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第二話

レオナルドはスキル【水耕栽培】を発動させた。

脳内に浮かび上がるのは、詳細な青写真と、この世界における「魔力水耕栽培」のシステムだ。

【水生成・精製】:魔力を消費し、不純物を一切含まない超純水を無限生成。

【魔力養液調合】:窒素・リン酸・カリウムの代わりに、魔素を最適配合した特製養液を作成。

【高速成長・品質補正】:土壌抵抗がゼロのため、作物の成長速度が通常の50倍。さらに連作障害もゼロ。

「まずは生活拠点の確保と、食糧だな」

レオナルドは谷の底に湧くわずかな水溜まりの横で、スキルの力を用いて木製のチューブと発泡スチロール状の魔法資材を組み上げた。

そこに、途中の道端で採取した小麦粉の苗をセットする。

『魔力養液・濃度レベル3――巡回開始』

パイプの中に、ほのかに青く光る養液が流れ始める。

すると――

ギギギ……パキッ!

芽が出た。発芽までわずか10秒。

緑の茎がぐんぐんと伸び、1分後にはレオナルドの腰の高さに達し、黄金色の穂が重そうに頭を垂れた。

「よし、収穫だ。……ん? なんだこの魔力濃度は」

出来上がった麦を鑑定すると、驚くべき結果が出た。

【高純度・魔導麦】:通常の100倍の魔力を秘めた極上品。一口食べれば疲労回復、魔力全回復。

「ただの麦が、エリクサー並みの高級食材になってるんだが……?」

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