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無自覚な初恋とこじらせ初恋  作者: 阿衣真衣


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8.委員会の顔合わせ

―麻琴Side


オリエンテーションが終わり結月(ゆづき)桃花(ももか)と教室に向かう。

「二人が体育祭実行委員に入った理由は聞いてたけど、お兄さん嬉しそうだったね」

「私もあんなに喜ぶとは思わなかったよ… 妹と同じ委員会って、そんなに嬉しいのかね?」


二人の会話を聞きながら全てを知っている結月は

(鈍い…お兄さんたちが喜んでいたのは、計画通り麻琴(まこと)柊斗(しゅうと)くんが同じ委員会に入れたからだよ!)


「じゃあ、ゆづ またあとでね。 ももちゃんも、またね」

「あとでね~」「またね~」

教室前で二人と別れる。


SHRが終わり、掃除時間は同じグループの子に藍葉(あいば)兄弟について早速質問された。

(ふぅ~ いろいろ聞かれても知らないこと多いから、みんな期待外れみたいな顔するんだよな…

この調子だとクラスに友だち作るの難しそう…)


隣に住んでいるから詳しいだろう。幼なじみでしょ。など、みんな期待をして私から情報を聞き出そうとするが、私が言うことはただひとつ『幼なじみって言うほど仲良くないから…』

いつも初めての人との会話は藍葉兄弟のことなので、そこから会話が続かず、中学時代も友だちがなかなか出来なかった。


机の上に乗せたカバンに頭を乗せて少しボーッとしながら結月を待っていると、頭上から声をかけられた

「麻琴、委員会行かないの?」

頭を起こすと朝陽(あさひ)が立っていた。


「ゆづと一緒に行く約束してるから待ってるの。 朝陽くんは柊斗と行くでしょ?」

そう言うと、少し考えるような表情をして

「あー…俺も約束しとけばよかったなぁ 忘れてたわ。 そうだ、俺ちょっとトイレ行ってくるから柊斗に待っといてって言っといてもらっていい? あいつ一人で行っちゃいそうだから(ちょっと無理矢理過ぎたかな…)」

と朝陽がお願いのポーズをしながら言ってきた。


「別にいいけど…」

「サンキュ! じゃあ、あとで」

そう言ってニコニコしながら教室を出る朝陽の後ろ姿を見る。


(よく考えたら、隣行って柊斗に伝えてから行けばよかったんじゃ… まあ、いいか ゆづが終わったか気になるし、見てこよ)

そう思い、隣の教室を覗こうと教室を出ると右から歩いてきた人とぶつかりそうになった…


「あっごめんなさい…」

謝りながらぶつかりそうになった人の顔を見ると、柊斗だった…

「―…こっちこそ… …あの、朝陽いる?」

「あっ朝陽くん今トイレ行ってて、柊斗に待っといてほしいって言ってたよ(危なー止まらなかったら柊斗のみぞおちに頭ぶつけてたわ… 次から教室出るときは、ちゃんと確認しよう)」


「わかった。ありがと」

何となく動けずにいた時、結月が外の掃除から戻ってきて、朝陽もトイレから戻ってきた。

そして、自然と四人が集まる形に…


―柊斗Side


(朝陽、教室にいるかな)

教室にいたら一緒に委員会に行こうと思い向かうと、出てきた女子とぶつかりそうになった。

「あっごめんなさい…」

俯いてはいたが目の前にいるのが誰なのかは、すぐにわかった。


「(やっぱ小さいな…)こっちこそ… (何か会話…)あの、朝陽いる?」

「あっ朝陽くん今~…」

(あいつ、わざと伝言頼んだな。話せて嬉しいけど、パシリみたいにすんなよ…)「わかった。ありがと」

その間にお互い待ち人が来て、四人が集まったとき朝陽が

「このまま四人で向かおう!」と言い出し、

結月も「じゃあ私、カバン取ってくるね」と言ったので、四人で委員会の教室に向かうことに。


「おっ仲良く四人で来たのか?」

教室に入ると颯汰(そうた)がニコニコしながら迎え、座る場所を指示し、名簿に名前を書くように言った。


「柊斗~俺のも書いといて~ そうだ!ついでだから二人の名前も書いてあげなよ」

(あいつ、面倒くさいからって押しつけやがって)

「えっ、いいのかな~ありがとう でも、柊斗くん私の漢字わかんないかも…麻琴、教えてあげて」

(二人ともあからさま過ぎないか? 変に思われたらどうするんだよ…)


「あーうん…。じゃあ、私とゆづの分は私書くから…」

麻琴がそう言うが、

「ついでだし、俺が書くよ…漢字教えて(本当は分かるけど)」

麻琴は首を傾げながらも結月の漢字を教えてくれ、名簿が完成した。


「ありがとう。やっぱり柊斗の字綺麗だね」

字を褒められ、向けられた笑顔にドキッとしながらも悟られないように平然を保つ。

「どういたしまして」


(同じになれて、本当によかった…)

書き終わり席に着こうと振り向くと、朝陽がニヤニヤしていた。

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