忍び寄る不穏
コウ視点です。令和記念とか言ってみたり
「──?」
いつもの日課、早朝の散歩。不意に何故か足が止まった。
何があったわけでもない、少なくともここでは余程の事件が起きるはずもないのに、何かを警戒するような緊張感で身体が強張っている。
次いで強い風が吹きつけ、ざわざわとざわめく木々が尖った神経をより煽り立てる。
きっと何かが起きた。でも、それはここではない場所。
何の根拠もない、なのに、そんな予感めいたものを確信出来ている自分がいた。
暇つぶし目的にあてもなくぶらついていた俺は早々に散歩を切り上げて、答えを知るかもしれない人のもとへ向かう。
「コウ? …どうしたんだいこんな所に?」
竜神族の暮らす竜の家とは別に、竜神族と人から生まれた人寄りな竜人族が暮らす生活の場がある。その二種族を隔てるように間に建てられたその家屋は……まあ、長の家とでも言えばいいかな。
そこで難しそうな顔をして作業の手を止めていたローを見つけて近寄っていくと、不思議そうな顔を向けられた。
まあ、普段なら昼近くまでは森に入り浸ってるし、長の家に来ること自体色々あって近年は特に稀だったし。
「なんとなくだけど何かあったんじゃないかって。で、ローならわかるかなぁと?」
「………聞こえないのに本当に聡いんだから。まったく」
その言葉にやっぱり何かはあったらしい。
どこか言いにくそうなローから、それでも"風の知らせ"を伝え聞くと、俺は夜明けの後にすぐ島を発つことを許された。
昨日が新月で良かったな。でないと一日はやきもきするとこだった。
***
城下町での子供の一人歩きは目立つかと、森から城壁伝いで城入口前に降り立つ。
お昼頃に着いたシルヴァニア城は、晴れ渡る空とは裏腹に、どこか悲壮な空気が漂っているように感じられた。
「こんにちは。えっと…」
「ああっ魔王様っ?! あああやっと来たああっ!!」
「へ」
『来たのねコウ!』
「コウかっ! 来たのかっ?! ようやく……っっ!!」
手近な所にいた警備係さんへと近寄っていくと、ある意味侵入者のような現れ方をしたにも関わらず何故か縋られ、呆気にとられてるとククイットも待ちかねたとばかりに現れてぴりぴりとした空気を放ち、俺の姿を確認したお兄さんもらしくなくわたわたと駆けてくる。
「それで、ミリーに何があったって?」
「!! なんで知ってっ…何か知ってるのかっ!?」
「いや、詳しいことは何も。ローから風の知らせでミリーに何かがあったとだけ…それで?」
「いや、俺達にも何があったかはわからないんだ…けど、覚悟して聞いてほしい。姫様は今、記憶喪失なんだ」
「……そう。記憶喪失」
聞いて理解した途端、うっかり顔をしかめた俺の態度はきっとあるまじき対応だったに違いない。
でも忘れられたのはこれが初めてじゃないのでまたかってなるというか、うん。
***
「これって必要あるかな?」
「必要とかそういう問題じゃ無いだろっ、心配じゃないのか姫様のことっ」
現在、どうしてミリーがそうなったのかの状況確認をしに動き出そうとした俺は、まずミリーに会うのが先じゃないのかとお兄さんに引き摺られてミリーの部屋の前まで連れてこられていた。
「記憶喪失なだけで怪我したわけじゃないんでしょ? ならわざわざショックを受けに見に行くよりかは現状の把握とか安全の確認をしたいというか。その方がいいとも思わない?」
「──言われてみればそうかしれないが…なんか嫌だぞー。なんでそんな冷静なんだよ。ひょっとしたらお前の顔見て思い出すかもしれないじゃないかよぉぉ」
