オルカストラ編『前編ストーリーの説明』
ソラがいる時代から『1000年も前』にアイネは誕生しました。
彼女は生まれた時から『異能』という特別な力を持っていました。
その謎に満ちていた『異能の力』を憂いていたアエルは、生まれたての彼女の腕に、一族が命を懸けてでも守護するべき、オルカストラの国宝——害を退けるという宝具『聖歌の腕輪』を嵌めて、異能の力を抑え込むことに成功したのです。
今回繰り広げられた『過去の人間が今を生きている』というストーリーには、彼女の異能が強く関わっています。
というのも、本来——史実的には、アイリ村の住民全員は魔族侵攻によって『死亡』してしまっているのです。では何故、ソラが生きる現代に『過去の住人達』が居たのか……それはズバリ、アイネが持つ『異能』の力によるものでした。
彼女の異能(名称無)は、本物と寸分違わぬ『偽物』を作り出し、それで『超現実な演劇』を行うというものです。
ロンとロウは『アロンズ』によって殺されており、アエルとアイネは『ガエン』によって殺されています。
ですが、アイネが身に付けていた宝具は、二手に分かれることになった『マキネ』に託しており、彼女が魔犬に頚椎を噛み砕かれて死ぬ前に、アイリの花園を越えた先にある『森林の土の中』に隠すことに成功したため、魔族軍に盗られることはありませんでしたが、結果として、アイネの異能を抑え込んでいたものがなくなり、彼女の力は死後に人生初の発動をすることになってしまいました。
しかし、同時刻に行われていた『???』により、その異能の力は一時的に封じ込められてしまい、異能で作り出された新たな肉体を経て『擬似的な蘇生』を果たしたアイリ村の住人達は、滅ぼされたアイリの地に『封印』されてしまったのです……。
アイネの異能は彼女が想像した『演劇』を世界に具現化します。
彼女は魔族に滅ぼされる『一週間前』をモデルにした舞台を創り出し、アイリの地にその舞台を設置しました。
しかし、首を刎ねられたアイネが意識を失う前に願っていた『ロンと幸せになりたい』という悲願をもとに作成された舞台は、彼女が思い描いていた『空想画』のようにはできていませんでした。
彼女の異能は万能ではなかったということです。
彼女の異能では村に侵攻してきた魔族軍を倒す『勇者』作り出すという、正真正銘の『ファンタジー』を想像することはできず、結果として『魔族軍に滅ぼされるまでの一週間の悲劇』を繰り返すことになってしまったのでした。
彼女の異能で用意された新たな肉体に『魂を束縛された』全員が一週間後にくる悲劇を知ってさえいれば、容易に悲劇を避けることができたのでしょう。
しかし、アイネの異能が用意した道具——アイリ村の住人達の複製体は、アイリの悲劇が来る『一週間前』のものとして作られたのです。
そんな彼等彼女等に『一週間後の記憶』が存在するわけもなく、四年に一度くる『?』の封印が解ける数ヶ月間を『千年』ほど繰り返し続けてしまったのでした。
その後は——ソラ君の話に繋がっています。彼の命を懸けた尽力のおかげで、ロンとアイネは魔族軍から逃げ果せることができて、来るはずのなかった『八日目』を迎えました。それで、二人が迎えてしまったバッドエンドは救済されたのです。
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ストーリーの説明、難しすぎますね。
ちなみに「身体能力が乖離している」ってソラ君の思いは当たっていました。
アロンズとガエンは『?』の影響で半分以下のステータスになっていたのです。
本来の彼、彼女であれば、ソラ君なんか瞬殺でしたよ。
魔人の二人が持つ『異能』も使えませんでしたしね。
千年前の同時刻に何が行われていたのかは、歌の国編の『後編』で分かります。




