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意思

ルオの目が覚めると、質素なベッドの上で眠っていた。


「…あ、ルオ起きた?」


恵美の声は、いつもより少し低かった。


「…………うん、ごめん急に倒れたりして…かっこ悪いね…」


「……私もごめんね、なんか…急に…」


「……恵美、俺は何も聞かないから。無理に話さなくていいよ。だから…まずはさっきあいつが言ってた回収っていうのをどうにかしよう…?」


「……うんっ、ありがとう。ルオ。」


「…恵美、俺はね。恵美がどんなでも…ずっと側にいたいよ。」


「………そっかぁ…」


すると部屋の外から足音が聞こえ、扉が開くと平角が入って来た。


「おや、目が覚めましたか。よかったです。」


「あ…平角さん…」


「……おい、教えろよ。全部。天使のこと、全部」


「…ええ、勿論。ですが教えるという事は助ける事にも繋がります。なので、私の事も助けるのが条件です。」

______________________


数日後、一希が畑で水やりをしていて、その縁側にはソラが座っていた。


「……天使ってさ」


「あ?」


「天使って…いや、一希は僕のことどう思う?」


「クソ居候羽男」


「…質問した僕が馬鹿だった。君が馬鹿なの忘れてたよ。」


「あ?」


「今の僕は正気じゃないから、とても口が軽いんだよ。」


「ん?」


「だから、今から天使について教えてあげる」


水やりを終えた一希はソラの隣に座った


「珍しいな、明日大雨降るのか…」


「僕今とても珍しく真面目モードなんだけど」


「あーはいはい」


「……天使はね、存在しない方がいいんだ。」


「じゃあ死ねば?」


「それが残念なことに、死ねない」


「じゃあお前めっちゃ殴っても回復するってこと?」


「あくまで死なないってだけだよ…回復は人間と同じ速度かな。前、僕が人間だからこそ天使になるって言ったの覚えてる?」


「ん?あぁ、池袋ん時か。言ってたなそんなこと」


「人間が天使になる条件はね、人殺しになることと、そして自殺すること。」


「……は?」


「正確に言うと、人を殺す事に加えてその行為になんの感情も持たないことだね。あと自殺は、自ら命を投げ捨てること。まあシンプルでしょ?」


「いやいやちょっと待て…ん?」


「なに」


「えっと……つまりお前は…人殺しって事かよ?」


「そういう事になるね。怖くなった?」


「……お前が?信じらんねぇわ…それに、感情なく?お前想像以上にヤバい奴だったのか…」


「……離れないんだ」


「お前が今もやってるなら別だけど…してねぇんだろ?」


「鋭い、そうだよ。天使になると、人を殺す事が制限される。だからできないんだ。」


「うーん…聞きたいことありすぎてわっかんねぇ…頭こんがらがってきた……」


「馬鹿だもんね」


「ぶっ飛ばすぞ」


「……堕天はね、天使になった後に人を殺す行為に後悔や罪悪感が生まれることで羽が取れるんだ。そして、お空から堕ちて人間に戻る。」


「……お前は戻んねぇのかよ?」


「簡単そうだよね。……さて、僕は汗かいたからシャワー浴びてくるよ」


ソラは立ち上がり、その場から去った。日が暮れ始めていた。


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