第八幕 集落を巡るとしよう
テストってエグい
村長とも色々話したし、俺は集落の色々な場所を巡ることにした。
様々な建物のある方へ向かって歩いていき、
やはり異世界のような感じだなと思ったが、
やはりこちらもやられたらしい。
「ひどい有様だな...」
「えぇ...襲撃された際に人だけでなく住宅なども襲われてしまったため正直手詰まりの状態で」
相当酷くやられたらしい。
「特にひどいのがこちらでして」
そう言われてある建物のなかにはいるとそこには想像を絶する光景が広がっていた。
「な、なんだよこれ。」
ゴブリンや人間が40人ほどいるのだが、
そこにいる全員は様々な場所にひっかき傷があった。全員包帯を巻かれているが光景的に
なかなか治らずもう死にかけのものもいるだろう。
「こ、こんなことになっているのか」
正直見るのもキツイ。
「えぇ、戦えるものもほとんどいなくて。回復薬を作りたいのですがその材料となるリン草もほとんどなくて、」
「回復薬を作れるのか?」
「はい、ほかの材料を集めるのは実に簡単なのですが、最も重要なリン草が集まらないのです。」
「後何個ぐらいあるんだ。」
「3つです。回復薬は一人につき1本必要なのですが1本作るのに3本必要でもう後一本しか作れないような状況なのです。」
なるほど。その草があればいいのか。
でもあの言い方的にもうココらへんにはなさそうだし探すのは現実的じゃないか?
そんな時だった。
『我が主、一つ聞いてもらえないでしょうか。』
「ん?どうした?」
『こういうときこそ暴食を使えばいいと思います。』
「え?ヴァイトって生物じゃなくても使えるの?」
『はい、ヴァイトの特性は相手の捕食する際に特別な胃袋を作り出すことと、食べたものをコピーすることです。動物や魔獣を食べればその者の特性をコピーすることですスキルが手に入ります。そして植物を食べたときにはその植物をコピーして無限に生成することができます。なのであなた様がリン草を食べれば無限に生成することができます。』
おおまじか!そうすればみんなを助けられるじゃないか。
「なぁ村長、俺にそのリン草を見せてくれないか。俺なら何とかできそうなんだけど。」
「わ、分かりました。レイズ。すぐに持ってきなさい。」
「わ、分かりました。」
そうして持ってこられたリン草を俺は
「じゃあいただきます。」
一口でいただいた。
「な、何をなさっているのですか!貴重なリン草を食べるとは!」
もちろん村長やレイズ、その周りにいる人も驚いていた。
『リン草の解析が完了したようです』
よし!うまくいったな!
「こ、ここからどうするつもりですか...」
村長はあまりのショックで気力を失っていた
「大丈夫ですから。そりあえず外に出て。」
外に出て俺は、
「行くぞ!おうぇぇぇぇぇ!」
まるでゲロでも吐き出してみたく大量のリン草を吐き出した。正直はたから見れば汚いのは間違いないがそんなことはどうでもいい。
ていうかやりすぎたな。日本の家が一つ分埋まるぐらいの量を出してしまった。
「こ、これはもしやすべてリン草ですか!」
「おうそうだ!おれの力で解析して複製したんだ。全部ちゃんと本物だぞ。」
「あ、あああ、ありがたやぁ〜」
さっきから村長の寿命が100年くらいなくなる勢いで驚きまくってることも気になるが、
「これで回復薬を作ってやろう。レイズ!
薬を今すぐ作り始められるか?」
「もちろんです。お任せください!」
そう言ってレイズは向こうに走っていってしまった。
「さぁそれではヴェル様。こちらへ来てください。」
どうやら薬ができるまで何とか形を保ってる建物のなかで待っているということらしい。
数日ぐらいかかりそうだしゆっくりさせてもらおう。
あれから4日ほど経過した。さすがにそろそろ退屈だなぁ。とか考えてたら、
「村長!全員分の回復薬が完成しました!」
「おおできたか!よくやった!」
どうやら薬が全て完成したらしい。
俺達はあのけが人がいる建物まで向かった。
一人一本回復薬をかけると、
ケガをしていた人の傷跡がみるみると消えていき、
「やった。やったぁ!」
たくさんの人が目を覚ました。成功したみたいでよかったよ。
「ありがとうございます村長!」
「感謝はこの方にしなさい。」
そうやって村長は、俺を指さした。
「この方がたくさんのリン草を恵んでくださったのだ。」
「「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」」
こんなに感謝されると照れるなもう〜
そんな気持ちを抑えながら俺は話を始めた。
「俺はこの山の上にいる奴を倒したいと思っている。みんな俺に協力してくれないか?」
そう聞くと
「もちろんでございます。あなた様は命の恩人なのですし、僕たちの目標も奴らの討伐なので。みんなもそれでいいよな?」
「あぁもちろんだ!」
「ただ借りを作ったままじゃ嫌だしね。」
そう言っていい雰囲気になっていた
「我々一同あなた様にお力添えしたく思います!」
戦士みたいな格好をした人が最前列に出てきて代表していってくれた。
「あぁ、これからもよろしく!」
こうなったら後やることは一つ。うえにいるやつを倒すんだ。




