ランクその2
「あ~。お茶がうまい。」
あ、茶柱立ってる。
「ゲホゲホッ。」
いっくんが咳をしてる。お茶が気管に入ったのかしら。
おっちょこちょいだなぁ、もう。
「ではランクの説明を続けますね。シルバーとゴールドについて。これらはそれぞれSランクVランクと呼ばれ、持つことができる人間が限られています。シルバーはカムニアの発展に貢献し、人々の支持を得たものまたはその家族、ゴールドはカムニアの発展に著しく貢献し、人々の支持を得たものまたはその家族のみが支給されることになっています。」
「世の中の役に立ったらってことね。」
「そういうことですね。そして、シルバーは1等区画、ゴールドは特別区画まで出入りすることができます。
1等区画、特別区画にはそれぞれ・・・。」
「それぞれ?」
しばらくの沈黙が続く。ラムさんがあたしの目をじっと見ている。
ナニコレ。どこぞのクイズ番組?
しんどいんですけど!早く言ってよ!
ファイナルアンサー!ファイナルアンサー!
「何があるか私も知りません。」
「知らんのかーい!」
ラムさんも意外とお茶目さんかしら。
「すみません。私自身がブロンズなので、それよりも上の階級についてはわからないんですよね。」
「なら仕方ないか。シルバーとゴールドも何か特別なことができるのかな?」
「おそらくは。すみません、お力になれず。」
「いえいえ、大丈夫。それよりもここまで親切に説明してくれてありがとう。なんとなくだけど、あたしもこの世界のことが分かった気がする。」
・・・
「また何かありましたら、トランスレーターでご連絡ください。例の女性に連絡がつきましたら、こちらからもご連絡致します。」
「はい、お願いします。」
この感じじゃ、もう月曜日に会社行くのは無理そうだなぁ。
ハゲ松に怒られるのは覚悟した方がよさそう。
「じゃあ、ゲホッ。俺外で待ってるね。」
「うん、すぐ行く。」
いっくんが出て行ったことを確認してから、ラムさんにこっそりと尋ねる。
「あの。」
「はい、どうかされましたか?」
「この辺に薬局ってありますか?」
「薬局ですか?」
「えーっと、薬なんかを売ってるお店です。あれを買いたくて。」
コソコソと耳打ちする。
「・・・ああ、そうですよね。確かに男性の前では聞きにくいですよね。ちょっと待ってください。今、地図をトランスレーターに送ります。」
「何から何まですみません。」
「いえいえ。カエデさんの場合はポイントに余裕があるようなので必要ないかもしれませんが、もし住む場所を探して欲しい等あれば、ドリフターの方にお家を紹介することもできますのでご連絡ください。」
「助かります。ありがとう。」




