【IFストーリー】もしユウマが転生者なら
※本編と別時空のIFストーリー
※ユウマが元の世界の容姿のまま、エクスの代わりにヴァリエ王国の第二王子として異世界転生した世界線
「あっ、やっぱあるじゃん前例〜ほら、古代レムール王国時代の末期。腹違いであれば兄弟でも結婚出来るって書いてある。王家の家系図見てもここだけ不自然だろ。後世で書き換えられたんだ。他の文献では二人の父として、同じ国王の名が挙げられてる」
「……」
「つまり俺が王となった後、この資料を根拠に国の法律を変えれば」
「ユウマ様」
「俺とシュルツ兄上は晴れて正式に結婚出来るってことだ」
「なりません、ユウマ様」
「なんでだよハラルド! 昔の人がやってるんだから俺達だって良いだろ!」
「古王国末期は、魔王との戦争で多くの王侯貴族の子息らが命を落とした時代。その特例は、残された者達で後世に血を繋ぐための、いたしかたない措置なのです」
「むむ」
「ユウマ様……我ら祖より出でし者には、先人が築いた平和の礎を維持し、守り抜く使命があります。戦乱の世での特例ならまだしも、ただ悪戯に血の近しい者同士で交配を重ねるなどあってはならぬこと。それは我ら人類全体の身の破滅を招きます」
「……そっか、公に法律変えんのは流石に不味いってことね。うーん、そんならやっぱプランAでいくしかないか」
「プランAとは」
「俺が適当な貴族と偽造結婚して、子供は裏で兄上と」
「いいかげんになさいませ! ……シュルツ第一王子! 貴方様からも弟君のユウマ様をいさめて頂きたく」
「……」
「シュルツ王子?」
「兄上。俺が隣国のゲラン王子に嫁入りし彼の子供を産むのと、俺がこの国の王となり貴方を生涯影の夫君として隣に侍らせるのと、どちらがお望みですか?」
「……ユウマを嫁にやるぐらいなら私がお前の伴侶になる」
「シュルツ様!!」
「ですよねシュルツ兄上♡ ……ハラルドだってさぁ、『天』の属性を持つヴァリエ王族の俺が生涯未婚を貫くより、子供こさえることに前向きになってくれた方がまだマシだろ? ランバルのドミニク叔父上も渋々ながら承諾してくれたし」
「うう、どうしてこんなことに。私が力不足なばかりに、誠に申し訳ございません先代国王陛下……」




