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人間だからこそ

池袋駅付近で、ソラはマイペースに歩き、それに合わせて隣を一希は歩いていた。


「おいさっきの誰だよ。お前天使様なのに知り合いいたのかよ。」


「一希はさ、どうやったら人は天使になれると思う?」


「…人って天使になれるもんなのかよ」


「うん、逆に…人間だからこそ、天使になってしまうんだよ。」


「何言ってんだお前」


「ほら帰ろうよ」


「はあ?30分しか滞在してねぇのに?」


「僕の用は済んだからいいかなって。」


「雪大福追加」


「……ちっ」


「帰るか」


そして再び2人は電車に揺られ、約3時間で帰って行った。



______________________



「恵美、離れないで。大丈夫だから」


「そんな事言われても…人混みで羽が引っ張られて……」


すると背後から恵美は腕を引っ張られた。


「すみません、貴方は誰でしょうか。」


そこには眼鏡の男がいた。


「えっ…?」


「恵美?どうかし……あの、離してください。僕達急いでるんです。」


「その羽について、教えてあげます。」


____________


「いい加減答えてください!アンタについてとこの羽について…それと、何が目的か…!」


とある廃ビルの地下、大きな部屋にテーブルと椅子が並べられ三人は座っていた。


「そう警戒せずにリラックスしてください。私は、平角大我です。その羽には色々お世話になったことがありましてね。善意で助けたいと思っているんです。」


「自ら善意と言う人は大体信じられません…」


「……えっと、私道川恵美って言います…」


「ちょ…恵美そんな簡単に名乗っちゃ…」


「こっちはルオ…野口流桜です!」


「恵美!?」


「ふふ、仲がいいんですね。ところで2人は、最近死のうとしましたか?」


今は夏のはずなのにも関わらず、少し冷え切った空気が漂っていた。


「…アンタに何か関係ありますか?」


「はい、とても重要ですよ。道川さんにね」


「え、私?」


「…勿体ぶらないでさっさと教えてください。恵美は、どうしてこうなったのか。」


「道川さんは、時期に回収されるでしょう」


「……は?回収ってなんだよ…」


「道川さんは、天使になり変わりました。もう人間ではない、そういう事です。」


「いや…意味わかんない…回収って…天使ってなんなんだ」


「人間が天使になる条件、1つは自ら望んで命を落とすこと。そしてもう1つ…それは_____。」


ルオは勢いよく立ち上がり椅子を倒した。そして絶望した表情で恵美を見つめた。恵美はただ、汗をかいていた。


「……恵美?」


「…あぁ…知られちゃったなぁ……言わないって、決めてたのに」


恵美はただ、笑うことしかできなかった。けれどその笑顔は、目の奥は笑っていなかった。


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