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グラシアン王国



 この大陸には3つの国がある。


大陸の西には、小国ながら良質な鉱山の採掘に力を入れているラグホーム王国。


 ラグホームの半分は砂漠で、鉱山の採掘以外はあまり目立った特産品は無い。


 大陸の南にはクレイ王国がある。


 クレイ王国は魔法に秀でた者が多く、魔道具の製造もこの大陸では圧倒的に進んでいた。


 表面上はクレイ王国とラグホーム王国は仲が良く、国交が頻繁に交わされている。


 大陸の北東にはグラシアン王国がある。


 魔獣の森もグラシアン王国の領土で、実にこの大陸の約半分の大地を掌握している。


 魔獣の森の素材を独占して軍事力を大幅に伸ばし、ラグホームやクレイに対し宣戦布告をするのも遠くないと思われていた。


 この大陸を全て手に入れたいグラシアン王国は、クレイ王国と長い間小競り合いを続けている。


 ただし大陸中央のドラゴンの住む霊峰だけは、どの国も手を出さない決まりになっていて、それはグラシアン王国も例外では無い…


 力押しでクレイ王国とラグホーム王国を落とせる自信はあるが、被るであろう被害の大きさから攻めあぐねいている状況だった。


 この大陸をグラシアン王国で統一するには決め手がもう少し欲しい、そんな中で世界樹が現れたのはまさに天の導きのように感じられた。


 グラシアン王国は1万の軍隊を森に向けて、すぐさま進軍させる。


 本格的に開戦してはいないが、クレイ王国との睨み合いの最中に兵を割く事は痛い。


 しかしそれでも1万の兵を割いたのは、世界樹がそれほど魅力的だったのだろう。


 世界樹のある魔獣の森は奥に行けば行くほど出会う魔獣が強力になり、大規模な魔法が必須になる…


 世界樹が発生した地点はまさにその魔獣の森の最奥…


 グラシアン王国の建国からそこまで到達した記録は無い、しかし世界樹を諦めるという選択は出来なかった。


 それだけの魅力が世界樹にはあったのだ…


 そこでグラシアン王国の1番の英傑プリス・ラウリール率いるエンファイト騎士団に白羽の矢がたった。




ーーーーーーーーーーーーーーーー





 王国を出発してから約一月の時間が流れた。


 常に200名の偵察を先行させながら、着実に進軍しているエンファイト騎士団は、グラシアンでは英雄と呼ばれる程の実力を持っている。


 幹部は皆一騎当千の力を持ち、他の騎士団であれば、騎士団長になっていてもおかしくはない。


 補給部隊も魔物に襲われるので、戦力は半々に割くしかなかったが、現在3度目の中継地点で、防護陣地の設営中である。


 安全に進むために、かなりの時間がかかってしまっているが、世界樹を持ち帰る事を考えると、陸路を進むしか方法が無い。


「ひ、左目が…疼く…」

「何やってるんですかラウリール様…」

「い、いたのか…」


 フリークがラウリールの天幕に入ると、ラウリールの1人芝居を見てしまい何とも気まずい空気が流れる…


 エンファイト騎士団の中で、フリークはラウリールの片腕的存在である。


 けしてボケとツッコミの間柄では無い…多分…


 咳払いをしてからフリークは防護陣地の設営の進行状況の報告をした。


 フリークは身長170センチと小柄であるが、全身青のフルプレートに鋭い眼光で存在感は強い…


 軽い身のこなしと大剣を操り、重力魔法で敵を圧倒する猛者だ。


 そんなフリークでも魔獣の森は過酷と言わざるを得ない…


「フリーク…今見たことは…」

「はぁ…わかってますよ」

「かっこよく聞こえるようにそれとなく周りに伝えてくれ」

「口止めじゃないんか!」


 ラウリールはちょっと…いや、かなり痛い人物だが実力は折り紙付きだ。


 ラウリールの戦闘スタイルは魔法で翻弄し死角を狙う…青白い雷を降らせ轟音と共に姿が掻き消える…その姿は雷神のようだ。


 一撃の破壊力はフリークの方が上だが、グラシアン王国でラウリールに勝てる者は1人もいない。


 それだけの天賦の才と先を見透す目は、中身の痛さを補ってあまりある…


 身長は190センチで赤髪の短髪、眼帯をしているが隻眼では無い。


 ラウリールに理由を聞くと、毎回違う答えが返ってくる…


 常に余裕の態度と整った顔で女性には人気だ、それとグラシアン王国の酒場のミルフィちゃんに夢中である。


「失礼します…ラウリール様よろしいでしょうか?」

「やあシルキーちゃん、どうしたの?」

「後続の補給部隊が遅れていましたが、到着したそうです…それと死者が複数出ています。

回収出来た者はテントに運んでありますが、負傷者も多く次の補給は望めないかと」

「僕もそろそろそうなると思ってたんだよね…

まあでも危険そうな魔物は退治したし、後は世界樹まで行って回収して帰るだけだから大丈夫でしょ!

