人ならざる者
『人間が天使になる条件、1つは自ら望んで命を落とすこと。そしてもう1つ…それは人を殺す事』
目が覚めると、手を握りながら俺を見つめてる恵美がいた。そして、その様子を伺うように平角が壁に寄りかかっていた。
「おや、目が覚めましたね。調子はどうですか?」
「……あぁ…まあ……違和感あるけど…なんとか大丈夫です」
ルオは右腕を動かした。その右腕は黒く、硬く、筋肉が膨張したような見た目をしていた。
天使について聞いた。天使とは、人殺しの成れの果てだと。そして、天使になった奴は、天界と言う名の地獄に連れて行かれる。それが回収らしい。その回収を行うのはソラという天使らしい。加えてソラという天使は平角さんを殺そうと企んでいるらしい。
そして、連続怪物殺人事件の犯人は平角さんらしい。流石の俺でも頭が混乱した。
俺には天使になる覚悟なんてない。人を殺すのは、いやだ。だからせめて、少しでも長く恵美と一緒にいれるように俺は平角さんに頼んだ。一部をいじって強くしてほしい、と。
「………ルオ…本当に大丈夫…?痛くない?」
「強いて言うなら軽い筋肉痛みたいな感じかな。大丈夫だから、ね?」
「……うん、わかった」
「私は貴方達の味方です。貴方達が私に協力する限りは、必ずね。」
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「かずちゃん、明日いつもの神社で夏祭りらしいけど、行くかい?」
「あそっか、明日か。じゃあ行こうかな。」
「ソラさんは行きますか?」
「僕はいいよ。目立つし」
「だろうな」




