なんだってー!
こんにちは、尼子詮久です。
土壌改良材の石灰があれば痩せた土地もあら不思議!
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天文5年秋
銀山の精霊(自称)の白露が発見した石灰鉱山と奈賀野鉱山を探鉱するため、鉱山技師……山師……と土木作業員を帝釈峡へ派遣することに……。
アバウトでもポイントを絞って探鉱するのであればゼロから開発するよりも遥かに効率が良いわけで、あっさりと石灰鉱山は発見され、発見後、現地の住民を動員して採掘を開始、農閑期の冬場の稼ぎ時として雇用を確保した。
現金なもので、農閑期に稼げる場所があると聞きつけた南備後の農民が帝釈峡鉱山を目指して続々とやってきたのである。
「殿~わたくしをもっと褒めてくださいまし~」
「殿~わたくし、褒められて伸びる子なのですわ~」
などと自分の功績を主張している自称精霊が俺の周りでウロチョロしていて鬱陶しいことこの上ない。
ちょっとお仕置きしてやろうと思って立ち上がった。
「殿?」
ガバッ
「ちょっ、殿、なにするのです!」
後ろから思いっきり抱きしめてやった。ついでに胸をもんでやった……orz
「お前の胸は……甲板か……俎板なのか……詐欺だ……」
「なんてことを言うのですか、思いっきり揉みしだいておいて、そんなことを……もうお嫁にいけない」
「いや、お前を嫁にすることは出来ないだろ……しかし、あのふくらみは何だったんだ?」
「殿の馬鹿!ロクデナシ!」
思いっきり後頭部をぶっ叩かれた。当然、俺はそのまま気絶して、国久に発見されて介抱されるまで放置されていたのである。
「詮久、一体何があったのだ?」
国久が水で濡らした手拭いで後頭部を冷やしてくれている……ありがたいことだが、どうせなら嫁にして欲しいと思う。そういえば、俺の嫁って国久の娘で従妹だったはずだ。
「まったく、白露はどこに行ったのか……詮久が斯様なことになっておるというのに……済まぬな……詮久、妻である我が娘が何の役にも立たず……」
――なんだって!?
あいつが、嫁だった!?いや、いろんな意味でどうなんだ?この世界大丈夫なのか?
いや、それよりも、原因が俺自身にあるとか言えない……目の前にいる士官学校校長時代の教え子にプロポーズしたあのオッサンみたいな奴にそんなこと言ったら殺される……元就の策謀とか、新宮党の増長とかでなく、ガチで娘を理由にして弑逆されちゃう……。
「国久、私はもう大丈夫だ……それよりも、政務か何かで参ったのであろう?」
自身の命に関わるだけに政務モードでこの事態を乗り切らねば……。
「もうよいのか?無理をするでないぞ、尼子の棟梁になんぞあっては困るからな……兄上も興久も居らぬ様になったのだ……詮久が頼りなのだからな」
「大丈夫だ……」
「そうか……例の帝釈峡近くの鉱山探索だが、首尾よく発見出来たそうだ。父上も大層お喜びだったぞ。石見銀山がなくとも財政に寄与するとな……」
早くコイツを追い出さねば……。
「そうか、ならば、出雲領内への街道整備を進めねならぬな……新宮党には苦労を掛けるが、領民の手本となって領内の整備を進めるよう頼むぞ……」
「あとは、そなたの奉行衆と話し合って進めるが構わぬか?」
「現地へ向かう際は清宗を連れて行くとよい……私は暫く休んでいるよ……やはり少し頭が痛い……」
「おう、任せるが良い。大事に致せ」
満足そうに国久は部屋を出て行った。
アイツめ、大事なことを話していないとか……。どういうことだよ……くぅ~思いっきりやりやがって……。