「ええーないない。そんな夢は見れないよ。ミリーとの付き合いどれだけだと思ってるの。家族やお兄さん達の顔見て思い出さないんなら他の誰が何したって無理無理」
「本当なんでそんな淡白な感じなんだよ…会う前だからってそんないられるもんか…?」
ぶつぶつと言い募って不満そうなお兄さんだがこちらも譲れない。
一度経験しているとはいえ、だからって慣れてるわけでもないから「誰」とか言われたらきっと痛いと思うんだ。
会う前の今ならまだ調べ物に適した頭でいられるし、会って何かを思い出してもらえるなんて期待は欠片もないし。それならショックを受けにだけ行くよりは出来ることをしていたい。のに。
「お、兄ちゃん戻ったか、いい所に! 悪いんだがこれ、姫さんところに持ってくの頼まれてくれないか?」
「ナイス、オリバーさんっ!」
「うん?」
「……」
昼食を乗せたトレイを持ったオリバーさんが来たことによって、入らざるをえない状況になってしまった。
聞いたところによると侍女のお姉さんさんたちはミリーに見知らぬ対応をされるのが辛いと泣きついて、配膳役をもオリバーさんにお願いしていたそうな。…たまに思うけど侍女のお姉さんたちって強い。
自分の時間の少ないオリバーさんの手をこれ以上煩わせるのもあれなので断る選択肢は無い…が、すぐ受け取れるかというと話は違う。葛藤する背後で急かすお兄さんにイラっときたのは悪くないよね。
「よしコウ、健闘を祈る!」
「なんかよくわからんが…あれだ。姫さんも食欲ないみたいでほとんど残って戻ってくるんだ。少しは食わせるようにしてくれると助かる。頼んだぜ」
肩を叩いて去っていくオリバーさんを見送り、ひとまず気持ちを切り替えようと扉に目を向けた。ご飯を食べなきゃ大抵の生き物は弱るものだ。絶対食わさなきゃ。
コンコンコン
「姫様、食事をお持ちしました。入りますよー」
両手が塞がっていたのでお兄さんがノックに声掛けをし、扉も開けるという世話を焼いた。まだちょっと腹立つ部分もあるけど室内へと視線を向けることにする。
ざっと部屋の様子を見、視界の端に映ったベッドの上に人の塊を確認したところで室内に踏入ってすぐ側の机を目指した。
机の上に料理を降ろし一呼吸。覚悟を決めてベッド側へ振り返ると、シーツから顔を出すミリーとばっちり目が合った。
入室してからこちらを窺っていたのは感じていたが、なんだろう。知らないものを見るだけの目には感じられないような気がする。
「……えーと、ご飯。あまり食べてないんだって? 食べないとだよ?」
なんかグサグサ刺さる視線に耐えきれず、とりあえずの目的を促してみる。
すると、ミリーの右手が何かを掴もうとするように俺に向かって伸ばされた。
食べ物が欲しい様には見えない何やら切実な表情に、とりあえず近寄ってみることにする。
「どうしたの、何がほしい──っとぉっ?!」
近づくが手を伸ばせば触れあえる距離にはまだまだ満たない位置。そこでミリーはシーツにくるままったまま歩み出そうとしたのか、ベッドから転げ落ちそうになった──しかも顔から──ので慌てて受け止めてゆっくり床に降ろす。
「危なっかしいのは変わらずか。で、どうしたの?」
危なっかしさに少し気が抜けてしまい、なんとなく家にいる幼子に対するような心持ちで問いかける。
ゆっくりと両手が動き出すのを見、確かめるようにこちらの腕に触れ、服を握り、頭を寄せてくるのを見守っていると──気付けばぎゅうっと抱き付かれた状態になっていた。
「えーと……これは、どゆことかな」
抱きつくって、初見で早々出来るっけ? まさか、俺に覚えがある、とか? でも一月にも満たない関わりだし、まさか?