ここに防護陣地が完成したら、今度は2000人と偵察部隊だけ率いて先に行くからね。

危険が増すから同行するメンバーは希望性とする…ここからは未知が多いから」

「ふふ、隊長に同行する事を嫌がるメンバーなんていませんよ!2000人に絞るのが大変そうです」


 シルキーは女兵士でありながら、エンファイト騎士団の幹部の1人である。


 回復魔法と長距離念話の達人で、騎士団のメンバーの信頼も厚く人気者だ。


 ラウリールには劣るものの音速の剣の使い手で戦場をがんがん突き進む、騎士団にはまさになくてはならない存在だった。


「そろそろ昼飯時だが、その前に僕はテントで死傷者の名簿を見てくるよ…」


 ラウリールはフリークとシルキーに別れを告げて、死傷者の待つテントの中へ入ると周りを見渡した。


「魔獣の森、充分な備えをしてもこれか…まったく割に合わないよ」


 ラウリールは呟く…


 それからどれ位その場にいただろうか…強力な魔力の波動を感じた。


(何が起きているんだ?)


 ラウリールはテントの外に飛び出る!


「なん…だと…」


 神樹が強力な魔力に包まれて、激しい輝きを放っていた。


 防護陣地が完成したらあと4日くらいでたどり着く予定だったのだが、魔獣の森に来て初めての不測の事態にラウリールは戸惑ってしまう。


「何が起きている?」


 状況の掴めない焦りから、誰が聞いてるわけでもない周りに話しかける。


――――ズバン――――


 魔力に満たされた神樹が、更に強く輝いた後に姿を消した…


 その後に雷鳴の如く響くような衝撃音が、防護陣地全体を襲う。


「世界樹が…消えただと?」


 吹き荒れる風に晒されながら、今見た光景を信じられないでいた。


 呆然とするエンファイト騎士団のメンバー、ここまでに少なくない被害が出ているのだ…


(くそ!)


『シルキー、すぐに幹部を本部に集めて』

『かしこまりました!』


 ラウリールはシルキーに念話で指示を出すと、すぐに本部の天幕に移動した。


 そこにはすでに主要幹部のほとんどが揃っていた。


 誰に言われるでもなく、咄嗟の事態に集まって来ていたのだろう。


「みんな、流石の僕も世界樹が消えるなんて予想外だったよ、これは読めないわ」


 ラウリールが少し冗談めかして言うが、幹部達は沈黙している。


 最悪の事態まで考えなければいけないのだ。


「フリーク、シルキー、キース、ラルフは僕についてきてくれ…

世界樹の魔力反応は消えてないから、何が起こったのかわからないけど、後は時間との勝負だと思うんだ…まあ…僕の感なんだけどさ」

「「「「はい!」」」」


 フリーク、シルキー、キース、ラルフはすぐさま動き出し精鋭を集めに走る。


「ヴォイド、シビルはここの守護を頼むよ」

「「はい!」」




ーーーーーーーーーーーーーーーー




 現在…防護陣地をヴォイドとシビルに任せて、ラウリール達は世界樹に向かっている。


「状況は?」


 人数を2000人に絞ったが、そこまで行軍スピードが上がるわけではない…


 魔法専属の幹部で、大規模な攻撃魔法を得意とするキースにラウリールが尋ねた。


 キースは見た目がとても若く、華奢な体をしているが、ラウリールはとても信頼を寄せている。


「よくないですね…世界樹の魔力反応はこちらの行軍スピードよりも、かなり速く遠ざかっています…」(キース)

「これ以上早く進むのはみんなの負担がやばいんだけど…しょうがないな。

全員身体強化魔法で走るしかないか…シルキー全体に伝えてくれ!任務が終わったらフリークの奢りで贅沢させてやるって!フリークメンバー全員に重力魔法は可能か?」(ラウリール)

「ラウリール様!…はぁ…色々無茶いいますね…後で使い物にならなくなっていいならやりますけど」(フリーク)

「ああ、頼む、ここで逃したら終わりな気がするんだ」(ラウリール)

「わかりました、シルキーみんなを集めてくれ」(フリーク)

「私も後で使い物にならなくなりそう…」(シルキー)


