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ブラック企業で過労死した私、召喚された先で魔族の少女に癒されています。  作者: 宝妖夜るあ


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5話:魔王城の暮らし、羨ましすぎませんか?

作者一言

5話目になりました!

見てくださりありがとうごさいます!

5話目は主に魔王城の暮らしをテーマにしました!

それではどうぞ

魔王城での生活が始まって、数日が経った。


私はすっかり城の暮らしに慣れていた。


朝は自然に目が覚める。


朝食を食べる。


庭を散歩する。


ルミナちゃんと話す。


お菓子を食べる。


時々、推し活をする。


そして夜は、ふかふかのベッドで寝る。


……幸せすぎる。


ある日の昼、私は城の廊下を歩いていた。


すると、何人もの魔族たちが忙しそうに行き交っているのが見えた。


書類を抱えて走る者。


掃除をしている者。


食事の準備をしている者。


それぞれが自分の仕事を真面目にこなしていた。


(………皆さん、ちゃんと働いている)


私は感心しながら眺めていた。


すると、一人の魔族が私に気づいて頭を下げた。


「美桜さん、お疲れ様です」


「お疲れ様です……?」


私は思わず同じように返した。


魔族の男はにこやかに微笑んだ。


「何が御用でしょうか?」


「いえ、皆さん忙しそうだなと思って」


「本日は比較的、仕事が少ない日です」


「……え?」


私は廊下の奥を見た。


山積みの書類。


忙しように働く魔族のメイド達。


それを見て、私は前の会社を思い出した。


怒鳴り声。


積み上がった仕事。


終わらない残業。


誰も笑ってない職場。


それに比べて、魔王城の魔族達は忙しくても、どこか落ち着いている。


「………羨ましい」


「何でしょうか?」


「ちゃんと休憩がある所です」


「もちろん。休憩を取らなければ、仕事の効率が落ちますから」


「………素晴らしい」


私は思わず感動した。


「休憩を取ると怒られる、みたいなことは?」


「なぜ、怒られるのですか?」


「ですよねぇ……」


私は深く頷いた。


更に別の魔族が通りかかった。


「昼食の時間まで、後少しですね」


「昼食……」


私は時計を見た。


まだ昼前だった。


前の会社では、昼食を食べる時間すら削られることがあった。


「……ここ、ホワイト過ぎませんか?」


「ホワイト?」


「いえ、こちらの話です」


私は遠い目をした。


そこへルミナちゃんがやってきた。


「美桜、何をしておるのじゃ?」


「魔王城の労働環境を見ていました」


「労働環境?」


「はい。皆さん、ちゃんと休憩して、ちゃんとご飯を食べて、怒鳴らずに働いています」


「それが普通ではないのか?」


「私のいた世界では、普通じゃなかったんですよ」


ルミナちゃんは不思議そうに首を傾けた。


「人間の世界は、やはり変わっておるのじゃあ」


「本当にそうです」


私は廊下の窓から外に見た。


青空。


風に揺れる木々。


遠くで働く魔族たちの姿。


ここには、私を急かす上司はいない。


怒鳴る声もない。


無理な残業もない。


そして、可愛いルミナちゃんもいる。


(……もう、元の世界に戻りたくないかもしれない)


そう思ってしまった。


ルミナちゃんが私の顔を覗き込む。


「どうしたのじゃ?」


「いえ…………」


私は笑った。


「ここでの生活、凄く気に入ってます」


ルミナちゃんは少しだけ嬉しそうに笑った。


「ならば、しばらくここにおるのじゃあ!」


「はい!」


魔王城の廊下に、私の明るい返事が響いた。


異世界生活は、思っていた以上に快適だった。







読んでくださりありがとうごさいます!

読んでくれただけでも小説を書く気力が湧きます

次回は6話目です

お楽しみに!!

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