表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】無職独身アラフォー女子の異世界奮闘記  作者: 杜間とまと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

302/303

番外編 吾妻さんと結婚2

 お父さんが私の顔を見た。

「梨絵が選んだんだ。私は娘を信じている」

 お父さんが静かに言葉を口にした。

「ちょ、ちょ、ちょっと待って、お姉ちゃん、お義兄さん……は気が早いか、吾妻さんもまさかガラケー使ってないよね?」

 せっかくの場面を、妹が止めた。

 はい?

「ううん、スマホ。何台か持ってる」

 日本とのつながりの生命線だからね。あと、契約は本人が云々とかめんどくさいので一度にいくつか契約したり……は、吾妻さんのお友達の弁護士さんが色々と動いてくれた。

 節税のためとか色々で吾妻さんは会社を作った。その顧問弁護士という立場だ。ユータさんが社員として働いている。例の、つながりを見つけてふさぐ活動だ。吾妻さんから給料と経費としてお金が渡っているため今まで以上に精力的に動いている。

 名目は、作品作りのための取材代行。

「んじゃ、こっちにかけ直してもらってよ!」

 妹が自分のスマホを取り出した。

「は?」

 意味ある?

「吾妻さん、聞こえてますか?初めまして。お姉ちゃん……姉がいつもお世話になっています。スマホでビデオ通話しましょう。私のスマホに変え直してもらえますか?電話になってしまったけれど、せめて顔を見ながら会話をしましょう」

 え?

 ビデオ通話?

 そ……、そんな手が!!!

 て、まって、待って、まってぇ!

 私、吾妻さんの顔見たことがないのよ。

 吾妻さんも私の顔を見たことがないのよ。

 ないのよ?

 電話で話をするばかりで……。

 これからもずっと会うことはないと思ってたのに、え?うそでしょ。

『……ビデオ通話か……やり方がよくわからないが……番号を押してもらえるだろうか?もう一台のスマホで操作してみるよ』

 えええ、まって、本当に、待って!

 心の準備、心の!

 と思っている間に、妹は吾妻さんにビデオ通話の仕方を説明しはじめた。

 アプリが入っているか、入ってなきゃおすすめのアプリはどれでと……。

「お姉ちゃんもさ、スマホに変えなよ。そうしたら、離れていても顔見ながらいつだって会話できるようになるんだし」

 と、何故か私にむけて妹が主張する。

 ついでとばかりに、両親にもスマホをすすめ始める。

「父さんも母さんもスマホをこの機会に持つといいよ。お姉ちゃんもさ、結婚したら子供生まれるだろうし、子供の顔は見ても仕方がないかもしれないけど、孫の顔は見たいでしょ?」

 あ……。

 そうだね。それもあるね。

 年老いた両親……吾妻さんのご両親に孫の顔を頻繁に見せてあげるにはスマホがあった方がいいに決まっている。

『ありがとう。確かに、私の都合で離れた場所に住むことにもなってしまう……。ご両親に顔を見せられる環境づくりを手伝ってもらえるのは助かります。梨絵はいい妹を持っているね』

 スピーカーから吾妻さんの声が聞こえてきた。

「え?ど、どういたしまして」

 妹がびっくりして変な返事を返すと、電話が音を拾わないように私の耳元で内緒話をする。

「めっちゃいい人じゃん?性格で好きになったんだね。お姉ちゃん面食いは卒業したんだ」

 うっ。

 ごめんなさい、いろいろと。そう、面食いは卒業で来てません。

 ラト……イケメンです。言えないけど。

 というか、噂だと、吾妻さんもイケメンじゃないかな。

「あ、かかってきた!」

 妹のスマホがなる。

 ビデオ通話開始だ。妹の手元のスマホを、覗き込む。

 ど、ど、どうしよう。

「初めましてお義兄さん」

 画面に映ったのは、白いシャツだ。

「下の方にあるボタンを押すと、自分が相手にどう見えているのか小さい画面が出ます」

『え?あ、ああ』

 吾妻さんがボタンを押したのか、シャツしか映っていないことに気が付き、スマホの向きを変えた。

「うっ、わぁー!お姉ちゃん、全然面食い卒業してないっ、かっこいいじゃんっ」

 バンバンバンと、私の背中を痛いほど勢いよく妹が叩く。

『はじめ……まして』

 吾妻さんが画面の向こうで笑った。

 その言葉は、妹に向けてではなく、私に向けてのものだとすぐに分かる。

「はじめまして、梨絵の父です」

「梨絵の母です」

 妹は、興味深げにこちらに視線を向けていた両親にスマホの画面を向けてしまった。

 ……吾妻さん……。

 ああいう顔していたんだ……。

 というか、私の顔を吾妻さんが見るのも初めてだよね……。

 がっかりしてないかな……。



↓こちらもよろしくお願いします↓

加護なしハズレ闇侯爵の聖女になりまして~ご飯に釣られて皇帝選定会に出ています~

https://www.alphapolis.co.jp/novel/531373064/985680733

↑別サイト(先行)↓なろう

https://ncode.syosetu.com/n5397hw/


アラフォー女子はこんなペースでときどき番外編をアップしていきます……。

忘れてしまった情報が多く……吾妻さんの顔って見たんだっけか?とか調べました。

妹の名前もどこかで出たか記憶になくて。両親の他に祖母もいた気がする……。

そのあたりどこを探せばいいのか分からずなんとなくになっている……あは。

それでは、そのうちまたお会いできることを願って。


↓広告の下の★評価、よろしくお願いいたします↓

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
一気読みしました!! 誰とくっつくのーと思いながらハラハラしながら本編読んで、誰とも結ばれないラストで愕然とし、番外編である意味3人と繋がったことに喜んでいます!! 子供が言っていた、実の父と戸籍の…
[一言] 吾妻さんにもできるなら実子作ってあげたいよね。日本で。血の繋がった孫も親御さんに見せたげたい。 まぁこの時代の日本に生まれたら、恋愛で子供作るのだろうし主人公の拗らせ感覚なら代理母出産ノリ…
[良い点] 子供も出来て家族にも紹介出来たし吾妻さんにも家族が出来て良かったです(;;) きっとアラフォーなめんなぁ!(中略)凹と育児に仕事に頑張っていくんでしょうね! [一言] 番外編更新ありがと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