 全員が全員持てる力の全てを追跡に費やした。


 幸いにも神樹は消えてから1日移動して、それからは移動をやめて止まっているらしい…


 更に行軍スピードを上げるエンファイト騎士団




ーーーーーーーーーーーーーーーー




「ラウリール様!このままのスピードでいけば、あと2日で世界樹の魔力のある場所に辿り着きます」


 キースがラウリールに現状を報告すると、ラウリールは何かを考える…


(腑に落ちないんだよな…)


 神樹の魔力反応が急に動かなくなり、何が起こっているのかわからない事が不安だった。


 普通に考えて可能ではないが、誰かが神樹を丸ごと空間圧縮魔法を使って持ち去った可能性…


 しかしなにかの不具合から動けなくなったのではないか?そんな風に予想するものの、答えにピンとこないでいた。


 酷い焦りと未知に自分の考えがまとまらず、流石のラウリールも苦笑いになっている。


「2日か…いや、ここは思い切っていっきに行くか?…よし!ラルフ!移動系の召喚魔獣を出せるだけ出してくれ!今晩には追いついて…」


 ラウリールが今後の方針を話していると、神樹の魔力反応が揺らいでるような気がした。


 ラウリールがキースを見ると、キースも同じように感じたらしく神樹の方向を凝視している。


 本格的に急がなきゃやばい、ラウリールはそう判断した




ーーーーーーーーーーーーーーーー




「クソ、どうなってるんだ…」


 ラウリールの言葉も荒くなる…目標までもう少しの場所まで来たのに神樹の魔力が完全に消えたのだ。


「このまま直進する、最後魔力反応があった地点までラルフ頼むぞ!」

「ハァハァ、はぃ!ラウリール様!」


 ラルフは既に限界を超えて頑張っている。


 召喚魔法の魔力消費はそんなに多くないが、ここまで行使する事はほとんど無い。


 ラルフの1番得意な召喚魔法の1つで、ウォーターホースという名の召喚獣が100頭も走り続けている。


 ウォーターホースは悪路に強く、森の中も関係無しに走れる…だが戦闘は出来ないので移動用だ。


 人数分召喚する事が出来なかったので、1頭に2人が跨っている。


 状況は見てみないとわからないが、神樹の魔力までもう少しの距離だったのだ…何としてでも手に入れたい!


 このまま神樹を逃したら、死んだ仲間に顔向けが出来ない…


 誰もラウリールを責める者は居ないのは分かっているが、しかしラウリールは今までも絶望の中で活路を見出してみんなを導いてきた。


 ここまで辿り着く事が出来たのは、ラウリールあっての事だろう…


 その後も移動して、休憩も挟まず神樹の魔力が消えた場所にようやく到着する。


「なんだ?これは?」


 ラウリールはキースに尋ねるが、勉強熱心で見識の広いキースも首を傾げた。


「ラウリール様、こちらに扉があります」

「ちょっと待ってくれ…隊列を組め!」


 神樹があったと思わしき場所に、突如現れた不気味な形の大木…みんなが警戒する中で、フリークが扉を発見する。


 ラウリールはすぐに部隊に指示を出し、盾部隊が扉の前に展開された。


 緊張感が高まり、全員の視線が扉に集中している。


(こちらから動くべきか?…)


「ラウリール様、罠かと思われますが…」

「しかしこの謎の…建物?なのか?…これからは世界樹の魔力のような物が感じ取れるな…」


――――人間よ、我の名はもくちゃん、神樹様からの伝言を伝える――――


「「「「!!?」」」」


 全員が硬直した。


 地響きのような声が、威圧するように森全体から聞こえてくる…


 しかしパニックになるものは居ない、流石にラウリールの精鋭中の精鋭の集団である。


――――この家は自由に使って下さい、それと中に書き置きがあります。

神樹様からの伝言は以上だ!確かに伝えたぞ――――


「おい!待ってくれ!神樹様からの伝言ってどういう事だ?」


 ラウリールの質問に、周りの木々は反応しなかった。


 後の手がかりを得るには、家の中に入るしかなさそうだ。


(中は広くなさそうだな…僕が最初に入った方が良いかもしれない)


 ラウリールは盾で固めた部隊の前に出て、全員の顔が見える位置で振り返った。


「僕とシルキーだけで中に入る!何かあればシルキーから指示を出すからみんな戦闘態勢は維持していてくれ」

「わ、私も中に入ります!」

「ダメだフリーク…もし君に何かあった時に、僕のかっこいい話を広めてくれる人がいなくなるだろう?それにシルキーも入るんだから大丈夫だ」


 フリークは引き下がるとシルキーに頷いた…


 それに対してシルキーも頷き返す…


 もしラウリールに何かあった時は、生命をもって盾になると…それが騎士団の総意でありラウリールの知らない所だ。


 しかしラウリールは感が鋭いのでバレてはいる。


「では入るぞ」(ラウリール)

