その後の私
お知らせ更新!
「あー、どうしよう、どんな顔して会えばいいの?」
化粧はした方がいいんだろうか?
いや、あっちではほとんどすっぴんで過ごしていたから今更なのかな?
あっちで過ごしたときに比べて、髪の毛が伸びて、今は肩まである。
……あの時のように短く切った方がいいのかな?
ボウリー……少年と呼ばれたころのように。
「準備はいいか?」
スマホにメッセージが送られてきた。
吾妻さんからだ。
うー、準備はいいと言うか、良くないと言うか……。
「準備って何をすればいいの?」
と、我ながら間抜けなメッセージを送ってしまった。
「心だけだろ?」
ううー、正論。
心の準備が一番大事だ、というか、心の準備が、一番できてないっ!
「あえて言うなら、人払いと、日本の物……をなるべく遠ざけておくとかじゃないか?見られない方がいいだろう?」
さらに吾妻さんから連絡が飛んできた。
うー、それは普段から気を付けて、部屋の中は私が住んでいたときに比べてずいぶん物が減った。
生活の中心は、吾妻さんの超高級マンションに移ったのだ。
結婚したというのに出入りがないのはおかしいと押し切られた。
サンコーポ201号室は、……つながりが切れないようにと……。
吾妻さんがサンコーポのオーナーになった。そのうえで、耐震工事をこれでもかと言うほど施し、窓も割れないように防犯窓になったし、ロックも厳重になり、防犯カメラもたくさん設置された。
そこまでしなくても?と思ったけど「あのな、繋がりを守りたいんじゃないぞ?俺はそばにいられない妻を守りたいんだ」なんて言ってたけど……。
「おっと、そろそろキュベリアの王都の謁見の時間だ」
どきりとスマホを握り締めて固まる。
ラト……。
流石にずっと子供のことを隠しておくわけにはいかないと。直接伝えた方が言いだろうと。
吾妻さんが、アウナルスとキュベリアの王同士の密会という体でラトと私を会わせてくれることになった。
部屋には、ラトと吾妻さん二人だけにして護衛も側近も皆出て行ってもらう。
吾妻さんも、私とラトが話をする間は続きの控えの間に移動してくれる。
本当に、ラトと私、二人きりになるのだ。
何を言えばいい、どう伝えたらいい?
どんな顔をして会えばいい?
「梨絵、来たぞ。顔を出してくれ。俺は控えの間にいる」
壁から、手が出てきた。
部屋の中を移動する繋がり。どこと繋がっているのか、これで分かった。
壁から出てきた手に触れる。
ラトの……。
ラトの手だ。
指先で触れた瞬間に、ぐっと手を握られて、引っ張られた。
つながりを通して、顔が、向こうの世界に出た。
そこには、あの日……愛しくて、愛しくて、どうしようもなく愛しかった……それでも別れを選んだラトの顔があった。
「無職独身アラフォー女子の異世界奮闘記」のコミカライズ連載が始まりました!
悲願のコミカライズ!
是非応援してください!「そういえばこんな話だったな!」と思いながらご覧いただけると!
連載時に合わせてガラケー使ってますwwwwww
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検索で「無職独身」もしくは「アラフォー」で出てきます!
よろしくお願いいたします!!!!!!
そして、ラトとの再会……続き書けたらかきたいけど、どうなるか分からないデス。ゆっくりそのうち更新になるかと……!




