23話 新居の提案
「あー、なんて心地良い場所なのでしょうかここは」
ユイカさんは女神の神木から出ている太陽の光を浴びて、気持ち良さそうにそう言った。
「ユイカさん、これ使ってみますか?」
俺は近くにあった大きな葉っぱを一枚取って、ユイカさんの前に出した。
「これはですね、ダンジョンから生えている特殊な葉っぱで、正式名称はわかりませんが俺はこれをダンジョンの葉と呼んでいます」
「ダンジョンの葉ですか、こんなに大きい葉っぱ初めてみました」
ダンジョンの葉。
これはダンジョンのあらゆる所に生えている葉っぱであり、大きさも1.2メートルほどある。
そしてこの葉の最大の特徴は、その寝心地の良さにある、地面に敷くだけでまるでベットの上で寝ているかのようなふかふか具合があるのだ。
これを女神の神木の下に敷いて寝るだけで、高級感のある日向ぼっこが可能になる。
「ユイカさん、これを女神の神木の下に敷いてみて下さい」
「敷くのですね、わかりました」
そうしてユイカさんはダンジョンの葉を神木の下に敷いた。
「こ、こうですか?」
「いい感じです、ではその上で寝てみて下さい」
「葉っぱの上で寝るのですか!それは楽しそうです」
そうしてユイカさんは楽しそうに葉っぱの上に横になった。
反応がいちいち可愛いな、おっさんには眩しすぎる笑顔だ……眼福だけど。
「あー最高ですね、これ」
葉っぱの上で横になるや否やユイカさんは、気持ち良さそうな声をあげた。
わかる、わかるよユイカさん。
初めてそこで寝たら出ちゃうよねその声。
「気に入ってもらえて良かったです」
「これ凄くいいです、流石はお師匠です」
「いえいえ」
ユイカさんはそう言うと静かに目を閉じ本当に寝てしまった。
気持ちよくユイカさんに寝て欲しかったので、天日干しをささっと終わらせた。
ーー2時間後
「あ!すみません、寝過ぎてしまいました」
熟睡していたユイカさんは慌てて目を覚ます。
「もう終わったので大丈夫ですよ」
「えー!そんな私、寝てただけじゃないですか!」
立ち上がったユイカさんはそう言うと、ぷくっと頬膨らませて怒りを露わにする。
それ怒ってるつもりなのか、可愛いだけなんだが……。
「いいんですよそれでも」
「もー、あと仕事してないで言うのもあれなんですけど、お師匠、良かったらここに住むとかどうです?」
「え?」
「私、ここが物凄く気に入ってしまって、住みたくなってしまいました」
ユイカさんから新居の提案をしてくれるとはな。
ちょうど悩んでいたし、そうだなここに新しい拠点作ってみるか。




