜」


「いや、何ぃ〜 じゃなくて・・・・・・・ お答えください」と絢巡査長は冷静に物を言う。


 絢巡査長のマジトーンを聞いた野神は反論せず「家に居た」とポツリ答えた。


「証明できる人は?」


「いない・・・・・・・・」


「分かりました。またお話を聞くことがあるかもしれませんので、その際はよろしくお願いします」


 絢巡査長は野神に一瞥し、一川警部を連れてその場を後にした。


 捜査車両に乗り込む刑事二人。


「長さんの言うとおりの人やったね」


「そうですね・・・・・・・」


 絢巡査長は何か思うところがあるようだった。


「絢ちゃん。なんか気になることでも?」


「いや、あの人が犯人というのは分かるですけど・・・・・・・」と前置き「犯人の癖って言うんでしょうか。そう言うのが無いというか」とモヤモヤするといった顔をする。


「分かるぅ〜 動揺ってのが無いよね。あれは、おかしいばい」


「ですよね」


「刑事が何回か行っているわけじゃない。しかも、殺人事件の聞き込みで。うんざりするのも分かるけど、あれは・・・・・ねぇ」


「認めますかね?」


「どうやろ? そこが腕の見せ所やね」


 一川警部は光り輝く頭をペチペチ叩いて思案する。


 車内に着信音が流れる。


 絢巡査長はハンドルに付いている通話ボタンを押す。


「もしもし?」


「もしもし、絢さん!! 目撃証言取れました!!!」


「ありがとう!!」


「あ、ラモちゃん。一川ですぅ〜」


「どうも」


「ラモちゃん。もしかしたら、野神に狙われるかもしれんけ気をつけてね」


「はぁ〜い」と気のない返事をする。


「一川さんの言うとおりだから、本当に気をつけるんだよ!!」


 絢巡査長も長四郎の件があるので、語気を強めて言う。


「はぁ〜い」


 燐は自覚がなく気のない返事をする。


「じゃ、失礼しまぁ〜す」


 通話を切った燐はふぅ〜っと息を吐く。


 聞き込み先から、長四郎の事務所に向かう。


 40分後、最寄駅の五反田駅に到着して燐は長四郎の事務所へ行く。


 そして、事務所の前に到着すると同時に燐は口を抑えられ羽交締めされる。


 何かを嗅がされガックリと身体から力が抜け、そのまま連れ去られた。

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