でもじゃあこれはどういう…子供同士の気の緩み的なものかな。って言っても俺には同い年との付き合いが無かったし、どうなんだろ…。
それに、これからどうすれば…向こうが知らないものとして、避けられるのを見越して他人として接していくつもりでいたのに。
しかし、今までのミリーと違って弱々しいというか、大人しげな態度だからなんか対応に困るなあ。記憶無くすとこうなるものかな。──あの二人は、最初の頃どうだったか。
「ウー」
「っ?」
「ああ、そういえばシェルが居たんだった」
されるがままにぐるぐると考え事していたら、首後ろから声が上がる。
シェルの訴えに驚いたのかミリーの抱きつく腕が緩んだので少し離れてもらい、次いでそこから音源を引っ張り出した。
服のなかが気に入ったのか、そこに居れば大人しいものだからすっかりシェルの存在を忘れていたよ。
「なに…?」
「精神体の魔物の子供、かな。まだ幼いみたいで詳しいことはわからないけど」
「…せいしんたい」
俺の腕にまとわりついて落ち着いたシェルに、ミリーが触ろうと手を伸ばしかけて、引く。触れるのは相手に委ねるかのような位置で留めると、ややおいてシェルから指先に手──らしき布部分──を乗せた。
……そしてしばらく触れ合って見つめ合ったまま、時が流れた。
シェルの目は暗がりに灯る明かりのようで不思議と見続けていられるので気持ちはわかるが、でもいつまで続くのかと思ってしまえば黙って見守るのにも限界がくる。
僅かな動きが伝わったのかミリーがふと息を漏らし、こちらを見上げてきた。
「あの…な、なまえを…おしえてください」
「ああ、この子はシェル。よろしくしてあげてね」
「え、…あの……あの……」
「?」
言われた通り名前を教えたのに、何故かミリーは遠慮がちだったのに加えて目に見えておろおろし出した。
あの、と繰り返される言葉に服の袖を掴む手、そして物言いたげな目でじぃっと見つめられて、しばらく。──はたと思い当たったことがあった。
「ごめん、もしかしなくても俺のだった? 俺の名前はコウだよ」
「コウ?」
「うん」
言いにくそうに聞いてくるわけだよね。俺も俺でシェルに意識が行ってたから俺のことだとは全く思い至れなかった。思い出してもらえると思わなかったから名乗るのは後回しでもいいかと思ってたし。
…そういえば、前も名乗り合うの結構後だったな。名を呼び合うほどに関わるつもりなかったし、不便を感じなかったしなあ。ちょっとの世話焼きのつもりが、思えば長い付き合いになった。
「コウ……、コウ、だ! コウだぁっ!!」
「ウ」
「おっと、……ミリー?」
「うわぁぁん、コウだぁぁぁ……」
急にシェルごと潰す勢いで抱き付いてきたミリーは、俺の名前を連呼して声を上げて泣き始める。
しがみつかれるままに宥めながら困ったなあと思い、そして俺を思い出したのかとふと思い至ったときは信じられない思いだった。
「んん、一味足りない、気がする…」
「そうなの?」
「うん。なんか、物足りない」
俺という思い出せたことがあったことに安心したらしいミリーは、ひとしきり泣いた後はお腹が空いたと持ってきた食事に手をつけ始めたが、数口食べるなり不満そうに呻いていた。
数回食事を抜いたミリーの為にとオリバーさんは消化の良さそうなスープを用意していたが、ちまちまと食べる様子は残しそうな雰囲気である。
「それ、残る?」
「う、んん、どして?」
「もし余るんだったら、ちょっとシェルにも分けてあげてほしいかなって」
「え、シェルに?」
餌付けに興味があるのかミリーはスプーンを寄越してきたので受け取り、机の上で実は凝視していただろうシェルの口元(らしき部分)にスープをひと掬いして持っていく。
スプーンは自分から顔を寄せてきたシェルの顔部分の薄闇に消え、ややおいてスプーンを引き抜けばスプーン上のは綺麗さっぱりだ。
