プロローグ 新たな出会い
新たな章の始まり。冒険編がスタートしました!まだまだ頑張ろう!
グルーシャと戦い、ジブリル大森林を復活させてから数日が過ぎた。
あれから数日で木々に緑が咲き村の復興も進んだ。「戦いが終わったら仲間にしてくれ」という約束をしていたので、今は集落の復興に協力している。
さらにあの戦いが終わったあとから集落の大多数が宗教のように俺を信仰し始めた。はじめは悪い気はしなかったもののそろそろ気味が悪く恐怖を感じるようになってきた。
まあそんなこんなで楽しい生活を送っている。最近はやっぱり冒険に行くのは辞めてここにとどまろうかとまで考えている。
そのぐらい楽しい生活だ。
今日もそんな日常を終えて眠りにつく。
ほかの人より家に戻るのが遅いので基本的に寝るのは集落の中で一番最後だ。
そして目覚めた。よし今日もいい天気だ。
よし!今日も頑張るぞ!
そう叫んだ時だった。違和感を覚えた。
いや違和感ではない。自分にとってはこれが本当は正しいことなのだ。
なんだか視界がいつもより高く感じる。そして何よりの違和感。それは懐かしい光景だった。数日ぶりの自分の部屋だ。そう日本にあるはずの自分の部屋だった。
…は?
もしかして夢オチ?だとしたら最悪なんですけど。あんなに楽しんだ生活を送ったり、グルーシャからの思いを受け取ったあの世界が全部夢だった?
俺は自分の部屋の椅子に座り込んだ
そんなのなしだろうが...
思わずそう呟いた。涙があふれそうな思いだった。
だが下を向いたときさらなる違和感に気がついた。服が普段着なのだ。俺は絶対に寝るときはパジャマの男。こんな恰好なわけがない。
い、いったい何なんだここ?
とりあえず一階に降りて母親と話でもしてみるかと考えた。だがリビングへ続く扉のドアノブへ手をかけようとしたときに止まった。
今の自分に母に合う資格はあるのだろうか。
そんなことを自分に投げかけた。そう考えるとリビングへと進む勇気を失った。
でもやっぱりおかしい。母の声は常人よりはるかに大きいからここの時点で聞こえるはずだ。もしかしていないのか?恐る恐る扉を空けてみると見事にすっからかんだった。
自分の顔は見れないからわからないが多分ほうけた顔をしている。
さらにリビングから外の世界を見てみたが、外にも誰もいなかった。
急いで外に出てみると、いつもガヤガヤしている外が静寂に包まれている。謎は深まるばかりだ。
おーい!誰かいないのか?
人がいないことに不気味さを感じで人を探すことにした。商店街、市営住宅、学校付近、自分がひかれた交差点。
どこに行っても誰もいない。
どういうことなんだよ。
最後に公園に向かうことにしたが街中を走り回ったのでさすがに疲れた。歩いて公園に向かった。
しばらく歩くと公園に着いた。
誰かいてほしいという願いを込めて公園に入ってみると、なんと自分の願いがかなった。
ベンチに子供が座ってる。
おーい、そこの君ー
人を見つけたことが嬉しくて友達のようにつるみに行ってしまった。
だがこれまでで一番驚かされる事が起こった。
「おや、やっときたかイ。待ちくたびれたじゃないカ」
その子どもは子どもらしさはかけらもなく流暢な言葉で話しかけてきた。顔は中性的な顔だった。
あのー、どちらさまですか?
やはり名前を聞くのは大事なことだ。
「僕の名前かイ?僕はエレキサ。」
目の前にいる子供はエレキというらしい。
現代人ではあまり聞かない名前だ。
もしかしてお前は異世界人なのか?
「まあそうだね。正確には精神生命体だけど」
なあ、この世界ってなんなんだ?
もしかしたらこの世界のことはこいつが知っているかもしれない。
「この世界?ここは君の精神世界サ。君の記憶をもとに作成したんだヨ。どうだイ?完璧と言える再現度だロ?」
やはり原因はこいつなのか。
俺はなんでこんな所に呼び出されたんだ?
てか、俺の異世界での体はどうなってんだよ。
「君を呼び出した理由はただ一つ、君に助言をあげるためサ。君は今寝ているんダ。僕が君の夢に干渉していると考えてもらっていいヨ。」
なんで俺なんだ?
「君にしかできないことだからサ。異世界転生した君じゃなきゃネ。」
この夢が冷めたら異世界に戻れるのか?
「もちろんだヨ。僕もそこまで鬼じゃないサ。」
じゃあ早く助言をくれよ。
「せっかちだネ。わかった助言をあげよウ。
マーダラ、君は今すぐジブリル大森林を出て冒険するべきダ。そうすればさらなる出会いがあるヨ。」
ジブリル大森林を出て冒険しろ。っていうことか。
「今回はこれぐらいかナ。それじゃあばいばイ。」
え?ちょ、ちょっと待てよまだ聞きたいことが、あるんだけど?おぉーーーーい!!!
そこで目が覚めた。体は蛇に戻っていた。
「なんだったんだあいつ?」
わからない。ただのたちの悪い夢かもしれない。でも助言とやらは気になるよな。
冒険しろか、まあ、元々行こうとしてたし、いいだろう。騙されたと思ってエレキの指示に従うことにした。あいつとまた会えたらいいな。そんなことを考えながら俺はまた日常へと戻っていった。