「はい!」(シルキー)

「お気をつけて」(フリーク)


 フリークが素直に引き下がったのには理由があった。


 普通なら偵察の兵士を送り込むところだが、ラウリールが判断を間違えた事は今まで1度もない。


(さて、行くかな)


 ラウリールが真面目な顔になり、鋭い目付きに変わった。


 扉の前に近付くと、触ってもいないのに勝手に開く…


(まてまて…いったいどんな仕掛けなんだよ…)


 考えていても仕方がないので、剣を腰から抜き、ゆっくりと歩き出す。


 中に入ると、何故か身体の疲れがどんどん回復していくのがわかった。


 部屋全体に回復魔法が常時発動している。


 空調が快適な風を送り込み、瓶のような物に溜められた水には魔力が溶けだしている。


 甘い香りのする小さな食べ物…ふわふわベッドに優しい香り…


(なんて馬鹿げた部屋だ…魔獣の森の中だぞ?)


 グラシアンが誇る最高の宿でも、こんなに贅沢な部屋は見た事がない…


 広さはともかくとしても、並々ならぬアイデアに溢れ、天国にいるかのような気分になる。


 部屋の中央にはテーブルが設置されていて、何やら文字が掘られているようだ…


(は…?え?まさか!そうか…あはは)


 テーブルの文字を読み、全てに納得した。


「あはは、ははは、あーはっはっはっはっはー」

「ラウリール様!」


 ラウリールの異変に、駆け込んでくる騎士団員…全てを無視して、ラウリールは狂ったように笑う。


「はぁ〜、結論から言うね…世界樹は意志を持って動き出しました!今捕まえるのは無理です…残念でした」(ラウリール)


 ラウリールの言葉を聞いて、全員が呆然としている…この部屋を見て、ラウリールの言う事が事実だと理解してしまったのだろう…


 神樹の莫大な魔力を使い、この部屋を作り出したのだと推測するが、書き置きの文が確かなら魔法を使ったのは神樹だ。


(みんな…ごめん…でも僕は諦めない!絶対に無駄死ににはさせないからね)


「みんな…すまない、僕の力不足で…」(ラウリール)

「何を言ってるんですか!残念ではありますが、その分魔物の素材を持って帰りましょう」(フリーク)

「ラウリール様が居なければ、ここまで来れませんでしたよ」(キース)

「あーあ、王様にどやされるな」(ラウリール)

「頑固ジジイですからね…」(シルキー)

「みんな交代しながらこの部屋で20分休め、それから撤収する事にする」(ラウリール)


 予想外の事態に、ラウリールは完全に負けを認める。


「僕とシルキーとフリークはキースの転移魔法で先に戻る。

一刻も早くクソジジイに報告しないといけないからね!

ラルフはみんなをまとめて防護陣地へ、体勢を整えたら王国に帰還してくれ!」(ラウリール)

「ラウリール様、まだ何か為さるつもりですか?」(フリーク)

「フリーク、私はまだ諦めていない…世界樹を探し出す方法はある、僕らはクソジジイに報告した後クレイ王国に向かうよ」(ラウリール)

「了解です」(フリーク)


 部隊の休憩を終えて、ラウリールは今後の指示を出した。


 先にラルフを送り出すと、神樹の作った家を満喫する。


「しかしこのキノコ、めちゃくちゃ上手いな…」


 ラウリールはきの○の山派だった




ーーーーーーーーーーーーーーーー




「花凜、もう少し行くと大河に出るぞ、ここら辺で休憩して明日の朝向こう岸に渡る」

「うん!わかった!じゃあ私は家建てるね」

「私は獲物をとってくる」

「気をつけていってらっしゃい」


 私はツリーハウスを前回より少し大きめに作った。


 今回の家もこだわりの一品!前回よりもリオンのために食べ物の種類を増やしたのだ。


 魔力の塊でお菓子を作っているので、リオンはともかく私はそれを食べても回復はしない…


 ただこの森でリオンと魔獣の生肉を食べる気分にもなれない…


 お腹は減らないので、しばらくは必要ないだろう。


「神樹様、前回の家に来ていた騎士団が撤退するそうですよ!」

「よかった、探さないで下さいって書いたからね♪」


 こうして私達は、グラシアン王国から逃げることに成功したのだった。




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