「食べたの? …お口はどこ」
「さあ」
味覚とか消化器官とか凄く謎なんだけど、シェルがよく食べる子だと気付いたのは拾ってわりとすぐの話だった。食に興味のない俺の分の余りを残さず食べきってしまったくらいだから。
口は小さいのか小分けにする必要があり、体積以上の食べた物はどこに消え、そしてちゃんと糧になっているのかも凄く気になるが、食い付きがいいのでついつい餌付けをしてしまう。
「わーおもしろーい」
餌付け係を交代すれば、ミリーも楽しそうにシェルの口元へとスプーンを運ぶ。
シェルも食べ物につられて徐々に前に進んでたりして見ているだけでも面白…微笑ましい光景だ。というか無くなるの早っ。
「待ってミリー、それ全部食わすの?」
「あ。……うー、でもなあ……そうだ、私にも食べさせてほしいな?」
「は?」
食べさせてもらえたら美味しくなるかも、と何故かスプーンの柄をこちらに向けられた。
わからないままにとりあえず食欲はあるみたいだからと要望に応えて食わせてみたが、食べ終えたら今度は俺お手製のが食べたいと強請られることになった。
食に関してのことも何か思い出せているのかミリーには思うところがあるらしい。けど皮剥きと火の番くらいしかしてないので強請られてもなあ。
***
「ほーら、俺の言った通りだろっ!」
食器を片付けに食堂に赴くと、お兄さんが丁度、というか待ち構えて居たようで、あったことを報告したらこの反応だ。一体どこからそんな自信が出てくるのか。
ちなみに、ミリーには退室しようとした際居なくなるのをごねられたが、シェルを残すことで妥協してもらった。
その案はシェルにもごねられるかと構えたが、意外にも大人しくお留守番してくれそうにミリーの膝元で落ち着いていた。少しの間で互いに随分打ち解けているようでこちらとしては身軽になって助かるけど…早くない? 餌付け効果だろうか。
「とは言っても思い出したのはまだ俺のことぐらいじゃない。そんな誇られてもね」
「いーんだよ。一歩前進、充分だ。これまでなんの進展もなかったんだからさ。これからまたお前をきっかけにしてもっと色々思い出すこともあるだろうし…ほんと、コウ様様だなっ」
流石、と言って頭をこれでもかと撫で回されるが、謎な期待がとても重い。何がきっかけで思い出してくれるのやらさっぱりわからないのだから。
「でもなんで俺のことは思い出せたのかなあ。王様やお兄さんの方がずっとずっと一緒に居ただろうに」
「確かに一緒にいたかもしれないが…でも、毎日四六時中一緒ってわけじゃなかったからなあ。その点、お前とは時間さえあればずっと一緒に居たし、俺らよりコウの方が姫様にとっては一番に頼れる相手になってたんじゃないか? 忘れていても一番に思い出せるぐらいにさ」
「そんなことある…?」
「まあなにせよお前が居てくれて良かったよ。これからも宛にしてるぜ」
「……」
納得出来ないままに嬉々として王様のところへ報告へと向かうお兄さんを見送れば、一人廊下にとり残された。
すぐ部屋に戻る気になれず宛もなくぶらつきつつ、考えるのはミリーの記憶の取り戻し方だった。
俺が一番とか、やっぱり信じられない。
だって、俺は会ったばっかの余所者だ。なのに過ごした時間は関係ないというのだろうか──家族だったあの人たちには、まだ思い出してもらえないままだというのに。なのに、ミリーが最初に思い出したのは俺って……。
なんとも言えない気持ちで人気のない通路脇に座り込んでいたら、ふと大きな影が落ちてきた。見上げればジィギがすぐ側に。
あれ、こんなに寄られてたのに気付けなかった。
《悩んでおるの、坊》
「…わかっちゃう?」
《うむ、どことなく沈んでおるのがわかるの。喜んでもおるようじゃが》
「…喜ぶ?」
そんな心当たりは──もしかして俺、思い出してもらえて嬉しい、のかな?
思わず胸に手を当ててみたけどよくわからない。自分でもわかってなかった感情が、ジィギには伝わってしまっているらしい。
《──いつかはわからぬが、前にも何かがあったことがあるじゃろう。強い悲しみを感じた。それが坊の感情だと気付いたのはしばらく経ってからじゃったが…あの時もこのように傍に居れたらと思ったものじゃ》
「…………」
悲しかったこと。脳裏を過った二人の姿に俺は思わず視線を落とし、服の下にある石の固さを確かめるように触った。
《何があったのかは、触れてはならんかの》
「……まだ、やめてほしいかな」
口にするにはまだ割りきれない過去。
ふらりと赴いた散歩先での判断を悔やまない日はない。ファイだけが悪い訳じゃない。断りきれなかった俺も悪かった。
そしてその結果、すごく仲の良かった両親が記憶を無くしてよそよそしい他人となり──その光景は、自分を思い出してもらえないこと以上に衝撃だった。
あれから月日が経ち、どうにか二人はまた結ばれて、子供も産まれて──そうして俺は他人のフリをしていくと決めたのに、フリは出来ても心はまだ未練がましく二人を思い、見守ると称して遠くからその姿を追いかけている。
一人でも平気でいられるように、はやく強くならなくちゃ。
《坊…独りで何処かへ行ってくれるなよ?》
「…何を、急に? 今は…行かないよ。先のことはまあ、わからないけど」
《そうか》
考えを読まれたかのような言葉に一瞬詰まるも、今は皆と居たいと思うし、それにミリーも気にかかるからしばらく見ているつもりだ。
どのくらいまで一緒に居るかは考えてないけど、きっと退屈はしないんだろうな、なんて期待を少し抱いて。
「──ひょっとして、貴方がコウくん、かしら?」
「はい?」
それから言葉を交わすことなくジィギとふたりでぼんやりと時間を過ごしていたら、初めて聞く声に名を呼ばれたので振り返る。
視認したその女の人は、やっぱり初めて見る人だった。黒髪黒目に暗めの服装をした至って普通の人間の女性。
なのに、何故だろう──ざわりと警戒するように肌が粟立つ感覚に襲われ、俺がここに来た当初の目的を思い出させられた思いだった。
***
「それで、なんで俺のところに来るんだよ。俺じゃ役に立てないだろ」
「そんなことないよ、聞いてもらえて少し楽になった。相談相手にちゃんとなってるよ」
「そう、か?」
時刻は深夜。俺は衝動的に隣国ラグノイアとやらのエディの寝室に押し掛け訪問していた。寝ていたところ申し訳ない。
大抵の人が寝ている時間なので明かりを灯さない薄暗い室内のなか、ベッドの縁に腰かけて事のあらましを説明し終えた俺は膝に乗せた黄色さんことキラを手慰みにいじりながらほっと息を吐く。ざわざわする感覚がようやく落ち着いてきた気がした。
「でもさ。そういう相談も俺じゃなくて…ほら、アデイル? にすれば良かったんじゃないのか。あっちの方が近くにいるし、副団長やってるんだから頼れるだろうし。それにジィギとかも戦力にならなくても話し相手にはなるよな。なにもここまで来なくても」
「あー…何て言うか、受け入れ難いものというか…嫌悪感ていうの? わかるかなあ。今はとにかくあそこに居たくないって感覚がすごくてさ。だからエディが居てキラも居るここの方が俺的にはよかったんだ」
「ふうん…俺でも役に立てたのか」
「ん?」
「いや、なんでもないっ。で、どうするんだよこれから」
「うん、ひとまず落ち着いた気がするから……とりあえずはシア先生の人となりでも」
確かなことはわからない。それでもシア先生にはあの時感じた良くないものと関わりがあると勘のようなものが訴えてくる。
同調した時に感じた暗い感情は正直苦手で関わりたくないけど、放置していたらあそこで暮らし続けるミリーたちにも何かが起きるかもしれない。それこそ…記憶喪失の件も関係していたりするのかも。
嫌だけど、覚悟を決めて向き合ってみようか。
記憶喪失は色々ある記憶障害の総称らしい?ので城では喪失として広まってます。




